鎮魂歌

その人がこの世から去ったのは、
もう10年以上も前だけど、
その事を知らされたのは、数年前…

真実を知らされる数ヶ月前、
中学時代の事を題材に小説を書こうと考え、
主人公を誰にしようか構想を練っていた…
その際、何故だか真っ先にその人を思い出し、
中学時代の同級生と何とか連絡を取り、
その人の近況を知ろうとしていた…
けれど、中学時代の同級生から知らされたのは、
驚愕と、悲痛の真実だった…

それからというもの、
中学時代や卒業後のいろんな事を思い出しては、
ワケも判らず自分を責めて後悔し、
涙を流したり、
夜中うなされたりといった日々が始まった…

出身の町の成人式に出なかった事で、
その人と再会する機会を永遠に失った事…
中学時代、その人に話しかけられるのが恐くて、
なるべく視界に入らないよう避けて、
良い面を何も知る事が出来なかった事…

ごめんなさい、何度思い出しても、
私は、悪い思い出しか残っていません…
仲の良かった人達は、
もっと良い思い出を残していると思うけれど…

今日もまた、私は、自分を責め続ける…


※2005年5月7日、作(gooブログ『StellarHeart 67ch』にて投稿・公開済み)

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