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いままで生きてきた中で死を覚悟した体験その1

こんばんは、ギョウちゃんです。
早速ですがこの記事をご覧の皆様におかれましては、死を覚悟した瞬間はありますでしょうか。僕はあります。
こう、例えば小学校に入学する前とかに、突然飛び出したら車や自転車に轢かれてしまうかもしれない、などといった危険予知を身に着けるために、家族が疑似的に同シチュエーションを安全が確保された状態で体験させたなんてこともあった人はあったでしょう。居眠り運転する車がこっちに突っ込んできたり、信号無視した自転車に乗ってる老人が横断歩道を横断してきてあやうく轢きそうになる、なんて動画をついったで見ることもありました。
幸いなことに貰い事故も、自転車をぶつけかけたなんてことも僕はないのですが、知り合いの方々におかれましては、然るべき危険予知を学ぶことができ、かつ事故なりなんなりの経験がないことを願うばかりです。

ところでどうしてこのタイトルでその1なんですか?

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さてタイトル回収に入りますか。あれは高校生だったころのお話。
本題に入る前に、実はぼく高校時代は山岳部に所属していました。
高校に入ったら部活どうしようかな…この部活動一覧見てるとどれもパっと来ないけど山岳部とかいいのかな…と思いながら過ごしていたところ。学校を出て最寄りの駅に行く過程で部室棟の前を通る必要があるのですが、そこで当時山岳部の部長だった人に「君山岳部入らな~い?」と声を掛けられたのが始まりでした。
余談ですが、この時まさか自分に話しかけられたとは思っていなかったため、目は合ってた気はしたけど思いっきりスルーして通り過ぎました。そしてなんとわざわざ追いかけてきて肩をポンポンされて初めて僕に声を掛けたことを知ります。
ほんま当時の部長ごめん。いやでもおれが入部してなかったらその代で山岳部消えてただろうし許して…

当時の山岳部では長期休暇に合宿という名目で、3泊4日か4泊5日の工程をかけて、高山のベースキャンプ場にテントを構えつつ2000~3000m超えの山を登頂する、という活動をしていました。今はどうなってんやろなあ…
本題の体験は春合宿の時。ゴールデンウィークを使って2400mくらいの山に行く計画を立て実行していました。ゴールデンウィークなのでそろそろ暖かくなってくるかな~という季節、まさかぽかぽか楽しいピクニックを想像してる人はいないと思いますが、標高2000mクラスの山だとそういう訳にもいかず、普通に雪めっちゃ積もってるわ雪降ってるわ寒いわお日様まぶしいわで大変でした。

当時は5人でアタックしていました。目的のベースキャンプ地(周りには設備も人もいない)に辿り着き、テントを設営します。早めにそこに着き、全員掛かりで近場にある雪の壁をシャベルで掘りまくり、雪洞を作りました。かまくらみたいなもんです。ぼくともう2人は雪洞で、残りの2人と顧問がテントで泊まることになっていました。
当然相手は雪山ですのでめっちゃ寒くて、夜とか特に顕著です。参考までに、標高が100m上がると気温は平均0.6度下がる、と覚えてもらうと多少感覚が来るかもしれません。だからめっちゃ防寒対策する必要があるんですね~。
そして雪洞の中はというと、当然周りが雪なので冷気で包まれているんですね。当時は雪洞の入り口をツェルトと呼ばれる小型テントみたいなもので塞いで、断熱シートっていうんですかね、あれをそこら中に敷いて凌ぐ作戦でした。

で、いざ就寝。
これがね、ばっっっっっっっっっっっっか寒くてやばかったんです(語彙力)

いやまず塞いだはずの入口から普通に隙間風が入ってきて、当然雪がそこら中にある環境で吹いてくる風なのでそりゃもうとんでもなく冷たいと。
さらには断熱シートも想定していた半分も効果がなくて、隙間風の冷たさをより引き立たせてくると。

山の生活は超早寝超早起きが基本で、19時にはもう辺りが真っ暗なので20時には就寝し、5時くらいの日の出ちょうどくらいに出発できるように午前2時か3時には起きるみたいな生活です。その時もそんな時間計画でしたが、いやこんなん寒すぎて寝られる訳あらへんやん…
簡単に書くと大げさかもしれないけどずっと冷凍庫の中にいながら頑張って眠ろうとしてる感じです。それまでの疲労もあるので当然寝ないと体力的にきついのに寒すぎて眠れない…そして、全身めちゃくちゃ震えながらなんとか体温を保とうとするも、いざ限界を迎えて眠ってしまうとこれ凍死するのでは…という予感がよぎって本能が起き続けようとしていました。
寝袋の中、ずっっっっっっっっっっとただただ夜中2時半の起床時間を必死に待ち続けていた、そんな記憶が残っています。

ようやく起床時間になって携帯のアラームが鳴った時は、それはもう勝ったと思いました。朝ご飯に作ったインスタントうどんに餅を入れた力うどん、ほんまに温かくて美味しかったねんな…死ぬほどたくさん食べないといけないのでこれはこれで大変でしたが…
その日の工程、当然ですが一生眠いまま歩き続けていて、これはこれで死ぬかと思いましたが、雪洞で眠ろうとした時間に比べたらマシだったかな…
余談ですが、雪洞組に比べたらまだマシな環境下で寝たはずのテント組のうち一人が何故か風邪をこじらせていました。山の上で風邪移るかもしれないことを考慮すると、どっちで寝てたとしても地獄やってんなって…

以上が死を覚悟した体験その1になります。下山してからというもの、睡眠環境の重要性を痛感しましたね…
ちなみに、日差しから目を守るためにゴーグルを付けて行動していたのですが、ゴーグル焼けというんですかね、目元周りは真っ白でそれ以外の顔面が全部真っ黒みたいな日焼けをしました。ほかの部員や顧問も全く同じ焼け方をしました。例えるならこんな感じ。

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ゴールデンウィーク明けてこれだから、クラスメイト達からめちゃくちゃ笑われちゃったよね。顧問も笑われてた。しかもこれ1学期末までずっとこの顔だった。恥ずかしかったよ…


締めの言葉になりますが、今後ゴールデンウィーク付近で雪山に登る機会がある方は、寝袋や防寒着なんかはよりしっかりしたものにしましょう。そしてケチらずに日焼け止めをたくさん使いましょう。そして何より、寒い季節は身体を暖かくして眠りましょう。ギョウちゃんさんとの約束です。

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