【2025年3月期第1四半期】3133:海帆 決算分析
「収益性」「安全性」「生産性」「成長性」の4つの視点で分析しました。
分析結果
収益性: 6/10
2025年3月期第1四半期の売上高は前年同期比で5.9%増加し、625百万円に達しましたが、営業損失は115百万円を記録しています。再生可能エネルギー事業の売電収入が増加しているものの、全体のコストは依然高く、利益への寄与は限定的です。安全性: 5/10
自己資本比率は23.3%で、流動比率は91.6%と改善の兆しが見えますが、過去数年にわたり営業損失が続いており、継続企業の前提に関する重要な疑義が存在しています。生産性: 6/10
飲食事業では「新時代」業態が好調で、利益率の高い店舗運営を展開しています。原材料費や人件費の管理によるコスト削減が進んでおり、業績に良い影響を与えていると評価できます。成長性: 7/10
再生可能エネルギー事業の拡大や、医療事業への参入による新しい収益源の確保に取り組んでいます。売上高の増加と事業多角化が進んでおり、成長の可能性は高いと判断できます。
総合評価
1. 短期(1年未満): 評価 5/10
短期的には、売上高の増加と再生可能エネルギー事業の進展が期待できるものの、依然として損益がマイナスであり、信用取引の損益率も低迷しています。信用買い残高の高水準が短期的な価格変動を引き起こす可能性があり、ボラティリティの高い市場環境が続くでしょう。リスクを取りたくない投資家にとっては慎重な判断が必要です。
2. 中期(1〜3年): 評価 6/10
中期的には、業態転換やコスト管理の改善が利益率の向上に寄与する可能性があります。また、再生可能エネルギー事業の拡大が収益に寄与する見通しです。ただし、財務の健全性強化が急務であり、持続的な業績改善を確認する必要があります。成長戦略が実を結び始める時期になるため、ある程度のリスクを許容できる投資家には魅力的かもしれません。
3. 長期(3年以上): 評価 7/10
長期的には、再生可能エネルギー事業や医療事業の成長による収益多角化が進展し、持続的な利益成長が見込まれます。また、経済環境の改善に伴い外食業界の業績も回復する可能性があります。現時点でのリスクはあるものの、長期的な成長を期待する投資家には良い選択肢となるでしょう。
分析資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3133/tdnet/2491819/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3133/tdnet/2504734/00.pdf
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