リステリンで淋病が予防できる?
「うがいって性感染症予防に効果ありますか?」という質問を時々受けます。
多少は効果がありそうな気もしますが、「分からない」というのが正直なところです。ただし、ヒントになりそうな研究はいくつかあります。
リステリンで淋菌を減らせるのではないか、という研究結果が2016年から2017年にかけてオーストラリアから報告されました。
この研究では、のどに淋菌が感染した人を2つのグループに分けて、片方のグループは食塩水で、もう片方のグループはリステリンでうがいを1分間行いました。そして、その5分後にのどの淋菌検査を行ったのです。
その結果、食塩水グループでは約80%の人が陽性だったのに対して、リステリングループで陽性だったのは約50%でした。
結果を見ると、リステリンは淋病の予防に使えそうな感じがします。ですが、この研究はあくまで喉の淋菌が減ったというところまでしか調べていません。
※検査が陰性になった人も、菌が消えたわけではなく、一時的に減っただけと考えられます。
リステリンを使うことで感染が減るかどうかは、データがないので誰にも分からないわけです(もちろん、減る可能性もあります)。
とはいえ、とりあえず菌は減るようなので、「効けば儲けもの」というくらいの期待を込めてリステリンを使ってみるのも悪くはないと思います。
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