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音楽や文化の新たなムーブメントは、路地裏から。

2007年10月、「Sakurazaka ASYLUM」の前身の"荒野のアサイラム”というイベントを開催した。eastern youth+タテタカコのジョイントライブを軸に、タテタカコのソロライブと奈良美智のドキュメンタリー映画「NARA:奈良美智との旅の記録」を上映するという企画だった。
奈良さんの映画の主題歌はeastern youthの「荒野に進路をとれ」。"荒野アサイラム”というのはそこからとったわけではなく、同じ年にリリースされた、佐野元春の「荒地の何処かで」(アルバム”coyote”収録)の影響が大きかった。

荒野や荒地というのは、目の前にある日常で、”アサイラム”にはその避難所という想いを込めた。それと、eastern youth、タテタカコ、奈良美智という”点"を結んだのが、”ASYLUM”という青森県弘前市にある齋藤 浩さんのバーであるということも大切な理由だった。

"Music Lane Festival"の"Music Lane"という名前は、もともとは、沖縄発の音楽ニュースサイトにつけていたものだ。
“Lane”という単語には、路地という意味がある。メインストリートではない裏通り。常に新しい音楽や文化の新たなムーブメントはそうした場所から始まるというわけだ。
コザで新しく始めるショーケース・イベントのタイトルについて考えた時、”Music Lane"というワード以外にしっくりくる言葉が見つからなかった。ショーケース・イベントということもあり、新しい動きを掬いとっていくという意思をこめて、"Music Lane Festival"にした。

"Music Lane Festival Okinawa 2023"そして”Trans Asia Music Meeting 2023"は、2月17日(金)から3日間、ミュージックタウン音市場を中心に行う。海外からのdelegatesは15人ほど。過去2年、海外からのdelegatesもアーティストも呼べなかったので、フルスペックでの開催は3年ぶり。海外アーティストをオープンで公募したのは、実質的には初めてのことで、いろいろと大変だが、ようやく想い描いてきた形に近づいてきたように思う。あとは、ここからどれだけの結果を導き出して次に繋げることができるかということだ。不安もあるが、期待はそれ以上。どれだけ楽しみながらやれるかということだと思う。

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