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BANDAID BY STOF SELF LINER NOTES

最初はもう一度小さな音楽フェスをやってしまおうと考えていた。

2017年に主催した音楽フェス ”自分の踊りを踊ればいいんだよ”のように好きなミュージシャンだけ集めて、ライブをやって、Tシャツもつくって、帰ってきた不要不急の日常を祝うイベントにするつもりだった。

情勢を見ている間に春が来て、SAMVAで出店するはずだった森道市場も中止が決まり、東京オリンピックも延期され、2020年、日本はライブエンターテイメントのない夏を迎えることになった。

その間も不要不急な職種として上位に入るという自負があるファッションデザイナーがこの未曾有の事態にできることをずっと考えていたけれど、最終的に前回のnoteでも取り上げたマルタン・マルジェラの解に立ち戻ることになったのは、なんかちょっとだけ悔しい。

Q. これは若いデザイナーからの質問です。世界がもしも、戦争などにより破滅的なダメージを受けた際、デザイナーは人々に対して何ができるのでしょうか? また、もしもそのような状況になってしまったらあなたは何をしたいですか?
A. 簡単な答えは、彼らに夢を見させ続けることでしょう。クリエーションは生活にとって酸素のようなものです。私たちはおそらく夢や希望、人々が服を着たいと思い、仕事やパーティに行って楽しむ “普通の”生活に戻ることへの意志を取り戻させることによって、再建を助けたいと思います。


服をつくろう。
鬱々としがちな日常に少し気分が上がるような洋服を。
自分たちらしいやり方で。そう決めると話は早かった。最初に考えていたミュージシャンと一緒に、彼らのTシャツをつくらせてもらって、収益の半分をミュージシャンに、残り半分を新型コロナに立ち向かう国境なき医師団に寄付すると決めた。

ライブハウスも、劇場も不要不急だし、必要ないという心ない声も聞かれる。特に反論する気もないけれど、正月、お花見、祭り、花火、結婚式、散歩、旅行、外食、ライブ。楽しいことなんて大体不要不急だ。

楽しいと思う気持ちを大切にしたい。目に見えないものを人は恐れがちだけど、目に見えないものを求める人の意思を信じたい。それを力に不要不急の日常を取り戻す糧としたい。そして何より自分たちも楽しみたい。

そんな気持ちでやることにしたちょっとしたプロジェクトが、
BANDAID/バンドエイド です。

有名無名は問わず、好きだなと思うアーティストを巻き込んでTシャツをつくらせてもらいました。ライブTとして考えるとやや高価ではありますが、ブランドとしては採算度外視で、グラフィックはもちろん、Tシャツ自体も日本生産で、着たら違いのわかる良質なTシャツになっています。

ここであたらしいアーティストを知り、普段着としてTシャツも愛用いただき、いずれライブが解禁された時に、BANDAID Tシャツを着て、そのアーティストのライブに行ってもらえたら、とてもうれしいです。

ノー不要不急 ノーライフということでひとつよろしくお願いします。



BANDAID by STOF
http://stof.org/bandaid/

直営店舗 SAMVA、samva.hiphopでの期間限定受注生産となっております。原則再販の予定はございませんので、あらかじめご了承ください。

ORDER RECEPTION PERIOD
2020 7/1-7/14

ARTIST
Gotch/ニガミ17才/トクマルシューゴ/neco眠る/おとぎ話/Gateballers

GRAPHIC ARTIST
我喜屋位瑳務/井上仁平/unpis

期間中は、直営店SAMVAにて、全サイズ、プリントが確認できる実物サンプルがご覧いただけます。営業時間等、詳しくはSAMVA instagramをご覧ください。

SAMVA 東京都渋谷区代官山町2−5https://www.instagram.com/samva_shop

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かくたみほ

MODEL
瀬戸かほ 二見悠(JUNGLE)

SPECIAL THANKS
原弘智 斉藤卓也 国境なき医師団
国境なき医師団については、こちら

INFORMATION
STOF  hello@stof.org
instagram https://www.instagram.com/byestof
twitter https://twitter.com/byestof

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