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THORN 4th ALBUMリリース記念

KSK(以下 K) : THORNのニューアルバム「THE GAME OF SUPREMACY」が8/26に発売されるとの事でおめでとうございます。

一同 : ありがとうございます。

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KSK(以下 K) : THORNのニューアルバム「THE GAME OF SUPREMACY」が8/26に発売されるとの事でおめでとうございます。

一同 : ありがとうございます。

K : さっそくですが、質問に入らせていただきますね。
まず、6年ぶりのアルバムだとうかがったんですが、久々のアルバム発売という事で初めてTHORNを知る方もいるかと思うので、簡単にバンドの遍歴などをお願いします。

ガンクリ(BASS以下 ガ) : 自分のやってたバンドのボーカルが辞めて、メンバー探しをしていた時に以前、対バンして知り合ったジャイアンが自身のバンドがなくなったって事でボーカルに誘って、ついでにバンドも新しくしようって事で始まりました。
その後、ドラムが辞めてヘルプで何人か叩いた後に、POWER GATESってメタルバンドをやってたラーズに声をかけました。
ギターがよく変わりましたね。4年前、ラーズが高校時代やってたバンドのギターを連れて来て、人間的にもいい感じだと思って入ってくれたのがタケです。
私とジャイアンは不動です。今のメンバーは10年以上、一緒にやってた様な安定感ですね。


K : ラーズ君がもともとメタルバンド出身という事なんですが、メンバーの音楽のルーツってなんですか?

ラーズ(DRUMS 以下 ラ)個人的にはハードロックやヘビーメタルが好きですが、アニソンやジャズフュージョンも好きですw

タケ(GUITAR 以下 タ) : 小学生の時、兄の影響でTM NETWORKに夢中になりました。今でもガンガン聴きますw
バンドを意識するようになったのは、GLAYやLUNA SEAなど。当時BANDやろうぜという雑誌がありまして。
それを少ない小遣いで毎月買って、楽器の通販カタログページ眺めてましたね。
そこから中学3年の時かな?学年間で洋楽と日本のパンクが流行りだしまして。やはりHi-STANDARDが決定打でした。
そこからNOFX、RANCID、GREEN DAYなども聴くようになりました。
その頃からDISK UNIONなどに行って色々と中古盤漁っては友達と共有したり。
当時のアメリカのメインストリームだったミクスチャー、モダンヘヴィネスと呼ばれてたバンドは特に大好きでした。
RAGE AGAINST THE MACHINE、KORN、LIMP BIZKIT、DEFTONESなどなど。
なので90年代後半の洋・邦楽が自分の中の核となっていると思います。

ジャイアン(VOCAL 以下 ジ) : そうそう、10代の時に影響受けたモノが全てなんだとw
90年代のロードランナーから出てる様なバンドを聞いてきたのは大きいんじゃない!?

ガ : あと僕のルーツとしてはLAメタル。楽曲的なルーツは90年代後期のメタルかな。


K : 様々な音楽に影響されてるのは分かりましたが、THORNのジャンルはなんなんですか?

ジ : HARDCOREですね。
でもハッキリ言ってHARDCOREって広いじゃないですか?ROCKなんて更に広いし。
もはや概念というか。自分らの活動スタンスしかり、思想というか。
当初はBIOHAZARDとはHATEBREEDとかメタリックでグルーヴある感じのバンドを目指してました。
そして「日本語詞」と言うのを結成当時からキーワードにして楽曲製作をしました。
さっき挙げた様なNYHC(mosh core, Newskool HC) x 日本語って、結局MIXTUREなんですよねw
良い悪いは置いといて、その手のハードコアはミックス出来るから僕は好きでしたけどね。
その昔はアンチMIXTURE的なものも自分らのなかにもありましたから、試行錯誤はしましたよ。
そんなのゴチャゴチャやってたら、俺らは俺らのやりたい事やればいいんじゃね!?って結論でw
今は自分らの音楽を楽しんでるって感覚です。音楽も生活も楽しまないと

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K : 音楽を楽しむって話が出ましたが、イベントなども勢力的にされてますが、その様な活動も楽しんでやってる感じでしょうか?

ガ : KEEP ON SMILINGというイベントは今年で22年目。野外、プロレスの会場、船の上といろいろやってきました。
元々はジャイアンが皆を楽しませたいとの事で始まったんじゃないかな。自分も少しだけ関わらさせてもらって行くうちに、このイベント名の意味を理解してきた感じかな。完全に来てくれる方々が楽しんでくれる為のイベントのような気がする。
言うなら「この世の中のオアシス」。社会の厳しさを知っているから、それこそ楽しい時間を提供できるって思います。
この日だけはとことん遊ぼうぜっ!的なあんまり他にないようなイベントになるように考えてますね。

ジ : 今年は北関東コンピレーションCDの製作から連動してのイベントとして、クラウドファンディングをさせてもらいました。
正直な話、賛否ありました。否定される方の気持ちも重々とわかるつもりです。
でも、凄く感じる事は、時代が変わりつつある気がします。物に固執する様な時代は終わって、見えない何かに価値を見出していく時代なのかなと思います。もちろん戸惑いもありますが・・・
今回、クラウドファンディングをやって感じたのは結局は人と人で、どう向き合っていくかだと思います。
本当に支援していただいた方には感謝で、僕たちが出来る事はリターンとして物として返す事がゴールで
はなく自分たちが出来る事を一生懸命にやって、それをみんなに還元する事だと思います。
今回だったら、野外イベントが大成功に終わるというハッピーエンド。そして、これが第二回と続いていく
事が支援してくれた皆さんへの本当のリターンだと思ってます。
多くの方が、そう思っていただける様に「KEEP ON SMILING」は楽しいイベントにしたいです。
(※10/17(日)茨城県・石岡市 つくばねオートキャンプ場で入場無料で開催されます。)


K : それとYouTubeチャンネルも開設されましたよね?その話も聞かせてください。

ガ : ほんとにジャイアンの考えは凄いなと思う。
正直、バンドマンなのにドッキリとか、音楽と関係ないことばかりYouTubeでやってるけど、面白い行動だと思ってます。
バンドなのに音楽以外にもコンテンツがあるのは良いと思います。

ジ : ご察しの通り、僕が好き勝手にゆるーくやってますww
ライブがあまり出来ない様な状況なので、これからは音楽系に力を入れてやりたいと思ってます!


K : YouTubeチャンネルの企画で「わらしべ長者」を観てますw

ジ : ありがとうございます。先ほど話した野外イベントで使える発電機に代えたいと始めたんですが、現在はベースのプリアンプになりました。最初が布マスクからなので、かなり良いペースで進んでる様に見えるんですが苦戦中です。。
中古ではありますが、定価で2〜3万する訳じゃないですか。それと交換となると4〜5万の何か。。
そこそこの良いものになってくると思うので、話が進みません。汗
誰か発電機と交換してください!!!買ったものの使わなくなったよー。なんて方がいましたら連絡待ってます!!


K : なんとなくTHORNというバンドが見えてきた所で、本題のニューアルバムについての質問に移らせて頂きます。
今作品のコンセプトなどあれば教えてください。

ラ : 現代社会の矛盾に加えて、先の見えない未来への不安と迫る危機への強い風刺が今回のコンセプトだと思ってます。

ジ : 表向きは「都市伝説」。本質は、自分自身との対峙。
自分たちが通過してきたバックボーンを素直に表現した作品になってます。
都市伝説っていうとオカルト?なんていう人も多いかと思います。
でも僕は、それを通して、世界情勢や政治、歴史、宇宙、科学、文化、宗教など興味・疑問をもち世の中の矛盾などを感じ、時にユニークに、時に皮肉めいて自分の頭の中を表現したつもりです。

ガ : それと、簡単に言っちゃうと今のメンバー4人での集大成的な感じかな。


K : アルバムの先行でMUSIC VIDEOが公開されましたね。
曲のタイトルである「キヅキノイカヅチ」と言うワードはものすごく意味深です。
そして今までの楽曲に無かったテイストに感じますが、音作りでこだわった所はありますか?

タ : 自分達もこの曲は新たな側面を見せられたかなとw
聴いて頂いた方が思わず頭揺らしちゃうような勢いで突っ走る感じですね。受けた衝撃が身体の中を巡る描写を音で表しました。
サウンド面はリズム隊が太くウネる中でギターは鋭利な感じでより差別化をしました。

ジ : 有名な話ですが2013年にバチカン市国にあるカトリックの総本山「サン・ピエトロ大聖堂」に雷が落ちた話です。
それもローマ法王ベネディクト16世の退位の報道が出た日にです。生前退位は600年ぶり?すごく珍しい事と。
世の中、何かが大きく変わる様な、何かが動いている予感がしました。。
また別の日ですが、夜中に雷が鳴る日があり、その音で目が覚めたんです。
理由がないのですが、急に孤独と不安な気持ちに襲われ、眠れなくなってしまいました。
宇宙の事、人類の始まり、死んだらどうなるか?、なぜ生きているのか?そんな思いが頭の中を駆け巡りました。
人間とは何か?自分は何をしたらいいんだ?そんな風に考えた夜の話を歌詞にしました。

K : メンバー各々、アルバムで1番好き曲はなんですか?

ラ : 「04.スーサイドスーサイド」初めてパーカッションを導入してそれが1番うまくハマったからです。
パーカッションは我ながらジャマイカンな感じでスカっと上手くアレンジできたように思うんですが、聴き方によっては土着的なアフリカンな感じに聴こえてしまうのが難しいところだと感じました。

ガ : 「12.Shake It」 毎日毎日仕事やら支払いやらに追われてる中でこの曲で弾けたい!的なノリが◎です。
やっぱ皆と一緒に騒ぎたいし、騒ぐ場所が実にわかりやすくなってるので、初めて聴く方にも楽しんでもらえる曲かと思います。

ジ : 「07.俗悪」なかなか決められないですけど、「俗悪」は10年後に聞いてみたいなと思います。
この曲は裸の自分というか、明るく振る舞ってる社会の一部の自分と、本来のナイーヴで暗い自分の葛藤を表現出来たと思ってます。


タ : 俗悪のAメロですが、歌詞と歌い方を聴いて頂くと正に心の叫びなんですが、心で思ってるけど表面に出しちゃいけない状況を表す様な不穏さと、時計の秒針が無機質に時を刻んでいく冷たさみたいなものをイメージしました。

K : では逆に、一番大変だった曲、製作に時間のかかった曲は?
 
タ : 「06.隠キャNTATION」元々曲の骨格はアルバム制作が決まった時からあったが、展開に四苦八苦…。
暫く時間を置いて再度曲作りに取り掛かった際にリズムから何から分解して再構築しました。その時もまだしっくり来ず…。
試行錯誤しながら、いっそ思い切った展開にしてみよう、という事で出来たのが中盤にある全く違うビートのフレーズです。
そこの展開はスリリングに出来上がっておりますので、是非聴いて頂く時楽しんで下さい!
それに伴ってイントロのフレーズも、より歌詞の世界観に近付ける為に変更しました。
なので、アルバム曲の中で一番最初に作って一番最後に出来た曲と言っても良いかもしれません…!

ガ : 始めてなんじゃないかな、このノリは。正直苦労しましたけど、今の自分に出来る限りのベースラインを仕上げました。
ただのギターとのユニゾンは避けたかったので、バスドラやら意識して合わせてみました。


K : 「06.隠キャNTATION」聴きましたが、始まりから終わりまで聞き応え抜群です。ラスボス感がハンパないです。
言い方が正しいかは分かりませんが俗にいう”ザ・都市伝説”と言うテイストが散りばめられてあると感じましたが、深すぎて分からないと言う方もいらっしゃると思います。軽く解説して頂く事は出来ますか?

ジ : まず言わせて下さい。。。「信じるか信じないかはあなた次第です!」www
という「陰キャ」な僕の歌ですね。それとINCANTATIN(呪文)をかけています。そこ気がついてますか!?
歌詞の内容に触れさせていただくと、近い将来高い確率で来るとされている氷河期の話、2045年までにAIの進歩で人間の知能を越えてしまうとされているシンギラリティ。それをささやく秘密の話の様に歌ってます。
そんなのオカルトだよ!って言う方もいると思いますが、はたしてそうなんでしょうか?
子供の頃から首都直下型地震も起きる起きると言われてますが、自分には関係ない!!って何の準備もしてない人は!?汗
....そんな風に僕は思います。もちろん抗えない事はあるかと思いますが、一生懸命に生きたいと思っております。
あとはINCANTATIN(呪文)だと思って聴いてもらえればいいです。興味のある方は、会った時に話しましょう!!


K : 今回のアルバムでオムニバスなどに収録した曲の再録という曲が何曲かあるかと思います。
私もフューチャリングで参加させていただきました。ありがとうございます!!
再録した曲はどんな風に変わってますか?

タ : 「02.電脳 IN THE CHAOS」はライブをして育った曲です。前回、音源化した時は正に電脳感というか打込み音とかも入って情報過多の社会を表現しましたが、今回はアルバムのコンセプトもあり、より生音とヘヴィさを強調しようと。
心の奥深くでウゴメく何かを解放するかの様な。このメンバーでライブをしてきた今のTHORNを表現出来るアレンジ・サウンドに仕上げました。

ラ : 「11.Mosh & Tacos」バカバッカスお二人のフューチャリングがタコスに合うモヒートのような彩りを加えてくれました!

ジ : 「05.BARRN!」はPAKU-TOHのタクさんにWOOD BASSと歌で参加して貰いました!かなり極悪な曲になったんですよ。
タクさんの極悪なエッセンスをいただきました。ライブでも一緒に出来たらいいなと思ってます!
再録した曲は全部バージョンが変わっててパワーアップしてます。再録したと言っても、限定で出したSPLIT CDなんで聴いたことない人が多いと思います!持ってる人は聴き比べてください!!


K : アルバムの中で1番キーとなる重要な曲、聴いてほしい曲は何ですか?

タ : 「13.AI=LOVE」正に『今』しか出せないメッセージだと思ってます。
サウンドに関しては、今までのTHORNが作ってきたグルーヴィさとヘヴィさに対する今の答えというか。
なんだかんだこういうの好きでしょ?(ニヤリ)って聴いて頂いた方々に問うような曲ですね。
『愛』とは…
やはり人と人を繋げてくれるものだと思います。
この曲の一番最初のフレーズ通り、『愛』という繋がりがあったからこそ、幸せな事にこうやってアルバムを発表出来て、ライブが出来て、バンドが出来て…  だと思います。


K : 最後にメッセージお願いします。

ジ : THORN 4th ALBUM「THE GAME OF SUPREMACY」 
シリアスな面、PARTYで馬鹿やってる面、攻撃的で世の中をブッタ切って毒を吐いてます。
裏も表も出し惜しみせずいろんな顔のTHORNが1枚で楽しめる作品が出来たつもりです!
誰かの作った常識とかに縛られない、自由で人間らしい生き方、僕らにしか出来ない音楽をしていくのでこれからも宜しく!!


K :・インタビューを見てくれた方に特典あれば。

ガ : 会った時に声かけてくれれば酒奢るので、一緒に乾杯しましょう!

インタビュアー : KSK (バカバッカス vocal / これでいいのだ〜 YouTubeチャンネル / MC)

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