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我が子のセンス・オブ・ワンダー

息子が保育園の年中か年長だった頃
ある日の夕方、自転車で迎えに行き
家に帰る途中にたんぽぽが道路に
落ちていて

息子が「お母さん、ストップ」
そういって、自転車から降りて
そのたんぽぽを拾い家に持って帰った

どうするのだろう?

次の日の朝、そのたんぽぽを
手に持って保育園へ向う途中

その日は雨だったので
息子にカッパを着せていたので
たんぽぽを袖の中に隠してて

公園が見えてくると
「お母さん、ストップ」と言って
一人、公園の中へ

袖からたんぽぽを出して
公園に落ちていた落ち葉の下に
たんぽぽをそっと置いてた 

息子が戻ってきたので
「たんぽぽさん、どうしたの?」
って聞くと

「ひとりぼっちで寂しそうだったから
公園に連れてきたけど
雨だから落ち葉さんの下でねんねしてる
これだと濡れないし寂しくないよね?」


今でもあの光景は忘れていない
朝から泣きそうになったけど
「そっか、たんぽぽさんよかったね」
それ以上は何も言わず保育園へ向かった 
 

私がこのことで感動できたのは
私にも息子のような
感覚が残っていたから
それも素直に嬉しかった


息子は特別なことを
したわけじゃない
 
 

大人も持っていた
いつの間にか消えてしまった
子どもらしさにまた出会えた瞬間


子どもは本当に大切なことを
すべて体験を通して教えてくれる
頭を使う大人も久しぶりに
五感を使って感動を味わえる
 

誰が教えたわけでもないのに
子どもは自然と仲良くできる天才


言語化がとても難しけど
なんとなく伝わるかな?
この感性がセンス・オブ・ワンダー 


子どもが個を意識しだすと
そのオープンな心の扉は
だんだん閉じていくものだから 


「いのちはみんな繋がっている」
人間も植物も鉱物も動物も関係ない
その感覚だけは消したくない


そのために親ができることは
子どもと一緒になって
センス・オブ・ワンダーを
再び体験し、五感で味わうこと


子どもに意識を向けてみて
地球で豊かに生きる術を
たくさん教えてくれますよ

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