軸。

解聞鏡で、「軸」が取り上げられていた。

僕の方からも少しこのテーマで書きたい。
軸を説明しようとした時、その説明の仕方は色々ある。

解剖学的に説明をするのか、
稽古の中での感覚で説明するのか、
それらを噛み砕いて抽象化して説明するのか、
などなど。

多分、上の記事での軸の説明は、稽古の中での感覚を説明しているものが多い。

なので、知らない人が読むと何を言ってるのか、
全くを持って意味が分からないと思う。

少し噛み砕いていこう。

軸は稽古の中で1番大事な基礎。
守破離でいえば守の段階。
軸ができて、そこからはじめて軸をずらしたり、あえて崩したり、様々な応用が効くようになる。

個人的に大事にしていることは、
筋肉で軸を作りにいかないこと。
ガンダムのようにモビルスーツを着るようにガタッガチで固めれても、安定はするが、それはうちの稽古でいう軸ではない。

骨の存在が重要なのだ。
骨がいい位置に全部いってくれれば、
人間は勝手に力が漲ってくる。

僕は日本の家造りでよくイメージをしている。
梁の凄み、宮大工の技術や木材の細かい解説はここでは避けるが、なぜあのような大きな建物が長い期間丈夫なのか。
地震のような外界からの影響にも耐えられるのか。
それをもっと洗練させたものが鉄塔や東京タワー、スカイツリーだろう。
なぜあんなに細長いものが倒れることなく、
ランドマークとして立てるのか。

どちらもキーワードは骨組み。

人間の骨組みはどうなってるか、
これは是非探究してみてほしい。

骨で立ち、骨を中心に動く。
そうすると、勝手に筋肉のポテンシャルを発揮させることができるようになる。

そうすると、力は要らない、脱力できる。
脱力ができてはじめて良い施術ができるようになる。
だから基礎。

さて、
ここから少し自分の中での最新の知見を入れたい。

キックボクシングをやるようになり、最近、アパレルの写真撮影などにも参加するようになった。バトントワリングのショーケースを観にいく機会もあった。

そこで気づいたこと。

「軸は、普遍」

どの世界でもトップと呼ばれている人は軸が綺麗。
これを分かりやすい言葉に置き換えるのであれば、
効率的な身体の使い方ができている、となるのだろうか。

骨で動くというのは、
筋トレブームの昨今においては、
温故知新によりカウンターカルチャーにもなるのかもしれない。

筋肉の研究や知識のコモディティ化は凄まじいものがある。その中で骨を意識するということを声にしてもきっと世の中には届かない。

ただ、骨ないしは関節を意識していないから怪我をする。怪我の予防のために手を尽くしても、そもそものトレーニングで骨を意識できていないから再発する可能性が高くなる。

この概念をいかに広げていくか、
そのための言語化能力なのかなと思ったり。

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