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アルクォーツスプリントの回想

アルクォーツプリント(G1)、今年は日本から7番人気のジャスパークローネが参戦し、日本勢初のこのレース制覇を狙いましたが、香港の実力馬カリフォルニアスパングルが久々の芝1200m戦でも圧倒的な強さを見せつけ、レースレコードに迫るタイムで優勝を飾りました。

レースは12頭が出走し、スタートからハイペースな展開となりました。まず飛び出したのはポトスで、一気に先頭に立ちます。対するカリフォルニアスパングルは好スタートから控える形。日本のジャスパークローネは後方から我慢の競馬を選択しました。

レースが動いたのは残り400mを切ったあたりでした。ここでカリフォルニアスパングルが外から一気に加速。ポトスを交わすと、後続を引き離す圧巻の末脚を披露します。ジャスパークローネも仕掛けましたが伸びを欠き、最後まで差を縮められません。ゴール前では大外から12番人気のスターオブミステリーが猛追しますが、カリフォルニアスパングルがクビ差凌ぎ切り、2着に1馬身半差をつけてゴールイン。鮮やかな逃げ切り勝ちを収めました。

3着にはディリジェントハリーが入線。ジャスパークローネは着外に敗れ、日本勢の悲願達成はなりませんでした。勝ったカリフォルニアスパングルは6歳で、騎手はブレントン・アヴドゥラでした。通算成績は19戦10勝。昨年のチェアマンズスプリントプライズ(G1)に続く、キャリア3つ目のG1タイトル獲得となりました。

レース後、ブレントン・アヴドゥラ騎手は「スタートで好位置を取れたのが良かった。直線で抜け出した時、手応えは抜群だった。彼は本当に強い馬だ」とカリフォルニアスパングルを称えました。

今回の勝利でカリフォルニアスパングルは。デビュー以来、芝1200mでは無類の強さを誇り、世界のトップスプリンターとの対決が今から楽しみです。日本勢は悔しい結果となりましたが、今後巻き返しを期待したいところです。スピードとパワーが光るスプリント路線、これからも目が離せません。

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