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中山大障害特集①:全出走馬をレーダーチャート化してみた

明後日はいよいよ中山大障害ですね!
本日は出走馬が発表されますが、すでに想定の段階で出走する全16頭と騎手が出揃っています。
現段階で予想しても微妙ですし、今回は独自にレーダーチャートで数値化してみました。始めにお断りしておきますが、数値はすべて私の独断と偏見で決めておりますので、「俺の本命にこんな低評価を付けやがって!」、「ピーマンは来ないだろ、この頭大江原が!」など怒らないでいただければ幸いです。

評価基準

今回は、実力・実績・適正・血統・鞍上の5項目で数値化しました!
それぞれ、どんな感じで評価したか簡単に紹介します。

実力:その馬が今持つ実力を、レース内容や年齢なども加味独自に数値化
実績:過去の本レースや、重賞やオープン特別などでの戦績から判断
適正:脚質や展開から数値化
血統:過去10年で馬券内に入った馬の血統情報から算出
鞍上:騎手について、過去の中山大障害での戦績や今季の成績などから算出

いかがでしょうか。
数値化するのは楽しかったです。正直やっている本人はめちゃくちゃ楽しいんですけど、読む方はどうなんだろうな…w
多少なりとも予想の参考になれば幸いです。

それでは見ていきましょう。ちなみに全部で16頭いるので非常に長いです!

全馬診断

アズマタックン

アズマタックン

今年の中山グランドジャンプで5着に入るなど、JGIでの実績は今回上位の馬です。ただ、中山GJ後に重賞・オープン特別に3回出走しているものの、あまりパッとした成績を残していません。
今回、追い込みが予想されるのはこの馬だけですかね?果たして展開がこの馬に向くのでしょうか。重馬場だったら狙ってもいいかなと思っています。
鞍上の小坂騎手は、中山GJ以来の騎乗です。

ケイブルグラム

ケイブルグラム

今回、穴狙いなら面白そうな馬だと思っています。
オープン昇級後は阪神JSに出走し2着でした。未勝利戦でも2着が多かった馬で、展開に左右されず好走している印象があります。今回2着付の馬単・3連単…厳しいかなあ。
鞍上の簑島騎手は、2010年の本レースをバシケーンで制していますが、そのときは10番人気での勝利でした。今回、10年ぶりの勝利となるでしょうか。

ケンホファヴァルト

ケンホファヴァルト

今年の昇級馬は全体的にレベルが高いですが、その中でも障害馬として大きく成長した馬だと思います。見る度に飛越が上手くなっており、折り合いも付くようになりました。
懸念点としては中山コース未経験なところ。余談ですが平地時代も中山の成績はよくありません。
鞍上の熊沢騎手は、2012年にマーベラスカイザーで本レースを制しました。実はこれが中山大障害における熊沢騎手の唯一の勝利なんです。キャリアの割に意外ですね。

シゲルピーマン

シゲルピーマン

個人的にはまさかの出走です。何の前触れもなく好走するイメージを持っていますが、今回このメンバーでどうでしょうか。ちなみに私にとっては馬券クラッシャーでもありますw
中山は未勝利戦を勝ち、今年の中山新春JSで3着に入るなど相性は悪くありません。父ロイヤルチャージャー系✕母父ニアークティック系は、このレースで好成績を収めています。
鞍上は主戦の植野騎手ではなく、テン乗りの大江原騎手です。ユイノシンドバット(残念ながら先日抹消)でもコウユーホクトでもファイアプルーフでもなく、大障害にこの馬で挑むとは…。この馬については、余裕があればもう一本記事を書こうかと思います……なぜなら大江原騎手が騎乗するからw

シンキングダンサー

シンキングダンサー

中山大障害で3年連続4着、JGIでは4戦連続4着という馬です。このレースの経験ならトップクラスだと思います。
この馬は前走が中山グランドジャンプで、今回せん馬となって初のレースになります。さすがに手術明けでこのレースは厳しいかなと思っています。人気するなら買わないかもしれません。
鞍上の五十嵐騎手は2013年にアポロマーベリックでこのレースを制していますが、2014年に同馬で中山GJを制した後は、JGIはおろか重賞勝ち自体がありません。その後障害リーディングを2回も取ってるんですけどね、不思議です。

スズカデヴィアス

スズカデヴィアス

9歳にして海外遠征→入障→未勝利勝ちという激動の一年を過ごした馬です。平地の実績なら上位ですが、障害馬としての実績はこのメンバーでは無い方ですね。
昇級後に中山で行われたイルミネーションJSで5着に入りましたが、中山大障害は平地の脚でどうにかなるレースではありません。それに、9歳にして初めて大竹柵・大生垣に挑む訳ですから、結果はいいからとにかく無事完走してほしいという気持ちです。
鞍上の北沢騎手は、2014年にレッドキングダムで中山大障害を制覇。これが唯一のJGI勝利となっています。

ストレートパンチ

ストレートパンチ

今回のメンバーでは一番若い4歳での出走です。ちなみに鞍上の伴騎手も27歳で最年少です(同い年の森騎手は学年が1年先輩で競馬学校で2年先輩)。
オープン昇級緒戦で好走しましたが、今回は流石に厳しいかなと…。ただ父ロイヤルチャージャー系✕母父ニアークティック系は本レースで好成績を残している血統です。
鞍上の伴騎手はJGI初騎乗。GI級のレース自体初めてだと思います。人馬ともにJGIを経験して、次以降につなげてほしいですね。

セガールフォンテン

セガールフォンテン

最年長10歳での参戦です。父はあのゴーカイです。7歳まで地方で走った後、2017年に中央で入障。昨年オープン昇級しました。
未勝利勝ちも中山コースで、未勝利時代は中山でも結構馬券になっていました。流石に掲示板内は厳しいので、出走報奨金を獲得できる10着以内に入れるかどうかという勝負になると思います。
鞍上の草野騎手は今回テン乗りになります。草野騎手は今年、ラヴアンドポップで東京JSを制しました。今年2回目の重賞勝ちが初のJGI勝利となるでしょうか。

タガノエスプレッソ

タガノエスプレッソ

先日行われた京都JSで、あのオジュウチョウサンに土を付けた馬です。現時点で想定1倍台の一番人気も頷けますね。
ただ、本レースについては距離不安やブラックタイド産駒の成績の悪さ、鞍上の平沢騎手がJGI未勝利など、不安材料は結構ある馬だと思います。それでも障害だけでなく平地でも実績はあるため、勝ち負けできるラインにはいるのではないでしょうか。
この馬が楽に逃げられるかどうかが、レースを通じてのポイントになってくるでしょう。一部で神と崇められている、鞍上の平沢騎手の騎乗が鍵になると思います。

ナリノレーヴドール

ナリノレーヴドール

狙ってみても面白そうな穴馬・その2です。イルミネーションJSでは4着に入りました。
現時点での実績はそこまでですが、前走を見る限り距離延長がプラスに働きそうなタイプで、本レースは最後の直線も長いので馬券内ワンチャンあるかなと思います。3連系の馬券を買うなら抑えても面白そうですね。
鞍上の小野寺騎手の仕掛けるタイミングにかかっていると思います。

ヒロシゲセブン

ヒロシゲセブン

中山GJで6着→阪神オープンで5着→東京HJで2着→秋陽JSで1着と成績を上げてきました。とても未勝利勝ち抜けに10戦もかかった馬だとは思えません。
脚質にも自在性があり、展開に左右されない馬という印象です。勝ち負けできるかというと微妙ですが、馬券内なら充分狙えると思います。
鞍上の高田騎手は、2008年にキングジョイでJGIを初制覇しました。ただそれ以降このレースでの勝ちはありません(翌年の中山大障害をキングジョイが制したときは西谷騎手が騎乗)。馬券には結構絡んでるんですけどね、今年はどうでしょうか?

ヒロノタイリク

ヒロノタイリク

今回、明確に馬券は無いかなと思っている馬です。昇級後は連対は3回しましたが勝ちはまだありません。
実は中山コース自体初めてなんですね。血統的には父ロイヤルチャージャー系✕母父ネイティヴダンサー系なので本レース向きではあります。
鞍上の難波騎手は2014年のサンレイデューク以来、本レースで馬券内に入ったことがありません。上手い騎手ですし、大穴を空けるところを見たい気もしますが…。

ビッグスモーキー

ビッグスモーキー

今年の清明JSを制するなど、コース適正は上位の馬です。前走の京都JSではオジュウチョウサンとの叩き合いの末4着でした。
この馬の取捨は迷いますね。中山での実績や前走をプラスに捉えるか、距離不安や鞍上をマイナスと捉えるか…。障害馬としては若い5歳なので、今後もっと伸びていく馬だろうなとは思います。
鞍上の植野騎手は、JGIで勝ったことがありません。JGIを両方制すると、障害全馬場制覇を達成できるのですが、流石に年齢的に厳しそう。

フォワードカフェ

フォワードカフェ

前走の秋陽JSで落馬した以外、障害レースでは未勝利戦含め出走したすべてのレースで馬券になっているという実力馬です。前走も落馬はしたものの、しっかり完走していました。
脚質も自在で、相手に左右されないところが強みです。持ち時計を考えても、ここは馬券争いに食い込んでくると思います。
鞍上の石神騎手は、本レースは2016年・2017年をオジュウチョウサンで、2018年をニホンピロバロンで制しており、実績は抜けています。今年の中山GJをオジュウチョウサンで制しているため、障害騎手特別賞を狙える唯一の騎手ですね。

ブライトクォーツ

ブライトクォーツ

前走の京都JSではついに打倒オジュウチョウサンを果たしましたが、タガノエスプレッソを抜くことはできませんでした。
昨年の2着馬で、今年の中山GJでも3着と好走しました。前からでも後ろからでも好走できる馬ですが、今回は他のライバルを徹底的にマークする鞍上の性格も考えると、タガノエスプレッソの脚質が逃げ、メイショウダッサイの脚質が先行なので、ある程度前に行くのではないかと思います。出遅れて「腹をくくって」後方待機、なんてこともありそうですが…。
鞍上の西谷騎手は、本レースを3回制していますが(1999年ゴッドスピード、2006年マルカラスカル、2009年バシケーン)、近年は2015年のサナシオンの3着くらいしか馬券になっていません。今回、4回目の勝利は狙えそうではあります。

メイショウダッサイ

メイショウダッサイ

現時点での本命馬です。オジュウチョウサンが出ようが本命で買うつもりだったので、オジュウチョウサンが出ないのであれば絶対に本命にします。オープン昇級後は全レース馬券内に来ており、JGIでは昨年の本レースで3着、今年の中山GJで2着でした。
不安材料がほとんどない馬です。敢えて挙げるとするならば、最後脚を溜めるタイプではないため直線の脚比べになると厳しいのと、鞍上がJGI未勝利というところでしょうか。ただしスタート・飛越ともに良いので、しっかりスタートを切って前目につけ、森騎手が仕掛けどころを間違えなければ勝てると思います。
鞍上の森騎手は、すでに障害リーディングが確定しています。このレースを勝って、JGI初制覇と優秀障害騎手賞の両取りと行きたいところですね。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
どちらかというと自分の予想の整理や、自分がレースを楽しむために作りました。だから読む人のことはあまり考えていません。
皆さんもぜひやってみてください。

最後に今回使ったサイトを紹介いたします。

レーダーチャートを作れるサイトです。
こういうの作るの結構楽しいですよね。「僕の考える最強のM-1王者」とか、やってみると面白いかもしれませんよ。ちなみに私の考える最強のM-1王者はサンドイッチマンかミルクボーイですね。いやどうでもいいわw

みんな大好き競馬ラボです。無料なのに馬柱が非常に見やすい。
過去10年のデータや血統の情報が見やすく整理されていて、重賞レースなどの予想に使っています。もともとnetkeibaを使っていましたが、来年は有料会員を止めようかと思っていて(今年の1月に入会しました)、現在は競馬ブックと競馬ラボを活用しています。

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