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2023年1月8日 "クメール・ラップ"

昨年9月に行ったASEAN Music Showcase Festivalで一番の衝撃は、カンボジアのVannDaというアーティストだった。
カンボジア語や伝統楽器をフィーチャーして披露される、"クメール・ラップ"。歌われる言葉の意味はわからなくても、ステージから放たれる熱量の高さと、それに呼応するオーディエンスの熱狂ぶりが、ただ事ではないことを教えてくれた。

VannDaが、カンボジアの伝統音楽のマスターKong Nayをフィーチャーしたこの楽曲は、YouTubeで1億回以上再生されている。
彼のマネジメントは、カンボジアのBarameyという会社で、ここには、以前からチェックしていた女性ジャズシンガーのSOPHIA KAOも所属していた。カンボジアは随分前に二度訪ねたことがあるが、音楽産業があるようには思えなかったが、それも今ではもう昔のこと。音楽シーンは大きく成長している。

VannDa @ ASEAN Music Showcase Festival 2022, Singapore
VannDa @ ASEAN Music Showcase Festival 2022, Singapore

今朝、カンボジアのJoshから、Music Lane Festival / Trans Asia Music Meetingに参加したいというメールが届いた。準備が整ったら、プノンペンの最新の音楽事情を紹介してもらう機会も作れたらと思う。

余談だが、生前来日公演が実現することがなかったレナード・コーエンが、2010年にプノンペンでライブをやると聴いて、行こうと考えたこともあった。
結果、プロモーターの経験不足によるロジスティクス上の問題で、一旦延期された後、結局キャンセルされたのだが。コーエンとマネージャーのロバート・コーリーは、翌年、カンボジア仏教パゴダに、学校とスポーツコートを建設のために5万USドルを寄付している。


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