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2024年上半期のERGを振り返る

今年も残すは半分ということで今年の1月から6月のプレイした新作ERGの中でも印象に残ったものをおすすめする記事です。


1月編

八剱伝

延期して1月になった2023覇権候補だった作品。実際にプレイしてもかなり楽しめる作品だが好みが分かれたり楽しめない人もいるだろうなという作品でもあった。
この作品は8人の主人公男女四人ずつ4組が同時に戦乱の世で物語は交差させつつそれぞれの視点で展開していく。一気に誰かの話を章まとめて読むことは基本出来ず誰かの視点を見ることで他の誰かの視点が解放されるという進め方をする。同じ場面を別の人物視点何なら敵対視点で見るのは面白い。ただこれを面白いと思うかテンポが悪いと思うかは人によりそうではある。実際四話くらいまではプレイしながらテンポが悪く登場人物も多いのに視点が切り替わるせいで相関図の把握に労力を使いだらだらとやっていた。
だが各主人公たちの進む先が何となく見えてきてそれが耕作する兆しが見えてくると一気に引き込まれるように読み進められた。
この作品の特筆すべき点は命の軽さだと思っている。色んなキャラがふとした軽さで命をあっさり落としていくのだがそれでもそのキャラはどう生きていたか、何を成したかったのかなど描かれているからこそ主人公たちが命を懸けてなそうとしていることが映えるのかなと思う。また後日談の特に志乃の話ではそのせいで悩む姿も見れるのが好印象。

僕の好きな人の好きな人は、女装した僕でした。


最近はSWEETのほうでも女装ものを出し始めてついに三作目。自分と好きなこと女装姿の自分の複雑三角関係を描く女装主人公物。一応ヒロイン3人だがミドルプライス(豪華版かったせいでそんな事実は忘れてた)なので、あくまで清佳に一番重きを置いた文量。おそらく愛から行く人が多いのであっさり具合に驚くかもしれないが清佳>千鶴>>>愛くらいの配分なのでがっかりせず進めてほしい。
主人公がモデルという事も相まってとてもかわいく描かれている。女装を嫌がっているがヒロインのために覚悟を決めて女装するという展開が男らしさを表しつつも結果が女装というギャップを生み出してて面白い。
女装時のほうを好きだったのに別人と思ってる主人公の通常時にも惹かれていき葛藤するヒロインの描写が特によかったので必見。ちなみに逆転もあるので苦手な人は注意。

2月編

刹那にかける恋はなび


KATANAシリーズ集大成(多分)に相応しいバトルもの。シリーズとしては最新作だが時系列は最新ではない。
今までのシリーズと違う主人公の立ち位置なのがまた新鮮で、単品としても完成度は高いがシリーズを追ってきた人は必ずやってくれという感じ。特に『紅月ゆれる恋あかり』が好きな人は絶対にやってほしい。
今までが叢雲学園という舞台だったのがそれを飛び出して刃道のプロの世界の話というのが熱いポイント。また主人公がのし上がっていくストーリー展開なので叢雲学園が恵まれているというのがわかって今までよりも世界観が明確になっていくのも過去作好きにはポイント。
ヒロインは3人だが圧倒的に撫子のシナリオが主軸。OPも正に撫子ルートという感じでプレイ後に歌詞をしっかり咀嚼しながら聴くのがとてもおすすめ。
他ルートも従来に多いヒロインを支える主人公やヒロインが主人公に並ぼうとする展開でKATANAシリーズとしてしっかり楽しめるものになっている。

はじめるセカイの理想論

声優陣が最強。正直これだけでもやる価値があると思っているが内容もとてもいい。それぞれの理想と現実の違いを描いていく話だと思っている。
違う世界からそれぞれ集められた五人が理想の世界を目指す話。敵という存在がいるのだが、その存在の理由も共通終盤で明かされこの作品が単純でないとわかる。
割と攻略順が楽しむうえで重要で公式の人がヒナギク→ハルカ、ティア→ヘル子でサブ二人はは好きなタイミングでとツイートしてたが実際プレイして実感した。それぞれのルート皆が主人公と恋仲になることで理想の変化や成長がある。どのルートもそうだがヒロイン主人公たちの信頼関係が出来たとルートの最後に実感できるのがとてもうれしい。
内容的にも声優的にもヘル子が本当に大好きでおすすめできるのでやってほしい2024FANZAサマーセール対象です。買え。

3月編

アンラベルトリガー

創作彼女の製作チームという話題で注目を浴びた一作。もちろんこれもめちゃくちゃ面白い。
ヒロイン主人公にそれぞれ目的や信念、理想がありそれらの家庭や変化と向き合っていくストーリーだった。
共通からエピソード形式で各エピソードで区切りが良く読めるのでだれにくい。毎回流れるEPEDの曲もよい。
粗雑ぶっきらぼうな主人公にヒロインが惹かれていく展開は王道で共通段階で割と好きをヒロイン側が押してくるしそのキャラ以外と付き合ってもまだ好きを出してくるのは結構キャラがみんなたっていい。ただルートロックが掛かっているだけあってやっぱり主軸はミリィで文量も一番多い。
それぞれが抱えるものの決着を少なくとも主人公ヒロインは描けているので満足感の高い作品だと思う。

4月編

ラブピカルポッピー

SMEE累計15万本突破記念作品として発売。
女子寮の寮母と併設のカフェの店員として過ごしながらヒロインと仲を深めていく。色々な他と違う要素として夜各ヒロインが主人公のいないところでどんな話をしているかのぞき見えたり吹き出しが出てきてクリックするとその時のヒロインの心情が見れたり、シーンではクリックして触ってセリフが変わったりと挑戦的な要素が見れる。それぞれいい点もあるが悪い点もあったので人を選ぶ要素ともなってる(吹き出しはオートだと押せずバックログでも確認できないのでシーンジャンプしないと確認できない等)
キャラはそれぞれとがった部分のあるタイプでイチャイチャもコメディも楽しめる良作ではある。基本シリアス要素がないのでふわっと楽しみたい人にはお勧めできると思う。タマちゃんが好き。

5月編

スカイコード

今年上半期1刺さった作品。とてつもなく大筋を言ってしまうと精神的に主人公が成長していく話なのだがその過程で非常に多くの対比を描いている作品だなと思った。それは主人公だけに限らないところがこの作品の魅力でありのめり込める要素だと思う。
晴れやかでないのに青春物語、でも読了後は晴れやかになるという不思議な感覚になれる。
悪と呼べる存在がいるにはいるがそれも若気の至りや精神が弱ったゆえのと憎めないものでかつ、その被害にあった人間が赦し受け入れているのが作中のキャラクターの魅力を引き出している。
個人的にこの作品は関係性がささったので主人公とヒロイン同士のやりとりだけじゃない、何なら主人公を除いたキャラクターたちの掛け合いが好きなら多分好きになれると思う。私はこの作品では梯子、ユキ、雫とユキとあめの関係性が大好きです。
とにかくこの作品はネタバレなしでやってほしいです。


終わりに

勿論今年発売した新作はもっとあって私がプレイしてない中でもいい作品はあると思います(鏖呪ノ嶼とか気になる)。今回ロープラやFDは取り上げてないですけどそっちにもよかったのありますしね。
上げた中に未プレイの気になる作品があれば買って頂けると幸いです。よいエロゲライフを。
本当は6月編で旭マリを書きたかった。

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