人を動かす方法

無題

こんばんわ Start up schoolの 耕 萌人です。

本日は人心掌握のバイブルとして名高いD・カーネギーの『人を動かす』についてご紹介させて頂きます。

初めに、皆さんは周りの友人や部下、上司と意見が異なった時どのようなプロセスで合意を目指しますか?

多くの場合は論理的な批判の後、自己の正当性の証明であったり、感情的な討論によって最終的に強い意志で押し切るというようなプロセスかと思われます。

そのようなプロセスを経た合意ではたして今後建設的な関係を築けるのか?はたまた合意された内容に相手は従うのか?という疑問が残ります。

今回私はこの『人を動かす』に書かれた相手が今後自己にとって有益な存在になりうるための合意までの基本となる3つの指針を紹介したいと思います。

1:人を動かすための”3つの基本”

① 盗人にも五分の理

この言葉は相手にいかなる非があろうとも客観的にいかに間違った行いであろうとも、当の本人は自身の行いを正しいものだと信じて疑わない。ましてや他人からの批判に対して、その正当性に関係無く感情的にその後の言葉をシャットアウトしてしまうという話です。

例を挙げるならば世紀の犯罪者であるポルポトでさえ、自身は西欧資本主義から国を救った救国の英雄だと考え、彼は自身に反対意見を述べる知識人を多く虐殺しました。

このことから批判や非難は相手の強硬な態度を招いてしまうという事が読み取れます。


②重要感を持たせる

これは相手が周囲にとって自分が重要な人間であると認識をさせるということです。自身が重要人物たらんとする欲求、つまり自尊心を養わせ周囲の期待に応えようとする向上心を掻き立てさせるという話です。

私の友人にスポーツに秀で国の強化選手にまで選ばれた人間がいました。彼には生まれつき才能があったわけではなく、練習に対しても不真面目で周囲と何ら変わらない成績を残す人間でした。しかし、ある時彼は偶然にも周囲より良い成績を残しました。それからというものことあるごとに指導者から皆の前で、彼がいかに優れた人物であるかという話をされ、彼の自尊心は大きく高まりました。次第に周囲も彼に期待と尊敬を向けるようになりました。ここから彼は周囲の期待に応えまいと、早朝から深夜まで練習をする生活を続け、いつしか県、国、世界と活躍の場を広げて行きました。

きっと彼は偶然の産物である成績を、指導者や周囲から偶々だとか大したことはないと評価されていたらこのような結果にはならなかったでしょう。

率直で誠実な賞賛を与えることで、その人の性質そのものを良い方向に転換させる事が出来るわけです。

③人の立場に身を置く

これは相手の欲求を刺激し副産物として自己の目的を達成する。自己の利益のために対象に行動起こさせるのではなく、対象の利益のために対象が動きその過程、結果を自己の利益につなげようという話です。

これは私自身の話になりますが私は片付けが苦手でよく下宿先の部屋を友人が整頓してくれます。そのときよく用いるのがこの③で、初めに友人にとっての課題をみつけます。例えば友人同士で学校の課題を相談しながら進めたいだとか、私の住む地域に用事があるが宿泊施設がない、という問題を見つけ私は快く下宿先に招待します。                   しかし、いざ私の下宿先についてみるととても話し合いをするスペースがない、場合によっては足の踏み場もないといったような状態にしておくのです。                                そうすると皆話し合いのため机をきれいにし始めたり(ここで②を使う) 心地よく睡眠をとるためにソファーや床を掃除し始めるのです。彼らはみな自身のそれぞれの利益を得るために自発的に行動しますが、結果私にも利益をもたらしてくれるのです。

この経験は③が人を動かすのに重要な要素であり、相手の欲求は強ければ強いほど大きな利益を呼び、相手に自発的に行動を起こしたと思わせることが重要だと学びました。

まとめ

実際ビジネスの世界では例外なき合理的判断を求められることや、短期間での成果を求められる場合も多いかと存じます。しかし、対人関係においてはその限りではなく、ある程度感情というものに左右される部分も少なくありません。この本では人を動かそうと思ったときにいかに白黒つけず柔軟に、時間をかけ誘導し中長期的により良い結果を生み出すための知恵が多く書かれています。対人関係で疑問や悩みを持った時はこの”3つの基本”を思い出していただき皆様が営業や、友人関係で応用し様々な場で活用していただけると幸いです。

最後にこのNOTEでは知ったようなことを長々と書いてしまいましたが私も勉強中の身です。至らない点多々あると存じます。ご指摘や補足等様々な御意見をコメントでおきかせ頂ければ幸いです。楽しみに待っています!!

耕 萌人

#スタートアップスクール #人を動かす


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