思い出は永遠に　～谷村新司さんから私たちへの愛～

このところ、ずっと谷村さんの話題で恐縮です。

突然の訃報に接してから2週間ちょっと経ち、まだまだ心の整理がつかないまでも、今日あたりから、ようやく少し落ち着いてきた感があります。

ここ何日かで、私自身、様々な感情の動きがありました。

最初は、「自分はさだファンという認識だったけど、さだ＆谷村ファンだった」ということを急に強烈に実感して、どうしようもなく悲しい自分にうろたえておりました。

次に、今でいう「推し」とのお別れがこんなにつらく切ないものだと初めて知りました。
信頼していた人からの思いがけない言葉に深く傷ついたりもしました。

そして、その心の傷を負ったことで、私のセラピストとしての在り方を考え直すことになりました。
自分は今まで本当の意味でクライアントさんに寄り添えていなかったかもしれないと、心の底から反省しました。

それもこれも、みんな谷村さんから教わったんだな、と、感謝すると同時に、やはりどうしようもなく寂しく、悲しいです。
「教えてくれなくていいから元気でいてほしかった」という気持ちもあります。

ですが、教えてもらったからには、必ずそれを形にしたいという決意も生まれました。
谷村さんの人生そのものが、私たちファンへの愛に変わったのだと思います。

そしてその愛は、もう永遠に消えることはないのだと、そう信じたいです。

さて、実は2015年頃に、谷村さんのギター弾き語り楽譜集を買っていた私です。
で、買ったはいいけど難しくて挫折して、しまっておいたものを引っ張り出してきました。

いつまでも悲しみに浸っているわけにはいきませんから、この曲集の中から何曲かを弾けるようになろうと思います。
久しぶりに左手の人差し指と中指の先、皮がむけそうです(笑)

楽譜集の歌詞を眺めながら改めて谷村さんの曲を聴いていると、谷村さんは文学者だなぁ、と思います。
そういうところが、さださんとすごく共通していて、だから大好きなんだなと感じました。

まだまだ数ヶ月は、時々どうしようもなく寂しくなったり悲しくなったりするでしょうけど、少しずつ、一歩ずつ、前に向かって歩いていこうと思っています。