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「変わるチャンス、変えるチャンス」 #25 角涼太朗

Stierdorの一員となったあの日から、1年と4か月が経過しました。
この月日の間に自身にどんな変化があったのか。
「1年間での変化・成長」をテーマに#25角涼太朗が想いを綴りました。

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今シーズンも#25の経済学部経営情報学科の角涼太朗です。地元ではこの名前を知らない人はいないでしょう。

2023-2024


はじめに、僕がフットサル部に入部しようと決めた経緯について話したいと思う。

小学校1年生の頃からずっと続けてきたサッカー。昔から体が小さかったこともあり、ドリブルは人一倍練習した。小学校の頃は地元のチームでエース番号をつけ、中学校では全国出場経験もある強豪でベンチに入り続けた。

自分の中では満足のいくサッカー人生だった。

そして、迎えた高校サッカーだったが、現実はそう甘くなかった。中学までやってきたものが何一つ通用しない。少しずつ、だが確実に周りとの差が開いていくのを実感した。
「これまでのサッカー人生が間違っていた。」
自分を疑い、否定すると同時に、無意識のうちに楽な方向に逃げていた。

「このまま終わりたくない、このままじゃ終われない。」

この気持ちが、フットサル部に入部する最大の動機となった。
しかし、この気持ちを持ち続けることは決して簡単なことではなかった。

練習初日、そこで目の当たりにしたのは想像していたフットサルとはかけ離れたものだった。
ドリブルは自由にさせてもらえない、守備はサッカーと比にならないくらいキツい。
サッカーとは似ても似つかないスポーツだと思い知った。

練習についていくことで精一杯で、何から手をつけたらいいかも分からなかった。
大学選手権の県大会、九州大会では試合に出場する機会を勝ち取ることが出来なかった。

自分の実力不足だと分かっていながらも、「まだ1年生だから」などと言い訳ばかりで、何も行動しなかった。入部前に持っていた気持ちはだんだんと薄れていた。
ただなんとなくで部活を続けていく中で、何のために部活をやっているのかが分からなくなっていった。

時が経ち、迎えた学生リーグ最終節。
九州大学リーグの優勝をかけた長崎大学と大一番。この時までには1試合に何回かは出させてもらえていた。
前半が始まって何分か経ったところで出場の機会が巡ってきた。
ピッチに立ったのはわずか2分。
何もさせてもらえないままピッチを出た。情けない。なんとなくで部活を続けている人が立ってはいけない場所だと身にしみて感じた。

チームは1-3で敗北。みんな悔しくて泣いていた。本気で勝ちたいと思っていたから。
その姿をみて、中途半端な気持ちで試合に出て、迷惑をかけた自分に腹が立ち、涙も出なかった。

2024-2025


何のために部活をやっているのか。
「このままじゃ終われない」
この気持ちだけは強く持ち続けなければいけない。この試合を通してより強くそう思えるようになった。
今はそれだけではない。
「必ず長崎大学を倒して嬉し涙を流す。」
熱い気持ちを持った先輩、同級生、マネージャーのおかげで新たに部活を続ける意味を見つけられたと思う。

1年間を通して、技術やメンタル面で成長することはあまりできなかった。
けれども、何よりも大切で、忘れがちな部活に対する熱意だけはほんの少しだけ持てるようになった気がする。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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