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エンタメ批評〜THE PARADES〜

どうも!
エンタメなんでもおじさんです!!

連続投稿42日目の今日は…
エンタメ批評

THE PARADES

少し前にNetflixで公開された映画
公開されてからずっと話題になり
ランキングでも上位なので
知ってらっしゃる方も多いと思いますが、、
この作品は僕的に

リリー温泉

(あ、奇を衒ってきたぞ⁉️)

設定は現実世界とあの世の間。
現世でやり残したことがある人達が集まって
やり残したことをやり終えるまで世界。
映像美、残した人、残された人の想いの表現。
登場人物の個性、バックボーン。
色々なところを評価したいんですが、、
僕は「リリー・フランキーという男」の凄さに
1番の賛辞を送りたいと思いました。
一言で言ってしまえば芝居力なのですが、、
敢えて細分化させたいと思います。
僕が素晴らしく思ったのは、まず

抜け感

力加減が上手なんですよねー
一見、軟派に見える人柄。
でも奥にはちゃんと様々な熱さがある人。
この相反するものの両立
グラデーション的に見えてくる人柄。
しかも、その幅が小さいんです。
役の歳を加味すると
その幅が小さくて当然なんです!!
若い役じゃない、現世で色々な経験経て
酸いも甘いも知っている大人。
傷も負った、恥ずかしい想いもした
過激に走った、浮かれもした
そんな幾つもの体験、経験をしていくと
」というものの理解が深まると思います。
それが俗に言う
丸くなる」だと思っているんですが。
そんな人間の振り幅は小さくなると思ってます。
その大きくはない
振り幅の振り子を演じるって難しいんですよ。
振り幅が大きければ振り切って、
大袈裟に表現すれば良い。
でも、さっき書いた様に歳を重ねた
年輪がある役だと大きい振り幅は
不釣り合いだと思うんです。
その幅が丁度なんですよねー
物語の中盤以降、
周りの影響でやり残したことをやる決心の仕方、行動の起こし方も
沸る温度が丁度なんですよねー。
ただそこに存在しているだけ
これ難しいんだよなぁ…
役者は自分じゃない人を演じるから
どこか埋めたくなるんです、
喋り方、所作、思想
全てが自分とは違っているキャラを担って
そこに存在するだけって難しいんです、、
それから…

キャラクター演出のセンス

リリーさんが演じた「マイケル」という役は
一癖も二癖もある役なんですが、、
その癖の付け方がセンス抜群なんです❗️
「あぁ、、こういう人いるぅー、、」
と思わせる少し厄介な癖。
誤解されがちな立ち振る舞い
その装飾感がまた丁度良く適温なんです。
キャラクターの癖、偏りは明確。
かつ、過度じゃないんです!!
癖のある役、作品をやる時って
過度にやってしまいがちになるんですよ
でも、過度だとナチュラルじゃない
浮いて見えてしまう。
逆に小さ過ぎると癖が見えない、、
この温度調節がリリーさんは絶妙なんです❗️
フラットにやってらっしゃるから
観てるこっちもフラットに観れる。
派手に見えないので
評価されにくかったりするんですが
僕はリリーさんの役に対する
アプローチの温度感に大賛辞を送ります!!

持論ですが
お芝居はセンスだと思っています。
リリーさんはセンスの塊で
そのセンスを、ひけらかさないのも
いぶし銀でカッコいい、、
生き様がよく出てらして憧れます‼️

僕もイケてるオヤジになるぞー!

ではまた!
「本気の遊びを!!」

ひらかわつかさ@ひげぽよ

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