新型コロナで今思うこと徒然

新型コロナウィルスの話題はあんまりしたくないんだけど、こういう機会も10年に1度程度だろうし、今僕が思ってること、感じてることを記録としてここに残しておこうと思う。

今日現在、大阪は2度目の緊急事態宣言発出中で、我々は感染対策にかなりの労力を費やしている。
マスク、手洗い、3密回避、消毒、がんばってる。

そのおかげか、今年はインフルエンザの報告数が激減しているそうだ。
反対に、新型コロナの陽性者数はなかなか減らない。インフルエンザをここまで抑え込めるのに、新型コロナはしぶとい。
重症患者数は日々増え続け、病床を埋めている。医療従事者の悲鳴はTwitterでよく見かける。

陽性者の数字が増減が「対策の成果」とされている。陽性者が減るのは好ましいことだ。
しかし、我々が今やっていることは、「風邪をひく人をゼロにしよう」というようなことではないのかなと思う。交通事故をゼロにすることができないように、風邪をひく人はゼロにはならんと思う。風邪の症状がある人に検査をしたら、陽性が一定の割合出るのはもう今は当然ではないだろうか。
低体温、喉粘膜の乾燥は風邪をひきおこす。冬場は風邪に対して我々の防御力が下がる。風邪をひきやすくなる。風邪をひいて病院に行ったら検査をする、陽性が出る。今の時期数字が上がるのは仕方ないのでは。コロナはただの風邪、とは言わないが、風邪レベルでそこらにあって、「今年の風邪は喉に来る」と言ってたのが「今年の風邪は下手したら死ぬ」というのに変わったということだ。

我々がすべきことは、風邪をひかないように個々で気をつける。感染さないように気をつける。
手洗いうがい、体温を維持する、喉を乾燥させない、栄養、睡眠をとる。
もはやウィルスとは常に触れ合っている状態だろうし、「接触しても跳ね返せるように元気な状態を維持する」ことが大事なんじゃないかな。
それができない人は人と接することを自重すべきだと思うし、体調が悪いならきちんと休むべきだ。

PCR検査数を増やすべき、という声は去年からずっとあったけれども、検査は「感染してるかもしれない不安」「人に感染すかもしれない不安」を拭うためのものじゃないと思うんだよな。
感染状況の指標としての意味合いに使うのも少しずれている気がする。
検査結果は医師が治療方針を決めるためや、重症化の可能性のある患者を把握するための情報のひとつに過ぎない。病院のリソースは安心のために消費すべきではない。治療を必要としている人のため、観察が必要な人のためのリソースだ。症状がないのに安心のために病院に行くことは、未来のリソースを前借りするようなものだ。自分が必要になった時にツケを払うことになる。

それから手指のアルコール消毒も、僕もいろんなところでやるけれど、あれの「対策してる感」は自分でも危ういなと思う。相当丁寧にすり込まないと消毒効果は薄いし、石鹸手洗いができない時の次善の策として捉えておかないといけない。

対策やマスクしてない人に対する気持ち。
指をさしたくなる気持ちもあるが、いろんな人がいる。その人の行動の理由は外から見てもわからん。近づかないでいいなら近づかないし、その人のことで自分の思考時間を割くのももったいない。離れる、という行動を起こした方が早い。

テレワーク化について。
できるならやったほうがいいのは明らか。
でもたとえば家族全員にスマホ渡して、家電を全部IoTにして、今日から全部スマート家電で家事をやってくだいさい、みたいなことになったら説明とか面倒だろうなと思う。家庭ならまだしも、会社はいろんな人がいるからな。腰が重くなるところもあるだろう。

社会や組織はジェンガみたいに組み上がっていて、簡単にいかない部分がたくさんある。「ああすればいい」「こうしないのはなぜ」と思っても、すぐにはできない。楽そうに見えても、ブロックのすみっこに重心がかかっていることもある。
今、色んな人たちが頭と体をフルに使って、崩れかけたジェンガを必死で組み直そうとしてくれてるのだろう。「ああすればいい」を実現するために、崩れないように最速で重心の分析する人、引き抜くひと、上に積む人、本当に見たことないスピードの、ぎりぎりのプレーが続いてると思う。

自分にできることなんか知れてるが、まずは風邪をひかないようにしたい。

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