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0から生まれる即興の舞台で暴れるふたり

もうタイトルの付け方わからん。タイトルつけてくれるバイト雇いたい。

こんにちは、今までお風呂上がりに裸眼でメガネを探し回った時間をかき集めたら50年ぐらいある人こと私です。
今回は2019年に行われた「THE EMPTY STAGE」というライブの二部構成のうちの一つ、8人のメンバーが様々な形で即興コントを作り上げる「IMPROV SHOW featuring The SecondCity」でのフースーヤがとんでもなかったので、なんかもう何かしらこの思いをどうにかしたいわと思ってここにきました。もう暇すぎて舞台の舞の字の縦と横の線の量いかつない?とか考えてしまってる人はぜひ読んでください。

※大阪チャンネルで配信されている「THE EMPTY STAGE 2019 WINTER#6 、#8」のネタバレを含みます。また、2019年時点でのライブの内容に沿っているため、現在行われているEMPTY STAGEとは内容が変わっている可能性があります。

<IMPROV SHOW featuring The SecondCityとは>
まずはこの即興コントショーの説明です。
8人のメンバーが登場し、8メーカーズ、スペースジャンプ、チャレンジ、ト書き、ミュージカルフリーズといった5つのコンテンツを即興で行います。(今回はフースーヤが出ていなかったno.4のト書きについては省略します)メンバーは各回で異なり、様々な色の即興が楽しめます。

今回はこのチームの回です。各コンテンツの説明はこんな感じ。

これは例えば「アメリカンドッグ」とお題をもらったら一人ずつ順にアメリカンドッグを作る工程を歌っていくという即興ショー。最後の人が毎回追い詰められながらギャッとまとめるのが面白い。

のちに説明します!めちゃめちゃ面白い!

谷口さんが仕切りで他の7人が観客から形容詞、名詞をもらって作った不思議な存在の評論家になる。一人ずつ持論を唱えていき異議がある他の評論家はチャレンジ!と言い交代して持論を唱える。よくわからないものの評論をするのでみんなよくわからないことを言う。

コント中にメンバーが「フリーズ」と言うとその時の体制のままコントが一時停止し、その体制を引き継いだままメンバーが入れ替わり新しい流れが始まる。ミュージカルなので音楽によって展開がぐるぐる変わり、入れ替わったメンバーが考えていた展開になるとは限らないスリリングさがあります。

それぞれその場で観客からお題をもらったり、音楽で即興コントをサポートするミュージックディレクターの音楽で展開が変化していったりすることでまた予測不能な即興コントを繰り広げていきます。ジャルジャルが数年前から行っている「超コントライブ」にかなり通ずるものがあるので、ジャルジャルファンはほんま一回観た方がええですよ(突然の大阪)

<フースーヤの即興力>
私はこのライブを観て、フースーヤの即興力と瞬発力に度肝を抜かれました。
例えばno.2のスペースジャンプは一人ずつコントに参加するメンバーが増え、その度にコントの状況が変わっていくというものです。そしてまた参加した順に抜けていき最後は一人に戻る。最初に即興コントを始める人は最終的にまた一人に戻り一人でオチをつけなければならないし、途中から参加する人は既に即興で作り上げられているコントの世界を壊しにいかなければなりません。かつ壊したところから自分一人で新たな状況を完全なるアドリブで瞬時に作り出さなければいけないのです。
フースーヤといえば完成されたギャグを連発するネタのイメージをお持ちの方が多いでしょうし、即興のイメージをすぐに持つ人はあまりいないでしょう。しかし、二人は普段のライブの平場でもそうなのですが、頭の回転の速さが宇宙レベルです。ライブ中の何気ない誰かの発言を一瞬でガシ掴みボケにしたり、えっそこ気になる!!?みたいなところを知らぬ間に拾い上げまくってボケにしたり、本当にボーッと観てたら絶対に捉え逃すレベルで常にアドリブボケを連発しています。その瞬発力がこのライブでこれでもかと活かされているのです。

例1)#8でのスペースジャンプの一人→三人に増えるまでの流れ

最初の一人としてショータイムさんが観客からもらったキーワード「ゲームする」でコントを始める。BGMがゲーム風のものから不穏なものに変わったのを聴いたショータイムさんは「こんなおもちゃ、壊してしまえ!!」とゲーム機を壊す。

参加したい人がそのタイミングで「フリーズ!」と言って手を叩くとコントは一時停止し、入ることができる。次に参加した林さんがショータイムさんを後ろから抱きしめ、状況は新婚の二人に変わる。シ「結婚して1日で家飛び出してごめん!!」wwww
どこかへ行こうとする林さんを引き止め「この指輪じゃ駄目だ」と指輪を投げ捨てたところで谷口さんがフリーズで止める。

指輪を投げ捨てた場面で止まっている二人のところに向かった谷口さんは、「おめでとうございます!ヤマザキ春のパン祭りで集めたお皿ですよ」とお皿を渡している場面に変化させる(どんな発想????)
そしてそのまま状況はお皿を交換しにきた客(林さん)と店員と店長(ショータイムさん、谷口さん)に変わる。

このように、事前にひとりで展開を考えていても意味がなくなってしまう即興の舞台。目の前で繰り広げられている世界から全く違う状況に瞬時に持っていく発想力と既にある場に飲み込まれない強さ、かつその後もスムーズに続けていく能力がふたりにはあります。この例では特に谷口さんがガラッと空気感と背景を変えたのが素晴らしかったです。おもろすぎる皿交換すな タリーズでデコおさえて笑い堪えました
また、最初に一人でコントをするショータイムさんは"ショータイム感"を出しながら演じているのが楽しいですね。らしさを残してショーさんの持つ空気にしているのが好きです。

#6 ではyoutuberを演じていますが、絶妙にいそうながらショーさんぽくて好きです笑おるよね?

例2)#8のミュージカルフリーズでの流れ

中盤で谷口さんが謎のセクシー女性になり、相手が堂前さん→林さんに交代してもその流れが続いていたところにショータイムさんがフリーズさせ、林さんと交代。

どうなったのかは観て欲しいので伏せますが、まさかの今までのセクシー流れをガンガン無視した完全なるフースーヤワールドが広がります。
もうなんか、この体勢になった瞬間のワクワクたるや。絶対おもろいことするやん。音楽に合わせながらハチャメチャ展開に広げたショーさんとそれに一瞬で対応した谷口さんが見事です。ここもタリーズで観ていたのですが、おもろすぎて「ン゛ハハハッwwwwww」と爆笑をかましかけたので慌ててTwitterに逃げました。あぶな。

と言うことで、フースーヤにはとにかく不思議な発想とともにそれを表現できる力、躊躇せず流れを変える強さ、あと縦横無尽に動ける体力があります。基本全員よく動いてるのですが、フースーヤだけずば抜けて動きすぎてる瞬間が多々あります。特にショーさん。

跳びすぎ

曲がりすぎ

なんだこれは

この記事を読んでちょっとでも興味が湧いた人は大阪チャンネルでこの回を観るか、今度3/23,24にyesシアターである「THE EMPTY STAGE WEST」に行きましょう。私は観終わった瞬間秒でチケット買いました。

最後まで読んでくださった方ありがとうございました!

〜説明で噛んでテヘペロする谷口さんを添えて〜


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