Materials from the Pierre Jeanneret Chandigarh Collection®
Pierre Jeanneret Chandigarh Collection®︎
チャンディーガルコレクション®︎の材料について
チャンディーガルコレクション®︎の最もこだわった点が、木材とラタンです。そこで今回は、木材についてご説明いたします。
-家具におけるチークについて
ピエールジャンヌレのヴィンテージを取り扱い始めて、シンプルなデザインながらも存在感のある魅力は、チーク材であることに気づきました。
もともとミッドセンチュリー家具好きから始まった私の家具歴史ですが、アメリカミッドセンチュリーは当時の大量生産~機械化の流れを受けて、木材は主に合板(プライウッド)が主流でした。
合板の良さもありますが、ピエールジャンヌレは無垢のチークを使用しているため、経年変化で飴色に変わる雰囲気は合板にはない一番の魅力でした。
-チークの仕様
世界三大銘木という言葉を聞いたことがありますか?
ウォーナット、マホガニー、そしてチークが現在流通している加工木材の三大銘木になります。
チークの特徴は、非常に硬く強靭なため耐久性があり、木目がとてもきれいで際立っています。また油分を多く含んでいることから防水性と防腐性があり、古くから船舶の材料として、重宝されました。
現在は主にインド、タイ、インドネシア、ミャンマーのみ自生しており、厳密にはそれぞれで微妙な品種の違いがあるそうです。
インドがイギリス領であった時代から、チークで造船された多くの船舶が世界中で流通したため、資源となるチークが枯渇し、現在は乱獲、伐採禁止、貿易の規制が各国であり、その希少性がさらに高まっています。
インドでは、船舶での使用以前に、建築物で幅広く使用されており、戦後は北欧系の高級家具でも使用されるなどしたため、天然のチーク丸太の輸出は資源保護の観点から禁止されています(ミャンマー、インドネシアのぞく)
現在は、南米やアフリカをはじめとする地域で人工植林され始めていますが、本来の4か国で原生した天然チークとは品質がかけ離れているとされています。
-Chandigarh Collection®︎のチークについて
私たちのChandigarh Collection®のチークは100年以上前にインドで自生していた天然チークを使った建築材もしくは船材の解体した材料を再生利用したアンティークチークを使用しています。
新材にはない使い込まれた雰囲気があり、完全に乾燥された状態での高い耐久性を誇る材料です。
アンティークチークを使うことのできる業者と出会いが、Chandigarh Collection®の実現には不可欠であり、私たちの追い求める理想でした。
そのため、私たちのパートナーは毎月の受注販売に向けてある程度の材料を確保いただくところからスタートします。
インド国内の数社ある供給業者を回り必要数のアンティークチークを確保していますが、時に注文状況によっては販売中止させていただくケースがありますが、確保した材料以上の注文集中があった場合となります。
また、近い未来、アンティークチークも必ず供給が少なくなり、値上がりします。
Chandigarh Collection®はアンティークチークを使用することで、ヴィンテージと同様の風合いを実現しています。
冒頭で説明した通り、シンプルなデザインゆえに材料が製品のクオリティを大きく左右するためです。
そのため、アンティークチーク持つキズや打痕がところどころにあり、使い込まれた雰囲気を出しているため、きれいな新品をお求めの方は、ご注意ください。
購入検討されているお客様から中国製(おそらくですが)の安価な製品についてどう思うか?といった問い合わせが沢山あります。
実際の画像だけでは伝わりにくくお客様も判断できないためと思いますが、木目や風合いから明らかにチークではない木材を使用しています。
また、明らかにチークではない材料にも関わらずチークと言っている悪質な業者もあるようです(中国製といった原産国も伏せている場合が多い)
以下の動画が国内でよく出回っている中国製ピエールジャンヌレで、チークかどうかは判断できないです。
そもそも本当のチーク材を中国に輸出できるのか?も不明ですので、お客様で判断するしかない・・のが現状です。
https://youtu.be/wk8RUpyv4V4
-Chandigarh Collection®︎のカラーについて
Chandigarh Collection®では、できる限り多くのカラーを選んでいただけるようにしております。
ただし、当時のピエールジャンヌレの家具には、カラーバリエーションが多く存在したわけではありません。
カラーバリエーションは、あくまで経年変化を着色で表現した結果であり
本来のピエールジャンヌレは、チーク材に無色のラッカー塗料を塗布したものが大半となります(黒は除く)
そのため、カラーバリエーションは以下の表現がいいかもしれません。
あくまで色表現イメージなので、ご参考となります。
・ナチュラルアンティークチーク(NA) 当時のリリースされた色
・ライトアンティークフィニッシュ(LA) 当時のリリースから~10年経過
・アンティークエイジドフィニッシュ(AQ) 当時のリリースから~50年経過
・エボニー(EB) 当時リリースされた黒色
・ローズウッド(RW) こちらはチークではないので、別途説明します。
ヴィンテージ製品の代表格であるデニムと同様の経年カラー表現ですね。
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