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【BBG】BBGキャンプレポート(後編)|幸田穂奈美

3日目は、朝から収穫作業をお手伝いさせて頂いた。黒岩家の皆さんはじめ皆さんとひとつの木を囲んでお話しながら摘み取っていくのは、それはそれは楽しかった。小雨があがって暑くなったり、つまみ食いがおいしかったり、自然のパワーを存分に受け取って気持ちのいい朝だった。

帰ってきて日曜の昼下がり、お客さんとお話したり静岡のお茶を淹れたり(食でわかちあいたいの一環)まったりしていたら昨日出会ったさっとんが来てくださった。ふたりで椅子に座って向き合って話をしているとまるで劇の最中のような空間に。じゃあとやっぱり役者のつもりで振舞っているとすごく気分が上がった。

そう、今回の滞在を通して、どこにいて何をしていようが「ここは私の劇場だ」「見てくれ私の生きる姿を」と「周りを気にしてしまう」を逆手に取った堂々と生きる術を身に付けられた感覚がある。

その最もたるのが、あのドラム缶風呂に入った場所を「ほなみ劇場」と名付けて頂いたことである。そして最終日夕方GOKUさんが入りにやって来て詩を朗読してくださったのだ。心がめっちゃ震えた瞬間であった。

生きるって表現であり、その姿を誰かに見られている感覚でいるといつでも自分は舞台に立ってしまっているのだ。そうか、わがままそのままありのままの私でいようと自己肯定感爆上がりで私は長野を後にしたのであった。

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