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【BBG】ブルーベリー摘みとりWSレポート|白身

令和4年7月10日(日)〜7月16日(土)
朝涼の収穫時間を利用した摘みとり体験


霜寒と猛暑に見舞われながら、今年もブルーベリーの季節が巡ってきました。

受粉に成功し実をつけたものの、小粒が目立ち実が膨らみません。このところの気候変動により、果樹がダメージを受けているようです。

自然とともに暮らすことは、ある程度の不便と共に暮らすことでもあります。不便さを受け入れ、長い目で成長を見守る根気がいる農業は、子育てに似ています。

義父が60代で始めたブルーベリーは、今年で22年になりました。

義父は勉強は三の次、働くことが一番と教育され、小学生より農作業をしていました。野菜、果物、花栽培のほかに、牛、豚、鶏、山羊、兎などの動物の世話などもしていたそうです。

義父が農業に費やした時間や労力は計り知れず、このまま家業を引継ぎ、ひっそり引退させてしまうのは残念でなりません。

生活と表現は同じ土壌にあり、互いに影響を受け合っていることを、まずは家族間で共有したいと思い至りました。

義父は生産ひとすじ、そのため直売所でお客さまと顔を合わせる機会がほとんどありません。

ならばこの機会に人前に出てもらおうと、義父に摘みとりワークショップ講師を依頼しました。

手入れした畑に客人を招き、丹精込めて育てたブルーベリーを介して対話をする。

その季節、その時にしかない。それを共有し、感じられることが旬なのだとしたら。

ブルーベリーも義父も、今が旬です。

ご来園の皆さまのなかには、人づてのご参加もあり、支えられて見守られていることを実感しました。気にかけてくださり、ありがとうございます。

新型コロナの第7波が急拡大し、農業や文化芸術にとっても悩ましい日々が続いています。

安全・安心に活動を進めていけるよう感染防止対策の徹底を図りながら、8月7日(日)BBG収穫祭に向けて準備しています。

来るべき環境に適応しながら、生活と表現が混じり合う日常への模索は続きます。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

(文:司白身)

わかち座 open farm事業
ブルーベリーシアタープロジェクト

企画・制作:わかち座
支援:信州アーツカウンシル(一般財団法人⻑野県文化振興事業団)
令和 4 年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業

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