見出し画像

騎士竜戦隊リュウソウジャーが今、ヤバソード

注:この記事は放送当時にメチャクチャ興奮して書いたので今読むと自分でも「そうか?」みたいな事も言っております。当時のテンションを感じつつ、ご注意の上お楽しみ下さい。

2019年度の戦隊、騎士竜戦隊リュウソウジャーが今!アツい!
43話あたりから怒涛のテーマ回収が始まり、これまでの伏線や設定をつなげ始めてるので毎週めちゃくちゃ面白いターンに入っております。

途中で「リュウソウジャー…よくわからないな…」と思って離脱したひとは一気見してみてはいかがでしょうか。
私も途中まで「よくわかんねえけどカナロとワイズルーはかわいいな…」と思って見てました。でも43話以降全部つながったので…!マスター第一話爆散も、やたらと反魂するのも、全部つながったから!


■騎士竜戦隊リュウソウジャーのサブテーマは「死」である

リュウソウジャーは個人的に「2019年、この死臭がすごいコンテンツ」にランクインしているんですが、とにかく死の気配が濃い話です。

◆一話から師匠が三人纏めて死亡
第一話から三人の師匠が主人公たちに力を託して死に、明確に描写はされていませんが出身の村も壊滅したと思われます。

画像5

変身シーンは先祖の霊たちが変身者の周囲を踊り、力を与えますし、ゲスト怪人(マイナソー)と宿主となる人間は負の感情を糧にされ、怪人が完成した時に死ぬという設定。リュウソウの作風自体が明るいのでオブラートに包まれていますが、ほとんど仮面ライダーウィザードのファントムと同じレベルの存在です。(※ファントムは宿主を絶望死させて生まれる怪人です)

お盆シーズンには死者がよみがえる話なんてのもしていました。
主人公たちの師匠の一人と、倒した敵幹部があの世から戻ってくる話ですね。

◆死の積み重ねの上に未来は立っている
推測ですが、恐らくここらへんのイメージは、恐竜=化石=地層・時代の積み重ねという連想から来ているんじゃないかと思います。

画像6

生きている限り必ず死は訪れ、そして無数の死の積み重ねの上に未来がある。
というのをガンガン推してくるんですよ、明るいギャグの裏に!

47話の次回予告でも「歴史の上に立ち、生きていく!」というセリフが入ったのでおおむねこの考察はあってると思います。

■「人は変わるし、変わり続けている、それを信じよう」という話

43話以降、重要なテーマになっている…というか「実はずっとこういうことを語ってたんですよ」と開示されだしたのが、「変化・成長」の話でしょう。(リュウソウジャーはずっとテーマや伏線を語っているのですが、初見ではその情報がなにを意味しているのか気付きづらく、知らないうちに情報を与えられ続けていて後でびっくりします)

テーマが成長、と言ってしまうとちょっと違うなという感じなんですが、OP歌詞や作中でも何度か語られるように「限界を越えていこう」が一番近いのかなと思います。

画像7

 主人公たちリュウソウ族の祖先はかつてナチュラルボーン暴力な野蛮種族それが故に滅びかけたレベルだったのですが、数千万年の時を経て、今はその力で地球を守るという意志をもっています。

 リュウソウレッドことコウを通してこの話は再話されます。
 もともとコウは力にのめり込むタイプだったのですが、仲間のメルトがアスナを助ける姿を見て優しさを得たいと思い、自主的に優しさを得る努力をし、今の性格になったことが語られます。

「自分はこういう奴だ」という限界を「越えて」「悪かった過去をなかったことにするのではなく」「過去の自分に新しい力を足して、伸ばしてゆく」のがリュウソウジャーで肯定されていることだと感じます。

画像8

 リュウソウ族はたしかにもともと野蛮な種族で、今もまだ完璧とはいえない存在です。しかし、彼らは今も自分を研ぎ澄まし、よりよい存在になることを目指し続けているし、その意志は本物ということですね。

 過去を積み重ね未来に進んでいくという先述のテーマにも通じるところですね。


◆ヤバソードがヤバい。CV:塩屋浩三が…オギャる!!

 ところで冒頭のヤバソードって何?って話ですが、これは44話から登場した怪人兼幹部の名前です。

画像2


「え、ヤバソードって名前、ニチアサにしてもちょっとヤバくない?」と思われた方もいるでしょうが、はい、一年視聴してた我々もそうおもいます!

 ヤバソードは神・エラス(こいつもすごい名前だな)から生まれた怪人なのですが、名前を付けたのはこいつ。

画像1

 CV.朴璐美一人称:僕の高慢末っ子系の四人目幹部プリシャスです。
 オメー、自分はプリシャスなんていう中々響きの良い名前のくせに、ネーミングセンスやべーな!!!

 両手に剣がついた怪人の名前が…ヤバソード!ヤバイ刃のヤバソード!
 終盤に入り、ストーリーが重苦しくなる中で、プリシャスが大真面目に「ヤバソード…」とイケてる朴璐美声で名前を呼ぶたびに、笑いを誘ってくれる貴重な真顔ギャグパートです。声優、凄い。46話では怒りと悲しみを込めてヤバソードの名を叫ぶ朴璐美の渾身の演技すごかったです。

画像3

 このヤバソード、生まれたばかりの怪人なので、なんとほとんどのシーン、ほぎゃほぎゃとバブっているだけなのもヤバイ。指しゃぶりもするよ!でっかい成人体型の怪人が地面に転がってほぎゃってるシーンはかなり特殊嗜好を感じますね。

 なおCVである塩屋浩三さんはゲゲゲの鬼太郎の子泣き爺を務めたこともあるらしく、プロのオギャり手による、指しゃぶりオギャり怪人のようです。

 こいつが出てくると大体ヤバソードがやばいという語彙しか出せなくなるのでおすすめです。ちなみに兄弟に頑丈な銃のガンジョージがいます。

画像4


 プリシャス、本当にネーミングセンスがヤバイ。

■まあこんな感じで

このようなかんじで、騎士竜戦隊リュウソウジャーは「何言ってんの?」みたいな天然風ギャグと、重いテーマが魅力の話なので、興味があればぜひ見てください。

敵のアジトが駐車場スペース二台分を占拠した間仕切りスペースだったりして、楽しいですよ。

画像9

画像10


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?