脱力。
世間でよく言われる「脱力」の重要性。
ただ、「脱力」の定義は人によってまちまちだし、
そもそも自分も直近までよくわかっていなかったし、
今でもまだ分かったと言えるレベルではないと感じている。
ただ、
やっぱり、
「脱力」ができないと始まらない(笑)
自分は本当に不器用なので時間がかかった。
実のところ脱力の鍛錬の方法は、
自分で調べて色々数を試す中で、
自分に1番フィットするものを見つけ出した。
それが、
太極拳の「勁」。
この「勁」の考え方がしっくりきたので、
今でもその考え方をベースにしている。
「発勁」、「十字勁」、「沈墜勁」などなどの
「勁」を学ぶ中で、脱力の感覚を養った。
脱力は、いわゆる腑抜ける状態とは異なる。
自分の身体を流体として捉える。
自分のイメージでは、全身がホースになっていて、
そのホースの中を水が絶えず流れているイメージ。
稽古でよく聞く「繋がる」は、このホースが綺麗につながっていて、
水が綺麗に流れている状態のイメージ。
ちなみに、
自分の中では綺麗に繋がれていると、
全身に薄ーい膜が張っているような感覚になる。
全身水風船みたいな感じ。
この感覚を瞬時に出せるようになりたいのだが、
なかなかうまくいかないのが現状。
「脱力」を極めるというのは、
おそらく過去の武術家の方々を見ていても、
ひとつの究極なのだと本当に感じる。
それぐらい難しいし、太極拳や昔の武術書の、
「鍛錬」というワードチョイスがいかに秀逸かを骨身に感じる。
毎日練る。ひたすら自分の中の水に耳を傾ける。
その地道な内側の変化を感じれるようになることで、
第2段階の扉が開けるのではないかと思ったりする。
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