『ゲーム・オブ・スローンズ』名家セレクション/スターク家編

※スターチャンネルEX、BS10 スターチャンネルでの本作の配信・放送予定はございません※

ドラマの鍵を握る登場人物が印象的な活躍やドラマチックな展開を見せるエピソードを、本作をこよなく愛するファンの方々が諸名家ごとにセレクトし、お届けいたします(BS10スターチャンネルにて放送)。

この記事では”スターク家編”をセレクトして頂いたMhysaさんに、各エピソードのポイントや魅力をそれぞれ詳細に解説頂きました。

担当した名家は、光栄にも推しであるスターク家になりました。主にジョン、サンサ、アリアをメインでエピソードを選出しました(ロブ、ブラン、リコンはサブ的に・・・ごめんやで)。

『ゲーム・オブ・スローンズ』を観たことない方でもご存じのようなセンセーショナルなエピソードはあえて選ばず、ジョン、サンサ、アリアの人格を形成する上でエピックとなるような出来事や変化を生み出したエピソードを選んだつもりです。それは、『ゲーム・オブ・スローンズ』が些細な描写にも背景や意図を反映させることで、それぞれのキャラクターを多面的に人間らしく描き出していて、それがそれぞれの魅力や見る側の想い入れにつながるからからだと私が考えているからです。

しかし、スターク家が推しではあるものの改めて全話観直すと新しい発見や考え直すようなストーリー展開があり、物語のレイヤーの厚さと深さにまた感激しました。私の価値観や環境が変わったから、というのもあるかと思います。こういうところが、ドラマでも本でもエンタメの面白いところですよね。コロナ禍でたくさんの人の行動様式が変容し、それに伴って価値観も変わり、再視聴したらもしかしたらまた『ゲーム・オブ・スローンズ』への理解が変わるかもしれませんね(最終章については言及無用でしょうが・・・笑)。

ちなみに本国アメリカの一部マニアでは、バイブルや『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズよりもユニバースが大きいと称えられているので、観るたびに新しいイースターエッグの発見があるのはもはや必須でしょうか。

それでは選出した5つのエピソードを、ジョン、サンサ、アリアの視点や彼らに注目してみていただくことで、また新しい気付きやイースターエッグの発見につながるのではと考えています。愉しんでください。

第三章・第10話「次なる戦いへ」

レッドウェディング直後。冒頭シーンとその後の展開、アリアの人格形成に影響を与えたであろうエピソード。対比のように描かれた平和な日々を王都で送り、無邪気さをティリオンには見せていた独りぼっちのサンサ。さらに、ブランの語るストーリー。スターク家だけでなく、この後の展開を示唆するような要点がギュッと詰まったエピソード。

第四章・第8話「山と毒蛇」

運命に翻弄されるスタークシスターズがそれぞれの経験から逞しく成長していく過程が楽しめるエピソード。サンサのクレバーな処世術、小指と対峙できるだけの有能さを存分に発揮するシーン。そして、身内の死に直面し続けた結果タフネスと悲劇を笑い飛ばせるだけの清濁併せ呑む胆力を得たアリア。このエピソードでのソフィーターナーの演技が震えるほど素晴らしく蛹が蝶になったようで、あれでまだティーンエイジャーだったなんて末恐ろしいわ~、という感想しかない。

第四章・第9話「黒の城<カースル・ブラック>の死闘」

何も知らないジョンスノウの全シーズン通してのエピックエピソード。義務は愛を殺す。メイスターエイモンがかつて言っていた言葉。そして、愛は義務を・・・殺すのでしょうか。

第六章・第1話「紅の女」

サンサを守るとキャトリンとジェイミーに誓ったブライエニーのサンサへの誓いの儀。一度は聞く耳を持たなかったサンサがその後の経験を得て、ブライエニーの誓いを受け入れるシーン。もう15回くらい観ているけど、毎回感動して涙なしには見られないです。結果的にではあるがそれぞれ歩んで痛い目を見た経験があったから、この展開があるんですね~。できれば痛い経験はせずにいきたいけど、したらしたらでそこから学んで次に活かしていきたいものですわ、彼等のように。

第六章・第8話「誰でもない者」

アリアが"No One"のスキルセットを得て、しかしウィンターフェルのアリアスタークとしてネクストレベルへ昇華する終盤の展開。今後の彼女の大活躍が想像できてゾクゾクしながら見終わることができる希望溢れるエピソード。

文:Mhysa
Twitter:https://twitter.com/MhysaMhysaMhysa

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