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M-1のジャルジャルを応援してきた話

こんにちは、何かを検索しようとした時にド忘れしたらとりあえず1回「ジャルジャル」で検索して事なきを得ようとする私こと私です。
M-1グランプリ2018、ジャルジャルにとって最後の挑戦となったM-1が12/2に終わりました。
4年前にジャルジャルの漫才を観てさらにファンになった身として、今までのお二人の挑戦と私の恐らく読みにくくなる感想を書いていきます。もう暇すぎてコーデュロイ素材の線の本数とか数えちゃうよ!みたいな人はよかったら読んでください。

私がリアルタイムでM-1のお二人を応援してきたのは2015年からだったので、2010年の漫才はファンになってから観ました。
点数が振るわなかったことも当時批判が凄まじかったことも知りました。
ただ、私はあの漫才がだいっすきです。なんというか、強い!!黒Tチノパンで出てきた二人がいわゆるベタな漫才、世間が想像する「漫才」をジャルジャルの色で堂々と塗り替えたような、普通に生きていたら思いもつかない観点からのネタの広げ方で、次々とワクワクさせられる"漫才"をやり切っている姿は最高に面白いと思いました。人によって感性は全く違うのであの漫才をそもそも漫才と捉えることが出来ない人もいるかもしれませんが、私はそもそも漫才かどうかに着目する暇はなかったです。
その後2015年にM-1が復活し、インタビューを受けた福徳さんが「今も変わらず自信を持ってあのネタは漫才やったって言えます」と真っ直ぐ言っていたのが今でも印象的です。

そしてその2015年、ジャルジャルは決勝に進出しました。目まぐるしくボケとツッコミが入れ替わり、斬新かつ勢いのある漫才で、初見時ジャルジャルに漫才のイメージを一切抱いていなかった私が度肝を抜かされすぎて膝の峠越えをかました漫才です。(言うたった)
コントのイメージが根強いジャルジャルが漫才をやる時点で、やはり「コント師が作る漫才」と思われてしまうのは避けられない。でも、あの漫才をやっているお二人の姿は1stステージの石田さんの言葉をお借りすると「完全に漫才師」でした。すいません、もう言葉を整えずに言うとほんまおもろすぎる。あのもう堪忍ならんわ!!ってタイミングでいっちゃん言うてほしかったツッコミがズバーンと入る気持ち良さとボケの絶妙な独特加減、勢いはあるのに下品さが全くない、ジャルジャルのセンスまみれの発想を本人自身がこれでもかと把握し尽くしている最高の漫才です。衣装はスーツに変わり、2010よりさらに進化したジャルジャルの漫才は予選の段階からかなりの高評価で、とにかく期待しかしてなかったです。いつも通りのあのジャルさんなら絶対にいけると思ってました。
結果は3位。確実に上位やけど、やっぱりめちゃめちゃ悔しかったです。当時の世間の反応も賛否両論やった覚えがあります。"万人受けしない"って言葉は呪いにしか聞こえなくて、終わってからもず〜っと悲しい気持ちでした。

2016年は惜しくも決勝には進めませんでしたが、この年に生み出された漫才もとても好きです。福徳さんの暴走が堪能できる「一人漫才」、敗者復活戦で突如披露された「唇ブルブル対決」(準決勝で敗退が決まってから敗者復活本番までの間に新ネタを作ったらしいです、ヤバいですね)、人間の顔筋について考えてしまう「職員室」など、やっぱり独特で楽しい漫才がたくさん観れた年でした。

そして2017年、伝説の「変な校内放送」漫才が生まれました。詳しくはこちら(https://note.mu/strange_plan/n/n220db72ab2c0)でドカドカと語っているのですが、初めて観た時の衝撃はほんまに一生忘れられへんって断言できるぐらい、いかつかったです。歴はまだまだ浅いにしても結構ジャルさんのネタを観てきたはずやのに、まだこんな驚かされる!!?っていう驚きです。発想力、形にできる実力、面白さ、全てに圧倒されるネタで、観た瞬間「これはもういくヤツ」って確信しました。後出しじゃないんで!!!(必死)
今までの漫才と違うなあと思ったとこはいっぱいありましたが一番強く思ったのは「とにかく二人が楽しそう」って真っ先に感じたところです。今までの漫才も決して暴力的でなく平和なネタばかりでしたが、心から二人がやりたいことをそのまま無邪気にやっている空気がここまで感じ取れる漫才はこれが初めてな気がして、そこにひたすらぐっときました。
やってることはいい意味でふざけてて、なんやねん!って思いながら笑ってしまう、漫才として理想的な漫才やなと思いました。お笑いの全てを知ってるみたいな言い方してもた!!でも他に言いようがない!!唯一無二漫才!
本番、笑御籤の結果ラストを飾ったジャルジャルは6位という順位で終わりました。しかし、視聴者に漫才自体のインパクトも得点発表後の福徳さんの姿も、「お前ようボケれんなぁ」という言葉も強く印象付けました。ジャルジャルに対する世間の目を実力でぶん変えていったのを見たので、悲しくて悲しくて悔しくてたまらんかったけど、その事実が誇らしかったです。勝手に!

そして今年2018年、ジャルジャルがM-1に挑戦できる最後の年に二人が生み出した漫才は、「国名分けっこ」でした。
去年の大発明を超えるのかという世間の高いハードルを、こんなに軽々とすっ飛び越えてゆくとは思いもしませんでした。もうなに、面白すぎる。ドネシアて。ゼンチンて。たまに出るトラリアて。おもろすぎる。耳にへばりつく。最後の無茶ぶり無理にも程があるし。え〜〜〜!?!?最後の最後までド天才でした。やっぱり。
去年感じた二人が心から楽しんでいる空気も、プラスの意味のふざけ合い感ももっと強く感じられるし、わろてまう!感ももっと強くなったと思います。わろてまうって、ぐっと意識をして笑いにいくんじゃなくてどんだけフラ〜っと観てたとしても笑ってしまう、私的には一番大好きな笑い方です。
ジャルジャルが遊んで戯れながら確実に漫才をしていて「ジャルジャル」というジャンルの漫才を、M-1の経験を経て堂々と確立させたのが感慨深イン/ドネシア。あっ、思いがけないドネシアタイムでした。
大阪の準々決勝を生で観に行ったんですが、ジャルジャルがネタをしていたあの時間は一生の財産です。お笑いが人を動かす力をゼンチンで感じ取りました。去年よりも一瞬でお客さんがジャルジャルの「戯れ」に取り込まれ、あっという間に大爆発が起きて、気づいたら終わってました。終わった後の手の震え方と鳥肌も一生忘れません。二人は最後までジャルジャルにしかできない最高の漫才を作り出してしまったんやなあと、帰宅後興奮全く冷めやらぬ脳内でぐるぐる考えていました。
決勝進出者発表の配信をオエオエ言いながら待ちました。この緊張感も期待も吐き気もこれが最後かと思ったら、余計オエオエしました(オエオエすな)。
本番の二人は、キラキラ通り越してギラギラに輝きながら国名を分け合い、1st3位通過、最終結果は3位でした。
このあいだのオールナイトニッポンで石田さんが、ジャルジャルはずっと礼二さんに”漫才じゃない"と言われて、そこと戦っていた。だから国名分けっこの入り、後半に漫才となるようなくだりを入れ、漫才として観てもらえるようにしていた。とお話しされていました。
ジャルジャルはジャルジャルとしての形を押し通すだけじゃなく、最後にしっかりと「漫才」をしたい意思表示をしたのです。そして、最後に礼二さんに高評価をいただいた。これ以上に格好いい事実がありますか......なイン/ドネシア(おっと)
そして、本当の本当に最後の漫才として披露したのは「決めポーズ」、去年の最終決戦で披露する予定だった漫才でした。
本番2日前までは別の新ネタを仕上げにかかっていましたが、仕上がり切らずに決めポーズ漫才をすることになったそうです。
でも、私はこの漫才がジャルさんのM-1最後の漫才でよかったなあと思っています。今までの決勝の中で二人はネタを通してジャルジャルであることをはっきりと表していた、その最後を飾ったのが「ジャルジャルでーす!!」と連呼する漫才だったのはよかった、という感想をいっっぱい見たからです。ジャルジャルやぞ〜〜〜って言うてラストイヤーを終えるの、ほんまにいいし面白かったなあ!!
もっちろん、めっちゃくちゃ優勝して欲しかったから、悔しさも悲しさも0じゃないです。でも終わった後の二人のすっきりした表情とか見てたらもうスカッとしました。周りの人に私がM-1出たんかと思うぐらいごっつい褒められてるし、いい終わり方でした。

最後まで思う存分 戯れるがいい」というナレーションに応えたジャルジャルをこれからもシャカリキに応援していきたいです!!!!お疲れ様でした!!!!キングオブコント獲ってくださ〜〜〜〜い!!!!!

#ジャルジャル #M12018

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