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カギャクテキミックスフレーク

ずっと一緒にいたい人というより
離れてはいけないなと思う人。
悲しい時にハグして欲しいと唯一頼める人。
「なんでもない」を探らないでおける人。

体中の膿を吐き出せば楽になるわけではない。
食べ物を吐き出すのと同じで、その行動には不快感と疲れが伴う。吐き出したそれを見るだけで、またヤな気分になる。
それでも吐き出すのをやめればいつか破裂してしまうのだと思う。
どっちもどっち。

人が食べている食事はなんでも美味そうに見える。
映画見てても外食に行ってても、目に映る誰かが食べているものばかりに目が行く。
所詮食べたいものなんてものの数秒で変わる。
食事を作るのが面倒な時も、人が食べているのを見れば食べようと思える。
やる気。

「隣の芝生は青く見える」ということわざには
『だから明日も生きられる』と続くのかもしれない。

大きなバッグを持って出かけると、
帰るまでにバッグを一杯にしたくなってしまう。
がために小さな可愛らしいミニバッグが欲しい
のだが、そんなものを買うお金がもうない。
衝動を耐え抜くしかない。


お金がないと生きていくための心の余裕がなくなるというが、あれは本当である。
お金がなくなると、それまでの生活を維持することが難しくなることは想像に易い。
単にお金を使い、欲求を満たすことができなくなることにストレスを感じ、さらにお金が減っていく様をただただ眺めていることもストレスの要因になる。

「心の余裕がなくなる」というのはストレスを感じやすくなるということだけではなく、様々な事象に対して注意が散漫になってしまうことも特徴だ。
一つ例を挙げるとすれば、UNIQLOに適当な服を買いに行ったものの、家に帰ってみれば、サイズが違うやら欲しかった肌触りのものと全然違うやら、ありえないミスに気づくことができなくなっていた。

冷静になればなるほど、自分が陥っている状況の情けなさを自覚し始め、もうただただ泣くしかなくなる。こうなれば何も手につかず、人との会話も受け入れられなくなり、しばらくは孤立を求めだす。

本当に辛い時、手に入れて嬉しいものは『忘れること』である。全てを忘れること。
ネットに転がっているエロなど、そんな時実はなんの役にも立たない。


自分の小遣いを稼がなければいけないのは理解できる。本当に大好きな人やものにかけたいお金があるのもつくづく分かる。
んでも新しいバイトが本当に憂鬱で仕方なくなってしまった。
朝起きてスケジュールアプリを開いても向こう数週間は予定が入ってない。ただお客さんや社員さんとの対人関係に恐れを募らせるだけの日々。
裏を返せば今までのバイトがそれだけいいところだったのだけど。
確かに、通信に通っていた間の旅行やら推し活やらたくさん使ってきたお金はそこで稼いできたのだから。振り返ってみればいっぱい働いたな。

アタシは本当に暑がりだ。
暖かくなってきたというより、寒くなくなってきたよね、最近。
布団はまだ着ていたいけど、ちょっと涼しいくらいでモコモコしたいのは、誰しも理解できるはず。
少こーしだけ窓を開けて眠りにつく。
遠くから風に乗って踏切のぼやけた警報音と、
ガタゴトガタゴト列車の足音。
フワァと国道8号を走り抜ける人々の息遣い。
今お空で甲高く鳴いて見せたのは、巣に帰ろうとする鷺かな。
眠りつく直前、体が熱って吸気が短く呼気が長くなる。頭が枕に沈んでいく感覚と共に、音が少しずつ小さくなっていく。
ああ、今夜はアタシのものだよ。


高校を卒業した。
なかなか校則の緩い学校だったが、終わってみれば上下左右凸凹した道のりだったと思う。
新しいものを見つめながら、ここ1ヶ月やっているわけだが、なんとも不安感が勝って感情がプラスまで届かない日々。
やっぱり不安なんだろうね。
不安かどうかもわからないや。
今胸の中にある煙が、恐怖によるものなのか、欲求不満によるものなのか。
何が大丈夫なのか。
何をしたいのか。

感謝しても仕切れない。
色んな人にアタシのことを知っててくれて、ここまできたのだと思う。
自分に期待しているわけではないが、今よりもいくらかは大きな存在になって、大人になりたい。
自分を守ることができるようになりたい。


色んな感情が一緒くたに。
どれがどれなのかを判別する前に違う味がする。
2年前に嗅いだ夏の海際の匂いを思い出したり。
デジャヴを繰り返してアタシは何かを思い出そうとしている。
新しい味がまた増えている気がする。

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