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『空欄』 感想 🫧

さとみくんへ𓂃 𓈒𓏸

遅くなってしまったけれど、お誕生日に受け取った『空欄』の感想を届けさせてもらいました ✉
長くなってしまったので、ここにも纏めて綴らせてください𓂃✍︎

届けるのがとんでもなく遅くなってしまったのだけれど、さとみくんが今まで届けてくれた曲の中でも一番と言っていいくらい心に刺さった曲なので、ここまで噛み締めて伝え切る事ができてよかったな𓈒𓏸︎
今の私が出した『空欄』の答え受け取ってくれたら嬉しいです。

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さとみくん、 遅くなってしまったけどお誕生日に『空欄』という素敵な歌の贈り物をありがとう‪🫧
心の奥底まで届いてそっと寄り添ってくれるような、優しくて心地よくて、ずっと目を閉じて聴いていたくなるような大好きな曲になりました


初めてこの曲を受け取った時、何と言い表せばいいのか分かりませんでした。
ただ聴いているとすごく心が落ち着いて、 温まりました
『空欄』という曲なのに不思議ですよね
受け取ってからずっと『この気持ちは何て言えばいいんだろう』と考え続けてきましたが、結局答えは出ませんでした
けれど時が経って聴いた時にまた思い返せるように、今のこの感情を書き残させてください


始まりの1音から自然と心が引き寄せられます
優しい音色に落ち着くテンポ、そして大好きなさとみくんの優しい声
全てが組み合わさったこの優しすぎる世界に瞬く間に包み込まれます

『心なんて本当は何処にも無く 全部幻想なら良かったのにな』
始めの歌詞からとても考えさせられました
「心」なんて目には見えないのに、傷ついた苦しみや感情は確かにあって、形のない一番複雑なこの存在に今まで何度も何度も思考を巡らせてきました
けれどやっぱり、人間のこれだけ複雑な心を完璧に言い表せる言葉なんて存在しないんじゃないかなと思います

喜びや温かさはずっと忘れたくないのに時間が経つにつれて抱える掌から溶けるように消えていってしまう
なのに、失敗や痛みはずっと心臓についた傷跡のように残っている
どちらも目には見えないはずなのにね。
さとみくんのまるで『空欄』を無心で見つめているような、人間の素の優しさを表すような、そんな染み込んでくる歌声も胸に刺さります


『あなたがくれた優しい言葉だけを 本当はずっと信じていたいのに』
“優しい言葉”というのも難しいですよね。自分にとって都合のいいだけの言葉なのかもしれない。それとも、確証のない無責任な言葉かもしれない
どれだけ思いやりを持とうとする言葉でもそれはどこまでもエゴで、受け取った側もその言葉に相手の優しさが込められていると分かって信じたくても本心から100%信じることはできない。皮肉なことですよね。

でも、この歌詞を聴いて、私には今信じられる言葉があるなと思いました。信じられる言葉を届けてくれる人がいます。さとみくんの言葉は、一見聞くと“辛辣”だったり“ストレートすぎ”なんて言われることもあるかもしれないけど、ちゃんと芯を捉えていて濁すことなく真っ直ぐ届けてくれて 何より相手の心を深く思い遣ってくれてることが伝わるとても優しい言葉だと思います。
そして、さとみくんが伝えてくれた「自分が信じるって決めた人を信じる。その人にもし裏切られてもいいと思える人を信じる」という言葉が私の心に深く根付いています。
私は勝手にさとみくんを信じてる。さとみくんがくれた言葉がいつもお守りのように胸の奥で支えてくれています。
これだけ信じられる人に出会えたというのもとても幸せなことなんだろうな。そんな事をこの歌詞を聴きながら考えていました


この曲のサビは今までにない感覚を体験しました
思考を働かせず無条件に優しさに包み込まれるようなそんな感覚です
そして最後の『この気持ちは何て言えばいいんだろう』という歌詞がこの感情にぴったり当てはまります
なんでこんなに心の奥底に寄り添ってくれている感じがするのか。まだはっきりとは分からないけれど、弱みを隠さない何も飾らない澄んださとみくんの暖かな歌声と歌詞に、身を預けたくなるのだと思います

『心の形の空欄が いつも埋まらずに泣いている』
この心の奥を見透かされたような感覚は何なのでしょうか
どこまでいっても埋まることの無い心の空欄の存在を見据えられた気がしました

それはもしかしたらさとみくんがたまに言う“幸せ”というものが追い続ける程に分からなくなってくる感覚なのかもしれません。
私は、このぽっかりとした感情、例えば皆が泣いている映像作品で自分だけが泣けなかった時に似たような感情を経験したような気がしました
自分は感情の薄い人間なんだと、自分の事だけにしか泣けない人情のない人間なのかなと、少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが たまにそう感じた時に、心の辺りがぽっかりと寂しくなる時があります。
それは今まで生きてきた中で、他人との境い目を引きすぎたせいかもしれないです。さとみくんもよく言われるように何かを得れば何かを失う。別にこの性格が嫌いではないけど、少し寂しさもある
誰しも心の中にそれぞれの『空欄』を持っているのかなと、そんなことを纏まりもせず考えていました

でもそんな何かが欠けた私たちだからこそ寄り添い合って生きてはまるものがあるんだろうな
『言葉を吐く』というぶっきらぼうな言い方も、
『冷たくなった掌を暖めたいと願うこと』も、
さとみくんが拘ってくれた初めの息遣いも
全てに人間味が溢れていて温もりを感じました。心地よかったな。


MVも本当にこれ以上なく惹き込まれました。
心が洗われていくような雨の描写、そして吸い込まれてしまいそうな儚く綺麗なさとみくんの表情
触れたら壊れてしまいそうなほど、繊細で華奢で透明な まるで人間の心みたいだと思いました
映像と歌声が調和していて心を空っぽにできて自然にスっと入り込んできます
いつもは力強く導いてくれるさとみくんの、この力の無い目や歌声にとても守りたくなります


『誰かの笑顔を見かける度 上手く笑えない自分を知る』
私の場合は笑顔よりも涙だけど、この歌詞にもとても共感させられました
『一人で生きて行くほど強くも無く』
結局人間って完全に一人で生きていくことなんて無理なんだろうなって思います。
いつかそれで何となく自分の無力さを感じたこともありました

2番の歌詞は自分がどこかで経験したことのあるような感情が沢山並んでいてハッとさせられました。さとみくんが悩んでいた時代にこういう感情を持つのは自分だけじゃないんだと音楽に助けられたと言われていた気持ちがよく分かりました
この曲を書いてくれたナノウさん さとみくんの大好きな方ですよね。私もよく受験期に『ハロ/ハワユ』など聴いてました。人間の言葉にできない感情を的確に当てはめてくる感じ、改めてすごいなと思いました


2番のサビの1番と変わったところ
『それでも僕らは空しくて傷つけ合う』
ここの歌詞 1番も2番もすごく人間味が溢れていると思います。結局どこまでいっても人間は自分勝手ですよね。だから難しいです
傷つけ合ったり寄り添い合ったり、そんな不器用さがとても人間らしいです

『その夜に怯える両の目が 朝日に安らぎますように』
ここで今までとは少し違う違和感を覚えました
そのまま受け取れば誰かの喜びを願う詞にも聞こえる。けれど、ほんの少し感じる一抹の不穏さ
これこそ、受け取り手や受け取る時の気持ち次第で変わるこの曲のおもしろさですよね
主人公の揺れ動く人間らしい心がさとみくんの歌声で歌われます


ラスサビ前、ここで『空欄』に入る言葉が別れてくる気がします

『そんなのどうでもいいよ』
ここの詞の受け取り方がこの曲の受け取り方と大きく関わっていると思います

上手に触れ合えない。でも、そんなのどうでもいいよ。お互い沢山傷つけて、その末に互いの形が解ればいいじゃん。という受け取り方と、
“上手に触れ合えない”なんて、どうでもいいよ。
沢山傷つけて、その後にようやく互いの形が解って、優しくなれたならいいのにな。なんて皮肉が込められた受け取り方も感じます。
「なれたよ」ではなく「なれたらいいな」という願望的な言い方がどこか引っ掛かりを覚えました
吐き捨てるような歌い方がとても胸に刺さります。

さとみくんのどちらとも取れる自由な解釈を残した歌声もすごいです
『優しくなれたならいいな』の最後に少しだけ残したさとみくんの感情も大好きです。
歌声で表現できるのってすごいな
この不器用な主人公はどの道を選んだんでしょうね
そしてこの不器用な主人公こそ 心のどこかにいる自分を映しているのかもしれませんね


ここでこの空欄に入る言葉が問われるんですね
ここのさとみくんの消え入りそうな歌声は何を思いながら歌ったのかな
「  」に何が入るのか、ピッタリと当てはまる言葉はあるのかなとずっと考えていました。けれど、浮かびませんでした
最初は「愛」や「幸せ」かなと思いましたが、どうにもしっくりきません。
それは「愛」や「幸せ」がハッキリ形にあるものではないからではないかと気づきました。言葉の定義上あるだけで、この心の感情がピッタリ当てはまる言葉なんてないのだと思います。
それでも人間は寂しがりで知りたがりだから、この空欄を少しでも埋めたくて、そしてこの気持ちを何て言うのか教えて欲しくて、誰かと寄り添いたがるのかなと思いました。
そして、“大切”という感情が生まれ、手放したくなくなるんだと思います。愛おしいと感じるほど失いたくなくなって、苦しくなっちゃうんですよね
それほど、眩しくて、かけがえがなくて、溢れ出す感情が、胸いっぱいに流れ込んできました


そして最後のサビ
さとみくんの大きな息を吸う息遣いから入る導入 とても生きている感じがします

繰り返される『心の形の空欄が いつも埋まらずに泣いている それでも僕らは寄り添って言葉を吐く』という大好きな歌詞
それに続く『ずっと見えもしないし触れない でも あるような気がするよ』という歌詞
この曲で初めて前に踏み出した言葉のような気がします。
不器用な主人公が心に触れていくうち漸く感じた在るなにか
そうやって人間は共に歩んでいくんだよというこの曲の優しいメッセージのようにも感じます

『この気持ちにどうか名前を付けて』
人間はそうして名前を付けたがって、また模索しだす。そうして繰り返していく
人生の終わりにその空欄に入る言葉が分かるのかもしれないし、ずっと分からないのかもしれない
でもそれを知りたくて生きていく。
終着点のない話を終着点のない言葉で終わらせる。とても綺麗なラストだと思いました。
さとみくんの最後の綺麗な伸びやかな歌声に最後まで心を預けられました
この曲は私の中でずっと響き渡っています


この曲を聴いて感覚的に感じたことを並べて記していったら、とんでもなく長く拙い纏まりの無い文章になってしまいました、、、
でも、これが今の私が感じた全てです。
また少し経って聴いた時に自分でも今の気持ちを思い出せるように備忘録的な意味も込めて感想を書かせてもらいました𓂃✍︎
届けるのがとても遅くなってしまったけれど、さとみくんから受け取ってきた曲の中でも一番と言っていいくらい心に刺さったので、こうしてじっくりと噛み締めながら綴ることが出来てよかったです𓈒𓏸︎

本当に噛めば噛むほど深まっていく曲でした。
この曲を物語として受け取ることもできるけれど、私は自分自身を見つめ直させてくれる曲でもあるなと思いました。
優しい音色と落ち着く歌声、普段は誰もが隠している心の弱い所でさえ包み隠さず言葉にしてくれる歌詞に、心の奥に仕舞い込んでいる自分の存在にも気づかせてくれました。

『この空欄に入る言葉を答えて「  」』
がテーマとなるこの曲。
今の私は〝空欄に入る言葉はない〟という答えを出しました。
人間は誰しも空欄があるからこそ、その空欄を埋めたくて 答えを見つけ出したくて、寄り添い合い 時には傷つけ合い生きていくのかなという考えに至りました。
けれど、さとみくんに好きになれていなかったらまた違う答えを選んでいたかもしれません。
いつも同じ“1人の人間”として接してくれるさとみくんがこの曲を届けてくれたからこそ、この答えに辿り着いたのかもしれません。

改めて、お誕生日という大切な日にこの曲を届けてくれてありがとう。
優しくて寂しがりで少し不器用で でも心に寄り添ってくれるさとみくんだからこその温かい1曲でした
私の中でとても大切な曲になりました𓂃𓈒𓏸

この先もお互いの空欄を埋め合えるように、そしてそこに入る言葉の正体に一緒に近づいて行けるように、寄り添い合い交わし合って生きていきたいな。
誰よりも優しいさとみくんがこれからもずっと幸せで包み込まれる一生だったらいいな。気づけばそんなことを願っている1曲でした
これからも大切に聴きます。
また答えが出たら伝えにくるね。

2024.3.31

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