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「ピリオド」#3 江口宗汰

2024「これまでとこれから」

4月に新体制となり動き始めたStierdor。
この一年で多くのことを経験してきました。
これまで、そしてこれからからの想いを3年プレーヤーの#3江口宗汰が綴りました。



こんばんは、経済学部三年の江口宗汰です。

新体制のスティアドールの話を書く前にそれまでのことを書いてみようと思う。 

自分がフットサル部に入ったのは大学一年生の後期から。小学校、中学校、高校とサッカーを続けてきて大学生になってまで部活をするのは馬鹿らしいと思っていた。

同じ学部の人とフットサル部の練習に参加する機会があり、いざやってみると楽しかった。そこでもう一度本気で部活に取り組もうと思った。

正式にフットサル部に入部してから初めての練習は監督とGKを含め7人で同級生は5人いたけど誰も来ていなかった。ラインで「バイトがあるので休みます」の一言だけで部活を休める部活で、試合にならないと人数が揃わない部活。いつも練習に来る人は5〜6人で決まっていてその他の人は来たりこなかったりが普通の部活だった。

大学の部活はこんなものなのかと感じた。


一年生の時はなんの試合をしているのかもわからないまま終わってしまった。学生リーグの決勝戦くらいしか印象に残っていない。結局決勝戦はPK戦で負けてしまい全国大会には行けなかった。

二年生になり試合に出る機会も少しずつ増えて自分にできることが増えていった。そんな中でも5月の大学選手権では県大会ベスト4と納得のいく結果が出なかった。

選手権を境に部活を辞めようとも考えたけど、辞めてしまったら何もかも中途半端になってしまうと思い、続けると決心した。

決心したのはいいけどその時のチーム状況は最悪だった。練習に人は集まらないし強度も全然高くない。でも試合だけはみんなちゃんとするから練習なんていらないんじゃないかと思っていた。そんな中でも県リーグ、全日本選手権、学生リーグとそこそこ勝てていたのが不思議でしょうがなかった。

その年の11月に一二年生だけで行われたフレッシュマンカップがあった。上手い先輩たちがいない中の試合だったので勝てるか不安だったが、下手なりに頑張った結果優勝することができた。人数は8人しかおらずフィールドは7枚回し、試合に出る機会がたくさんあったのは良かったけどその分責任の重さが違った。自分にとってこの優勝が初めてのタイトルでとても嬉しかった思い出がある。

それでも学生リーグの最終節は長崎大学でその年で1番気合が入っていたと思うが結果は0-2で敗北した。結果は2点差だが内容はもっと圧倒されていて正直勝てる未来が見えなかった。

上手くて人数が多かった先輩たちが引退した中今シーズンが始まった。新体制になってすぐ大学選手権が始まり、準備も万全な状態ではなかったと思う。どの試合も気を抜いていたら負けてもおかしくない内容だった。決勝戦も一点ビハインドの中、最後のパワープレーで同点に追いつきPK戦までもつれ込んだ。最後の点は正直ラッキーな点だった。

PK戦で自分は5番目を務めることになり4人目までで勝負が決まっていたらいいなーと内心思っていた。相手が2人目くらいで失敗したので蹴らなくても勝てると確信したけどまさかの北九大も外して5人目まで回ってきた。相手の5人目を止めてくれたので自分が決めたら優勝。
フットボール人生で1番緊張した瞬間だったと思う。緊張はしたけど枠内に打つことができて無事優勝することができた。

蹴り終わった後、それまでのいろいろなプレッシャーから一気に解放されて涙が出てきた。フットボール人生で初めての嬉し泣きで表彰式中も涙が止まらなかった。ついに成し遂げた県大会優勝で嬉しさが溢れてしまっていた。

そのままの勢いで九州大会に臨み、全勝で九州大会優勝を果たした。目標であった九州王者奪還をすることができ、自身初の全国大会出場を決めた。個人としては一点も取れなかったけど同じセットが点を決めたら自分が決めたことのように嬉しかった。

自身初の全国大会は一回戦負けという結果に終わった。正直九州と全国ではレベルが全然違うように感じた。一人一人の個人技はもちろんのことチームプレーの面でも勝ててた部分がなかったと思う。まだまだ全国のチームとは力の差があり、とてもいい経験になった。全国大会の決勝を生で見てみて本当に同じ大学生なのかと思うほどに衝撃を受けた。

まだまだ自分達には伸び代があり、積み重ねなければいけないなと思った。現在学生リーグでは首位を走っているが油断できない状態である。去年みたいに最後に勝ち点を取りこぼさないようにチーム一丸となって頑張っていきたい。

来年までフットサルをしているかわからないけど後悔なく終われるようにチームのためにやり切る。一人一人が意識高く積み上げていけたら絶対優勝できると思うし、優勝しなければたまたま選手権で全国に行けたと思われるから必ず優勝したい。

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