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基礎学習②「テクニカル分析基礎」

どうも、こんにちは。今回の投稿では「移動平均線の4つの使い方」を解説していきます。

移動平均線について軽く触れていきますので、既に知識がある方は復習だと思って読んでください。

移動平均線

チャートを移動しながら推移していき、トレンドの方向性や強度を分析する為に使用する線である。

移動平均線

移動平均線には「期間」があり、使う期間によって相場の状態を分析するのが便利になります。

例えば、21日移動平均線は「21日間の平均価格を折れ線グラフで表した線」です。為替相場の1か月の平均日数が約21日なので1か月分の平均ということになります。

それでは、「短期」「中長期」「長期」の移動平均線の代表格を見てみましょう。

短期移動平均線

■21日移動平均線(推奨)
■50日移動平均線

短期

中長期移動平均線

■75日移動平均線(推奨)
■100日移動平均線

中長期

長期移動平均線

■200日移動平均線(推奨)
■600日移動平均線

長期

上記の「推奨」と表示されているのは当アカデミーで使用する移動平均線です。

次に、移動平均線の種類について学習します。

SMA(単純移動平均線)
EMA(指数平滑移動平均線)

代表格

当アカデミーで使用する移動平均線は二つ目の「EMA」です。

まず、一つずつ特徴となぜ使うのか理由を示していきます。

SMA(単純移動平均線)とは?

一定期間の価格の平均を算出した移動平均線

SMA

【雑学】

海外のトレーダーや機関投資家が環境認識の際に使用する単純移動平均線が100日SMAと聞いたことがあります。

雑学

EMA(指数平滑移動平均線)とは?

直近の価格に焦点を当てて移動していく線

EMA

SMAとEMAの違い

SMAは指定期間の平均を算出しただけの移動平均線
EMAは直近で動いている価格を算出した移動平均線

違い

テクニカル分析では、EMAの移動平均線を使うことでトレンドの方向性やトレンドの強度をSMAよりいち早く確認することができます。
理由は「直近の価格に敏感に反応するからです」

有名なテクニカル分析インジケーターのMACDで使用されている移動平均線はEMAです

MACD

さて、本題に移りましょう。

移動平均線の4つの使い方

①価格は移動平均線沿いを走る
②移動平均線は抵抗線になり得る
➂移動平均線の交わりでトレンドの示唆
④移動平均線付近でチャートパターンが発生する

使い方

①価格は移動平均線沿いを走る

上記の画像を見ると移動平均線がくっ付いて&離れてを繰り返しながら進んでいることがわかりますか?

移動平均線の上に価格が推移しているときは上昇圧力が強い
移動平均線の下に価格が推移しているときは下降圧力が強い

圧力

※トレンドの発生ではありません。あくまで「圧力」です。

②移動平均線は抵抗線になり得る

先ほどの①の解説で離れて&くっついての繰り返しと話しましたが、くっ付いてから離れるまでの所で移動平均線に反発して離れています。

このことから移動平均線は抵抗線になり得ることが証明できます。

また、移動平均線は「押し安値」「戻り高値」としての機能を果たすことがあります。こちらは「中級学習」でお話しいたします。

➂移動平均線の交わりでトレンドの示唆

移動平均線の交差でトレンドの示唆を分析することができます。

まずは以下の項目を学びます。

①ゴールデンクロス
②デッドクロス
➂ダブルクロス

クロスパターン

①ゴールデンクロスとは?

短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けたことを言います
この場合は、上昇トレンドの発生を示唆しています。

ゴールデンクロス


②デッドクロスとは?

短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けたことを言います
この場合は、下降トレンドの発生を示唆しています。

デッドクロス


➂ダブルクロスとは?

短期移動平均線が中長期移動平均線と長期移動平均線を上から下に突き抜けたあるいは下から上に突き抜けたことを言います。
前者の場合は、強力な下降トレンドの発生を示唆しています。
後者の場合は、強力な上昇トレンドの発生を示唆しています。

ダブルクロス

④移動平均線付近でチャートパターンが発生する

画像は21日EMAで発生したダブルトップです。

その後は、順調に下降トレンドになっています。

このように移動平均線付近では「チャートパターン」が頻繁に発生し、相場の流れを徐々に変えていきます。

それでは、今回はここで終わりです。

次回の投稿では「ローソク足分析」に関する説明をします。

では、また明日。

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