RAGE AGAINST THE MACHINE再始動によせて

全てのライブは1回きり。次がある保証は何処にも無い。

16歳の時、初めてそれを痛感した。そして、それを一生悔やむんだと覚悟した。

2000年、RAGE AGAINST THE MACHINEは来日を果たし、僕が住んでいた福岡でもライブを行った。

中学生の頃からずっと好きだった、RAGE AGAINST THE MACHINE。それなのに、僕はあろうことか、期末テストの直前だからという、今考えたらとても些細な理由で観に行くのを諦めた。

するとどうだ、その直後に活動休止。

途方に暮れた。もう2度とチャンスは訪れないんだと。

しかし、7年後の2007年、RAGE AGAINST THE MACHINEは奇跡の再始動を遂げた。

当時、僕はLondonに住んでいた。そして、気が付いたら、RAGE AGAINST THE MACHINEを観る為だけに、右も左も分からないNew Yorkへのフライトを予約していた。

初めてのNew York、初めてのRAGE AGAINST THE MACHINE。7月のRandall’s Island Park、23歳の僕は人目を憚らず泣いた。

あれからまた、長年の沈黙があった。

そして、世界がまた混沌に突入しようとしている2020年、RAGE AGAINST THE MACHINEの2度目の再始動。

行くよ。何処へでも。何度もチャンスをくれて、それをみすみす逃す手は無いんだ。

全てのライブは1回きり。次がある保証は何処にも無い。

観に行きたいミュージシャンがいて、迷っているくらいなら、観てから迷うべき。きっと迷わないから。

僕が言えることは、それだけだ。

Turn that shit up.

16歳の僕と一緒に。

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