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神様・川崎富作先生

広域には私も先生に救われた一人である。
川崎病(正式病名は小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(MCLS)であるが世界的にもKawasaki Disease、KDで通じる)は乳幼児を中心に全身の血管に炎症が生じる病気で、その原因は未だに解明されていない訳だが、先生が1967年に論文を発表してなかったら、この病気とその症状について広く知られることなく治療法の確立がもっと遅れていて、最悪の場合、私の命が5歳で終わっていたかもしれないと思うと末恐ろしい。
後遺症もなく今、不自由なく生活出来ているのを考えると、冗談半分でもなんでもなく私から見たら、川崎富作先生は神様であった。
今年に入って、川崎病に類似した症状で治療を受ける子どもが欧米で増加しており、新型コロナウイルスと関連がある可能性が指摘されている中で亡くなられたことに、どこか不思議な巡り合わせさえも感じる。
心よりご冥福をお祈りいたします。

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