ポケットおじさんが不良中学生にボコられた次の日
サトシはビニール袋に包んだ茶色いオジサンボールをみつめ考えていた。
おじさんが長山と大島に首をしめられ顔面を蹴り上げられた次の日
サトシは長山と大島から笑いものにされたのだ。
長山「何なのあのオッサン?おまえの親戚か何か?」
サトシ「いや、あのぅ」
大島「おれ大人になって中学生にボコられるとか絶対いやだわ もし喧嘩で勝てなくても武器つかってでもやり返すわ」
サトシ「・・・・・」
サトシは黙るしかなかった。
なんでこのポケモン的な存在はアニメみたいにぼくを助けてくれたりしないんだろう。
なんであらゆる特徴が子供の求めてる要望と違うのだろう。
普通は見た目が強そうでカッコよかったり、小動物みたいだけど実はカミナリを操るとか、あるいは、おっぱい大きいミニスカートはいた美少女で敵と戦って服がやぶけるとか・・・・
もしくは最初は頼りないけど主人公とともに成長していき最後は強敵を倒すとかそういうの求めてるのに
オジサンでもいいけど昔はボクシングやってて酒飲んだら強くなって敵を倒して僕が感動して「ありがとう!オジサン」という感じ、普通そうでしょ?
アルコール中毒で肝臓が悪いのか、肌が黄ばんでる
髪の毛もない、汚いヨレヨレのカビ臭いスウェットに100円ショップで買ったようなサンダルをはいてる
息も臭い、風呂に入ってない臭い、それに加齢臭がする
これじゃあいい年して幼稚な話で喜ぶアニメオタクにも、うだつのあがらない女にもてないつまんない人生おくってる中年男性にも受けいれられないよ!
オジサンも惨めだし、ぼくも惨めな気持ちになるだけだし!みんなが惨めな気持ちになる!
何なんだよ ボールから飛び出してきたオッサンが不良中学生にボコられるなんて・・・
そんな話聞いたことないよ・・・
こいつはいったい何なんだろ・・・・
何のために存在してるんだろ・・・
サトシは涙で濡れていた
ませたところがあるがサトシはまだ小学生の子供なのだ。
ポケットおじさんを受け入れるには色々と重たすぎるのだ
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