ドキドキDDR部! Act2主催挨拶

 はじめましての方ははじめまして、お久しぶりの方はいつもありがとうございます。
 溝の口大会こと『ドキドキDDR部!』主催、国分寺大会こと『DDRer育成計画』シリーズの主催のSyuです。
 前回大会では、感染の急拡大を予想しきれず、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。それでも、自分なりに感染対策にスジを通したうえで開催にこぎつけ、多くのプレイヤーの情熱に応えることができたと自負しています。
 さて、前回大会から早くも2ヶ月ほどが経ちました。11/19(土)あたりで感染が落ち着いているかどうかは最終的に賭けにはなるのですが、今のところ「戦いを楽しみたい人のためのホームパーティー」を再度開催することが出来るのではないかと考えています。
 (オミクロン対応ワクチンをできるだけ早く、遅くとも年内に接種することについて、ぜひご検討をお願いします)

 言わずもがな、昨今のDDRの更新頻度や内容は、過去に類をみないほど充実しています。自分のシマの難易度帯で満足いくスコアを出しているだけで、精一杯の人も少なくないでしょう。BPLへの下準備としての、アリーナモードもおそらくそう遠くないうちに実装されるでしょう。公式からの提供に付き合うだけで、月日は矢のように過ぎていくと思います。
 オフラインでのローカルでの交流や競争は、この半年ほどでかなり規模が大きくなっているようにみえます。オンラインでのスコア競争についても、さまざまに魅力的なルール、コンセプトのものが日々タイムラインを賑わせています。あるいはBPLやKACを目指して、武者修行のような日々を過ごすプレイヤーも散見されます。

 そのような時勢のなかで、僕はやはりガチスコア大会をやりたいと考えています。
 前もって提示されたルールに従い、その山頂をぼんやりと眺めたり、ときに明確な意志で挑んだりする時間と空間。
 ときに雛鳥たちの群れがあり、大小合わせて3桁の会戦を経験した古強者があり、時代に名を刻もうとするものがあり、若手の成長を暖かく見守るものがあり、登山者と下山者がすれ違い、清老が入り混じる社交場。
 100人に100人の人生が、技術と情熱が、音ゲーマー哲学がありつつも、「隣の人と少しでも良い勝負をしたい。あわよくば打ち負かしたい」という同じ血潮を共有する人たち。
 誰かにとっては既知であり自明でありつつも、別の誰かにとっては存在すら考えなかった「強さ」の博覧会。
 あるいはその場にいるプレイヤーだけではないかもしれません。すでに土に還った千の魂と、同じ空の下をそよぐ千の風と、繋がっている実感。
 記録が埋もれようと、記憶が薄れようと、戦いの瞬間は永遠かもしれません。卑しき言語世界に留めようとすればするほど、精彩を損ねてしまうような、少年漫画的な心の動き。
 僕もいずれ「土に還る」ときが来るのだと思います。ですが僕はまだ、これらの「ドキドキ」の場を提供する、担い手のひとりであると感じています。

 「強さ」をわいわいと求めるという意欲は、国分寺大会の頃ほどではありません。コロナ禍という逆境の中でも「強さ」を真摯に求めてきたプレイヤーだけでなく、「強さ」を高めることから一線を引かざるを得なくなったプレイヤー達も。いずれにせよ他人との真剣勝負の中に、無尽蔵の宝石を見つけられるのではないかと考えています。
 感染対策と「ドキドキ」を可能な限り両立させた大会を開くことは、不可能ではないと考えています。このコロナ禍であまりに細く、脆くなってしまっていた、戦うDDRerと戦うDDRerを結ぶ有刺鉄線を、結び直す役割の一部でも、この大会が果たすことができれば嬉しいです。
 どうしても多少の感染対策を求めることになりますが、参加条件はおそらくそれくらいです。大会を愛する人、一発勝負を楽しみたい人を、ゆるやかに受け入れていきたいと思います。

 よろしくお願いします!

 2022年10月 Syu