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「限界突破サバイバル」#4 権藤務

2024「これまでとこれから」


4月に新体制となり動き始めたStierdor。
この一年で多くのことを経験してきました。
これまで、そしてこれからの想いを3年プレーヤー #4権藤務 が綴りました。


こんにちは。経済学部3年の権藤務です。
本日はノートを書く機会をいただいたので自分の思いを書かせて頂こうと思います。
少し長いかもしれませんが読んでいただけると幸いです。

フットサルを始めて早2年。
この2年を少しばかり振り返ろうと思う。

入部したのは大学2年生。同期のみんなには遅れをとる形で入部した。

「せっかく入部したなら、遅れがある分努力してピッチの上で活躍したい。」

そう自分に誓って僕のフットサル人生が始まった。


だが、そんなに現実は甘くなかった。

ぶち当たった壁がトラップだった。


何気ない対面パスではできているつもりでも、ゲームや試合となればトラップミスをしてしまう。そして失点へとつながる。何気なくみんながやっているその技術はとてつもなく難しいことだと感じた。

試合となるともちろんベンチ外。しかし一緒に入部した一個下の代はベンチもしくは試合に出て活躍していた。

下手なのはわかってる。そのせいで出れないことも。でも、自分でどうすればうまくいくか考えて周りの人の技術を盗もうと見て励んだがなかなか上達はしなかった。 

もっとこうしてほしい。とかどうしたら良いかなど聞きたいこともたくさんあったが怖くて聞くこと、言うことができなかった。

トラップミスなどを含めた技術ミス、判断ミスをした際、先輩の顔色を伺って、自分を責めて、自分に嫌気がさしてた。

「もう部活はやめよう。」

ずっとそう思い練習をこなしてきた。
大学生になってまでこんなに悲しくて悔しくて、虚しい思いはしたくなかった。
しかし、遅れて入部して、誰よりも早く辞めるなんてダサくてカッコ悪いことはしたくなかった。
まあ、言う勇気がなかったってのもあるんだけど。

辞めたい気持ちが半分、上手くなりたい気持ちが半分と複雑な思いを抱えていた頃、フットサルを続けようと決めたきっかけとなったのはフレッシュマンカップだった。

結果は優勝。

フットサルを始めて、初めてのタイトルだった。
人数も10人行かない少人数でありながら、勝ち取った優勝だった。どうすれば勝てるのか。今自分たちがやれることはなんなのか。試合前、ベンチ内でお互いの意見を出し合いそれをピッチ内でプレーする。考えがうまく共有できプレーとして実現できる。できないところは修正する。そして"勝ち"をみんなで喜ぶ。そんな時間が楽しかった。
これはフットサルを始めて初めての感情だった。

そして何より、大きなきっかけとなったのは、長大戦で点を決めることができたこと。
自分自身が色々悩んで、フットサルにおいてもうまく行ってない中で決めることができたゴール。
活躍=点を決めることと思っていた自分にとってこの瞬間が何よりも幸せであり、鮮明に残っている記憶である。

勝負の世界だから勝ちが全てだけど、時として、個人成績が勝ちより大事なものであると改めて気づくことができた。

これまではフットサルに対して、先輩たちに対して向き合ってこなかった自分が愚かで弱く自分のせいで色々なことを楽しめてないと気付かされた。そして、この人たちとやり切ることに意味があると気づきフットサルにもう一度向き合うことにした。



新体制へとなり、周りからの意見もありピヴォへと転向した。正直試合に出ることができればどこでも良かった(笑)
ピヴォへと転向して2ヶ月ほどで始まった全日本大学フットサル選手権。
県大会、九州大会共に優勝、人生初の全国の舞台に立てることになった。

しかし九州大会までの個人戦績は県大会での1得点だけ。
ピヴォとしての仕事は点を決めること。点に絡むことだと思っている。
だからこそ、県大会でも九州大会でもなにもできてないことが悔しかった。
期間は短かったが、全国大会が始まるまでの間も何が足りていないのか、自分のできることはなんなのかを研究し、当たり前のように点をとってきてくれる先輩や後輩の姿を糧に自分自身を奮い立たせた。

全国の舞台。
4-6敗北。明らかに相手の方がレベルが高かった。しかし、勝てない相手ではなかった。
なにより、そこが1番悔しかった。

勝てるかもと夢見た分負けた悔しさは大きかった。

この試合において、勝ちの次にこだわっていた個人成績の部分では、2得点とフットサル人生初の複数得点を挙げることができた。
ラッキーな点ではあったが、自分の点によって後半はリードから試合を進めることができていた。

ピヴォとして、先輩と言われる立場として、自分の力でみんなを引っ張れていることの体験をできたことは自分の中で大きな糧となった。

まだまだ成長できるし、もっとやれることがあると感じた大会だった。



全国が終わってから自分たちのレベル感、いざという時に勝ちきれない弱さを痛感した。

このチームにとって一番の課題は「失点」だと思う。
自分たちのチームは得点力があるとしょうとはよく言ってくれている。ならば、尚更失点することを減らすべきだと思う。

「1点の失点ぐらいひっくり返せる」じゃなくて、毎試合クリーンシートを目指すべきだし、なんならシュート打たせないぐらいの気持ちであるべきだと自分は思う。これは自分の課題でもありチームの課題でもある。

どんなにピンチでも点を決められなければ守った方の勝ち。ファールしてでも止める場面ももちろんある。それがスポーツにおいてフェアプレーじゃなくても。でもそれは正義だと自分は思う。

ネガティブな話はどうしても雰囲気が悪くなる。だからこそ、もっと失点の部分に焦点を当ててセット間で話すべきだと思う。ミスを責めるんじゃなくて、互いがより良くなるために助言をして勝ちにこだわっていくべきだと思う。そうすればネガティブな話題でも自ずとポジティブ思考で物事を考えられるし、雰囲気も良くなってくる。
チームとして、あるべき姿はこういうことだと思う。
そのために自分のセットでは今後もそうしていくつもりだし、他のみんなもそうであって欲しい。

常にポジティブでいれるかはわからないけど、自分だけでもなるべくポジティブでいて、周りを巻き込めるような器の人間へとなろうと思う。


まだまだ伸び代しかないし、常に強気で物事に立ち向かって、みんなでもっと高みを目指したい。

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