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「定番キャンプグッズ」見直してみませんか?

キャンプブームが叫ばれるようになり、さらに最近はコロナで三密を避けたキャンプに注目が高まる中、人気のキャンプグッズの紹介もよく見かけるようになりましたね。

が、”雑誌映え”あるいは”SNS映え”する素敵グッズ、定番グッズの中には、必ずしも万人受けしないはずのものが少なくない印象。

そこで今回は、私なりの実感に基づいた定番キャンプグッズの再考として、定番グッズの課題点や、それに代わる選択肢の提案、をお届けしたいと思います。

■ メスティン(クッカー)

【↓代わりのオススメ↓】 ユニフレーム 山クッカー角型3

メスティンは、アルミ製のシンプルなクッカーで、ソロキャンパーなら知らない人はいないほどの、超有名・定番グッズです。実際、私も持っています。でも、メスティンだけが特別良い、と思う点が、じつはほとんど無いのです。

巷で言われている”メスティンならではのメリット”、を1つずつ否定的に解説していきます。

【メスティン派の意見 その1】 ご飯が美味しく炊ける?

キャンプ用のクッカーは、どれも軽い素材で、メスティン同様に熱伝導が非常に良いものばかり。他のクッカーでも、同じように美味しくご飯が炊けます。

さらにいうと、メスティンはアルミむき出しなので、ご飯を炊いたあとはご飯粒がこびりついて、洗うのがすごく面倒!!はじめからテフロン加工されたクッカーを使ったほうが、片付けが断然ラクなんです。

【メスティン派の意見 その2】
炊飯以外にも、様々な応用レシピがある
(パスタ、スープ、蒸し料理、etc.)

これも、他のクッカーでもほぼ同様に応用料理に対応可能。なんなら、それぞれに、より適したクッカーがあるので、メスティンにこだわる必要性がない。

そもそも、キャンパーの皆さん、一人で複数個のメスティンを持っていくわけではないですよね?!
実際のキャンプでは、スープや蒸し料理など、同時に作って食べたいことがほとんど。複数のメスティンで色んな料理を作るよりも、「より深さのあるクッカーでスープを作る」とか「底面積が広くて蒸し料理に使いやすいクッカーを、蒸し料理に使う」など、様々な種類のクッカーを使って、より効率的に使ったほうが、断然料理がしやすい。

しかも、3~5種類程度が組み合わさったクッカーセットだと、収納にも配慮された設計で、持ち運びも至極便利。

【メスティン派の意見 その3】
他のグッズをメスティンの中に収納して持ち運べる?

メスティンに、例えばシングルバーナーを収納するのが定番のようですが、それをやると、メスティンの内側にどうしても傷が付きます。
収納性を向上させたいなら、その2でも述べたように、クッカーセットを選ぶのがベスト。色んな料理に対応できるクッカーを、無駄なくコンパクトに持ち運べます。

【メスティン派の意見 その4】
テフロン加工を施すなど、カスタマイズも可能?

これも・・・メスティン愛が行き過ぎた結果じゃないかと思うんですよね。だって、あらかじめテフロン加工されたクッカーを選べばいいだけなのに。
メスティンのテフロン加工追加は、当然ながらけっこう割高(数千円程度~)です。
それをするくらいなら、はじめから高品位のクッカーセットを買ったほうが、価格でも品質面でも当然有利。

そんなわけで、わたしは、角型のユニフレーム山クッカーを買ってから、正直メスティンの出番がほぼ完全になくなりました…。

メスティン・・・高くはないし、悪いものではないと思うんですが、万能というには程遠いと、どうしても感じてしまうのです。 


■ オピネル(ナイフ)

【↓代わりのオススメ↓】
100円ショップのミニ包丁 または、 ご家庭の普段遣いの包丁(!)

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これ、たぶんミーハー的な、キャンプグッズへの憧れ、が大きいアイテムだと考えます。ま、でも落ち着いて考えてみると、オピネル派の意見は以下のように論破されてしまいそうです^^

【オピネル派の意見 その1】切れ味抜群で、料理しやすい!?

家庭で普段から使っている包丁のほうが、当然ながら使いやすさではベスト。そもそも薄っぺらいものなので、新聞に包んだりしておけば、安全に持っていける。オピネルは、切れ味は家庭用包丁に負けて無くても、やっぱり小さくて持ちづらく、ちょっと料理しにくい点は否定できない。

【オピネル派の意見 その2】折りたたみできて携帯に便利?

どうしてもコンパクトにしたいのなら、100円ショップの果物ナイフとかミニ包丁なんかでも、キャンプ料理なら十分使える。
オピネルも、折り畳みできて携帯性は良いけれど、100円ショップのと比べて、切れ味・使い勝手など、圧倒的に勝るものではない。(デザインくらい、、かな)

100円ショップの品質が実用的であること、あるいは、そもそも自宅で普段使っている包丁も、持っていくことが難しくないこと、に気づかず(あるいは、あえて気づかないふりして?)、定番の、ちょっとかっこいい折りたたみナイフが良い!と言いたくなる心理・・・分からなくはないですけどね。


■ チェアワン(キャンプ用イス)

【↓代わりのオススメ↓】
ホームセンターやセカンドハンドショップで売っている、似たようなキャンプ用チェア (で、十分)


【チェアワン派の意見 その1】 座り心地や耐久性が素晴らしい!?

それは否定しませんが・・・キャンプ用の椅子(キャンプチェア)は、超粗悪品を除いて、わりと作りがしっかりしており、信頼できるものも沢山あります。
ホームセンターで、自社ブランドのような安いキャンプチェアも、実際のつくりは、なかなか悪くない。
それらの存在も知ると、少々割高なチェアワンが飛び抜けたベストバイだとは、とても思えなくなってくる。

【チェアワン派の意見 その2】 
これこそ、キャンプ用に特化した作りの、最高のキャンプチェア!?

好みの椅子のタイプは、キャンパーごとに大きく異なるんです。

地面に近い低さが好みの場合は、グラウンドチェア(ローチェア)タイプ。 ハイテーブルを使うようなスタイルの場合は、ハイタイプのものが、それぞれベスト。要するに、人によるので、全員に対するキャンプチェアの最適解は、ありえない。

ま、代わりのオススメはニトリじゃなくてもDCM系やカインズなどにも、同様の、お買い得で十分高品質のキャンプチェアが、沢山ラインアップされています。

それらをちゃんと吟味すれば、チェアワンにこだわる必要性が、どんどん低くなっていくんですよね。

大事なのは、
①実際に座ってみて自分の体にあっているか確かめること。そして、
②キャンプでも使ってみて、自分のキャンプスタイルにマッチしたタイプ(ロータイプか、ハイタイプか)を選ぶこと。
の2点に尽きますね。


■ ルミエールランタン (ガスランタン)

【↓代わりのオススメ↓】LEDタイプのコンパクトなもの。


【ルミエールランタン派の意見】

ランタン自体が優美。炎も素朴で美しい。ずっと火に見とれていられる。

たしかに、火の美しさ、そしてランタン自体の優美さも、そのとおりと思います。
が、テント内で火を使うことは、実際には、かなり気を使います。倒して火事になったら大変。なので、「消し忘れて、そのままウトウト・・・」は、ゼッタイ禁物!

それに、火の美しさをどっぷり楽しむには、キャンプの醍醐味「焚き火」があるじゃないですか。自分で拾ってきた枝をあつめて、焚き火をやりましょう!!

LEDタイプは、火事の心配がないので安心してテント内で使えます。リラックスするために、余計な心配(火事など)に気を取られず、安心できる、って、ものすごく大事なこと。

また、(揺らぐ炎のタイプと違って)明るさが安定しているので、テント内で読書をするときなども目に優しいです。

電池(または充電)が必要となりますが、LEDは消費電力がすごく小さく相当長持ちするので、あまり心配することもありません。

■ マミー型シュラフ

【↓代わりのオススメ↓】封筒型(フトン型?)シュラフ 

【マミー派の意見 その1】
マミー型は、密封度や密着度が高くて、保温に有利

多くの人は、動きが制約されるマミー型シュラフだと、自由が効かなく寝心地が悪い、と感じてしまうのが現実。
また、密封型だと、足先だけ外に出して…などの温度調整もやりづらい

【マミー派の意見 その2】
耐寒温度は、マミー型のほうが有利

そりゃそうだけど・・・、冬山キャンプなどでなければ、限界まで暖かさを追求する必要無し。普通の冬キャンプなら、湯たんぽなどで暖を取るのが、圧倒的に心地よいし、温度調節もしやすい。

ちょっと玄人っぽく見えるマミー型のシュラフは、やっぱり使ってみて自分に合わないと思う人が大半。それもそのはず、普段使っている布団とは、だいぶ要領が違うのですから。

キャンプだからといって、布団のスタイルを必要以上に大幅に変える必要はないんです。レイヤーが分離可能な封筒型シュラフだと、温度調整がしやすく寝心地も良いので、多くの人にとって、無理なく快適なキャンプの夜を過ごすのに有利なのです。


■ 夏のキャンプ

【夏キャンプ派の意見】やっぱ、キャンプは夏っしょ! 寒さの心配がないし。

夏のキャンプは、人が多く、虫も多い。なので、オフシーズンのほうが、静かなキャンプには向いている。極寒の雪山とかじゃなければ、寒さ対策もそこまで専門的な知識や道具が必要なわけではないし。ちょっと寒い季節のほうが、焚き火の魅力が実感できる! 

【夏キャンプ派の意見 その2】夏のキャンプ&レジャーは最強っしょ。

キャンプは、静かに自然と向き合う時間が最も大切だとおもうから、ワイワイ楽しむレジャーとは別枠で考えたほうがイイと思う。
それにさ、レジャーに行くときは、日中からだがつかれるので、ちゃんと快適に休めるホテルのほうが良いんじゃない?


まとめ

「定番」の安心感に乗っかりすぎず、本当に自分にあったキャンプグッズの探求も、キャンプを満喫するために欠かせません。


良いとされているグッズも、オールマイティでは無いだけで、もちろんそれぞれ、圧倒的に支持される理由がちゃんとあります。ただし、今回お伝えしたかったのは、その支持されるポイントが、必ずしも多くの人向けではない、ということ。

どの点が良いのか、他のものとはどこが決定的に違うのか、などなど、自分のキャンプスタイルともちゃんと照らし合わせながら、自分好みのグッズを選んでいくことが大切です。

今回取り上げた、代替オススメ品は、定番グッズよりも格安なものが多いので、ぜひ気軽に試しながら、自分にとってベストのグッズを選んでみてくださいね。




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