過程

ふと、仕事に対する姿勢と恋愛に対する姿勢を比較してみた。

事前準備においてそれ相応の準備をして臨むのは、共通して言えることであり、そこは徹底出来ている。
問題はその先にある。

仕事では、最終目的地を設定する。
それに向けて様々なプロセスを進むが、自分で考えて、自分主導で物事を動かさないと何も生まれない。
そして、そこに強い意思がない限り他人を動かすトリガーにはなり得ない。

恋愛では、最終目的地を設定できていない。
目標地を設定できていないから、ある途中の段階でどう動いたらいいのか分からないシチュエーションが必ず訪れる。
そして、自分に確固たる意志も生まれない。意思がなくて主張出来ないから、伝わらない。

この「主張」が恋愛において出来ていないことは重々承知だった。
正直、自分は自分の事が悪くないと思っている。自己愛(すなわち、プライド)が強い。
でも、他人を前にするとビビって自分を表現できなくなってしまう。
しなくてもいいだろ、と相手次第で決めてしまうときもあるし、したらドン引きされると思ってしまうこともある。

一歩踏み出せない中途半端な日々を抜け出すには何が必要なのか悩んでいた。
そんな中、上記に書いたことが頭の中で浮かんだ。

恋愛において、最終的に何を目指しているのか。
時間をかけて考えていたことだけど、残念ながらはっきりした答えを持ち合わせていない。
それを見つけない限り、何が起きたとしても、成功しないのではないか。
今は、その答えを探し続ける事にフォーカスを置くのが一番重要なんじゃないか。

そもそも、そういうものじゃないのかもしれないし、流れのままにゆらゆらしてればいい、と言う人も勿論いるのだろう。
でも、それは俺には無理かもしれない。
物事は、他人がどう思うかではなく、自分の意思で組み立てて納得しない限り、前には進めない。


転職して早くも1ヶ月が経過した。
「会社の文化・空気」を1-2週間目に、「自分がこの会社で目指すべき目標・姿勢」を3週間目にアウトプットした。
4週目の日々において書き記しておきたい事柄としては「上司の考え方」。

上司は「結果主義」な所がある。
仕事の過程において無駄なプロセスを好まない。ダイレクトに結果に結びつく仕事以外、評価しない。
薄々感じていたが、今週の面談を終えて再確認したとともに、確信した。

どちらかといえば自分も似た考え方を持っている。
仕事の目的は成果を上げることであり、余計なことは極力するべきではない。
しかし、今回の転職において自分でもハードスキル不足が課題だということは分かっており、
この試用期間中に爪痕を残すにはどうすればいいのか考えていた為、焦って若干遠回り気味の提案をしていた。
そこを鑑みたからはどうかは確証が持てないが、上司は同席していた同僚に対しても同じ言葉で自らの姿勢というのを示していた。

全く間違っていないし、組織に所属している人間なので従うべきではある。
そして、自分自身が今後この組織で仕事をする上で重要なヒントを貰えた気もした。
「ビビらず、結果を残すために必要なことを考えながら、やり続けろ。そして、動き続けろ」と言われた気がした。

昔の上司は、自身の貴重な時間を使い、誰にも求められていない無駄な資料を作り、それをチームMTGで見せつけ、周りの時間さえも奪っていた。
今の上司は、そういうのが大嫌いなのだろう。

ただし。
1ヶ月もあると、会社・チームの課題も見えてきている。そして、その課題を解決するには多少の遠回りするパターンも必要だと感じた。
その必要性を感じていないのは、今までマンパワーが足りていなかったからだ。
今は人が増えたのだから、やっていくべき事柄を増やしていかなければいけない。
何故その仕事が必要なのか、それが結果に結びつくのか?
もう少し勉強してから、それらを伝えるための準備を積み重ねていこうと思う。
そして、納得してもらえるような人材に少しでも早くなれるようにしなければいけない。