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個刃烈 240709-1 「水際散る夢」

キラキラ降り積る灼熱午後三時
前髪すり抜ける風にふるえる汗
終わるために始まる総てのこと
ただぼんやりとただながめては

結局は敗けだと無慈悲に言放つ
その顔から何の表情も読取れず

一日飽きもせず水平線を見てた
サンダル波が寄せて引いてまた
急に夢がひとつ消えた気がした
キラキラ摑まえた日暮午後七時

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