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【BBG】BBGキャンプレポート|寺越隆喜

あの3日間はなんだったんだろうと今更ながら振り返る。ブルーベリー農家の暮らしを通して対話というものを重視していくという企画。ここに訪れる人やこの土地に住んでる人達、いろんな人と対話した。

その中で一番対話したのはやはり一番時間を共有していた黒岩さんと司さんでした。なのでどうしてもそこからいろんな事を考えさせられました。

黒岩さんと司さんは仕事をして家庭を築き、そして自分達のやりたい表現活動をやっている。直売所の裏手に手作りで劇場さえも作ってしまうから熱意が凄いです。

ただブルーベリー摘みの時、黒岩さんの両親ともに対話する機会がありそこで両親が表現活動に対して好意的に捉えていない、むしろ早くやめて欲しいのかなぁと感じました。黒岩さんや司さんの言葉からもなんとなくそのような事は伝わりました。

僕の親子関係も似たようなもので、いや、僕の方はもっとヤバいですね。親父は怒り、呆れを通り越してもう拗ねてますから(笑)随分前から親父とは対話が成立しません。

「金にならない表現活動なんてやめてしまえ」

「なぜそんなにやりたいか理解ができない」

いろんな想いはあると思いますが、人の価値観ってそれぞれだと本当に本当に思うんです。

その人が幸せだと思う事を誰の迷惑もかけずに続けている事はいけないこと?

そもそもそれぞれ幸せの定義って違うじゃないですか。血の繋がった両親だからこそそう思うのかもしれませんが‥

ゴルフが好きな人達に

「金がかかるゴルフなんてやめてしまえ」 

って誰も言わないじゃないですか。

お金にならないのが趣味というなら僕の表現活動は完全に趣味に位置づけられます。バイトしてその金でやってますから、趣味、表現活動です。

趣味ゴルフみたいに趣味表現活動もそんなに毛嫌いしなくても共存できると思うんだけどなぁ。

個人的には表現活動を親父に理解して欲しいなんて思ってません。ただ普通の対話ができる関係性に戻れたらなぁと思ってるだけです。

でもこれが一番難しいのかもしれない。

ブルーベリー農家の暮らしを通して、様々な人と対話して結局親子関係の難しさに焦点がいくなんて笑っちゃいますね。

余談ですが、去年自分の企画で「親子ってなんぞ」ってタイトルで親子関係をインスタレーションで作ったけど、やっぱりタイトル通り親子って”なぞ”(なんぞとなぞと2つの意味)

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