3/3 手作りコスメ

子供のころからアトピーがひどかった。
大人になった今も肌は弱くかぶれやすい。
市販の化粧品はほとんど使えるものがなく、自然派化粧品と言われているものを使ってなんとかしのいでいた。
そんな私が手作り化粧品を作り始めるのは既定路線だった。
石けんづくりを始めたのもその一環だ。

5年くらい前に、化粧品の作り方を教えてくれる先生に出会った。
10回くらいのコースで、化粧水から香水まで教えてくれるもので、今は基礎化粧品はほぼ自分で作っている。
そのクラスに通っている最中に脱ケミカル(化学物質を使った化粧品の使用をやめること)し、今に至っている。
脱ケミにはやり方があり、やり方を守って行えば、肌あれなどのトラブルなくケミカル化粧品をやめることができる。
お陰で大きな肌トラブルもなく、今はとても快適に過ごせている。

先週、クリーム作りの講座に参加した。
この講座はほとんどナチュラルな素材を使うのだけど、ひとつケミカルな素材として乳化剤(界面活性剤)を使ってクリームを作る。
手作りのクリームというのは、オイルとみつろうを溶かして混ぜて固めるというレシピが多い。
そうして出来たクリームは油そのものだから、ベタベタする。(これはコツがあって、使い方次第でどうにでもなるのだけど)
オイルと水を合わせることで、市販のクリームのようなテクスチャーに仕上がるのだけど、そもそも水とオイルは混ざらない。
それを可能にするのが乳化剤というやつだ。
水とオイルを乳化させることによって均一に混ぜることが出来る。
ただ、この乳化剤が入っている化粧品は化学物質が肌に吸収されやすくなるため、危険だとされている。
それに、乳化剤入りのクリームは肌が乾燥すると教わった。
特に肌トラブルもないような人は気にする必要もないかもしれないけど、肌の弱い人には大きな問題。
とはいえ、この講座で作ったクリームの使い心地はとてもよく、すーっと伸びて肌に馴染む感じ。使い易いなあ。
今のところ、肌荒れも起きていないし。
元々、乳化剤以外の化学物質が含まれていないのだから、経皮吸収される化学物質もない。
講座で使った乳化剤はケミカルなものだと思うので、手作りコスメ基材のお店でナチュラルな乳化剤がないか探してみよう。
安定したクリームを作るには、試行錯誤が必要かな。
ま、それも面白いか。



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