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千葉県民のくせに🌸初さわら

今や誰もが利用するカーナビの生みの親、脚力に恵まれた市民アスリートでも、測量の天才でもなかった旅人、伊能忠敬ゆかりの地、江戸情緒あふれる街並みが残る「水郷・佐原」をロードバイクで駆け抜けました。

水の里さわら

自宅を早朝に出発して京葉道路から東関東自動車道へ、成田空港の滑走路へ最終着陸態勢に入る機体の真下をくぐり、香取佐原ICて降りてあっと言う間に到着するのが、千葉県香取市にある全国初「道の駅」と「川の駅」が融合したご当地複合商業施設「水の里さわら」です。

平日の朝8時前にもかかわらず、この直後に満車

モーターボートやジェットバイクを係留できる桟橋や機材を川に降ろすスロープも完備されており、利根川のウォータースポーツカルチャーの成熟度を感じます。

クルマからロードバイクを降ろして準備を整え、佐原のレトロな街並みをポタリングする前に、私はどうしても場所だけ確認しておきたい施設があり、利根川サイクリングロードを太平洋に接する本州の東端、銚子方面に向かって走り出しました。

サーキットの狼ミュージアムへ

群馬県渋川市を起点に千葉県銚子市まで130km続く利根川サイクリングロード下流部は広大で河川というより湖のような景色が広がり、佐原からエントリーして走り出すとまもなく香取神社の一の鳥居を通過します。

舟運が盛んだった江戸時代から昭和初期にかけて、参拝客を乗せた舟がこの付近に接岸し、この鳥居をくぐって参道に向かう人々で賑わったそうです。

今も昔も神さまは川からやって来る

やがてJR鹿島線の雄大な景色の利根川橋梁を超えて10Kmも走ると小見川大橋の千葉県側の橋詰に到着.利根川と常陸利根川に架かる2本の長い橋をわたり、茨城県神栖市に入った直後に右手に現れるのが、池沢早人師・サーキットの狼ミュージアムです。

昭和40年生まれの私は、主人公の風吹裕矢がライバルに対してスペックの劣る軽量・ミッドシップ・コンパクトの英国車、ロータスヨーロッパを駆って立ち向かい、パワーの不利をハンドリング性能とテクニックでカバーしてレースを戦う伝説の漫画「サーキットの狼」は、その後の私の人格を形成してしまったバイブルでした。

現在も所有車両として購入検討の対象に限れば、大排気量、ターボ、2ペダルを嫌い、自然吸気のマニュアルミッション以外に一切興味を示さない理由の原点は「サーキットの狼」に起因します。まだ免許証も取得できない小学生だったのに爆笑モノです。

開館は土日祝祭日のみで私が訪れた日は休館日、今回の目的は場所の確認なので建物の前で写真だけ撮影して、強い西風を受けながら佐原に戻りました。

開館日は土日祝祭日のみ

千葉の古都・佐原

よく世間では江戸風情が残るローカル都市の街並みを「小江戸」と呼ぶ方々がいらっしゃいますが、一体どこから目線なのでしょう。

香取市のHPには「水運を利用して江戸優り(えどまさり)と言われるほど栄えていた佐原」と記載されていますが、その面影を残す街並みに一切の偽りはなく、江戸時代にタイムスリップした時間旅行そのもの。

小野川沿いの街並みは江戸時代にタイムスリップ

創業240年の蕎麦屋、小堀屋本店の名物「黒切そば」は写真の通り衝撃的なビジュアルですが、昆布が練り込まれているそうで美味しかったです。

黒天もり 1,700円也

観光地の小さなお店なのでお酒の提供はありませんが、私は自転車で来てるのでノープロブレム。

駐輪場を探してキョロキョロしていたら「ココに停めていいわよ、見ててあげるから!」とジェラート屋さんのお母さんに声を掛けていただきました。

特製メロンシャーベット 450円

「もう昔のことだけど私、自転車屋さんに嫁いだから自転車に乗る人の気持ちがわかるのよ!」だとか.. 

橋から水が流れ落ちるじゃあじゃあ橋

私は半世紀以上も千葉県民なのに今回が初めてとなった佐原訪問でしたが、人情味の溢れる優しい方が多く、また訪れてみたい街となりました。

レトロ感漂うJR成田線・佐原駅

次回こそ、低く構える白いボディ、赤いストライプの上に誇らしげに星が並ぶロータスヨーロッパスペシャルに逢いたいと思います🏁

END

#佐原
#サーキットの狼

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