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5分でわかる(!?) 田口研究室(入ゼミ選考用)

このページでは、ゼミ選考用の資料として、同志社大学商学部田口研究室の普段のゼミ活動の一端を、ダイジェストでお伝えします(詳細な活動は、研究室パンフレット参照)。

Contents

1 田口研究室の普段のゼミの風景

2 田口研究室 x  学会報告 !

まとめ:研究室で活動すると何が得られるか?


1 田口研究室の普段のゼミの風景

田口研究室のイメージ = 「文系だけど、理系の研究室」(チーム & データサイエンティスト集団)

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 我々の研究活動のイメージは、「文系だけど、理系の研究室」。すなわち、我々田口研究室は、タテ(先輩・後輩)とヨコ(同世代)の「チーム」での作業を大切にする「データサイエンティスト集団」といえる。

[研究ミーティングでのひとコマ、グループごとにディスカッション]

 現在の社会科学研究の最先端は、一昔前と異なり、チームを組んで「総力戦」で、かつ、定量的に人の心を計測し、未解決の問題にアタックする試みが当然のように行われている。たとえば、NatureやScienceなどのTop Journal 掲載の社会科学系論文も、その多くが共著論文であり、かつ、実験やビッグデータ分析など定量的手法を用いた研究がほとんどである。

 そして我々が「登るべき山」は、実験やサーベイなど定量的な手法で「AIと人が共存しうる社会」をデザインすること。現在、新しいテクノロジーの進展が、ビジネスの世界に大きな変化をもたらすと言われているが、その具体的な未来のあり方については、まだ議論が始まったばかりである。

 このことから、我々の研究室でも、チームで、定量的に人の心を捉え未来社会をどのようにデザインするかを日々考えている。

たとえば、海外査読雑誌の最高峰である「Science」掲載論文の一つに「自動運転の社会的ジレンマ」と題する有名な実験社会科学研究がある(Bonnefon et al. 2016)。これは、MIT(Massachusetts Institute of Technology)のラボによる共著論文であり、かつサーベイ実験という定量的手法で、未来社会のあり方を議論している研究である。


 チームで活動し、かつデータサイエンスの力を身につけることは、今後、社会人となって、企業や組織で活躍していく上でも必要不可欠なものとなろう。

  すなわちまず、現代の企業におけるビジネスは、チームでの活動が基本であるから、研究室でのチーム活動の中で、相手とのコミュニケーションの取り方や協力のあり方、メンバー同士の「声掛け」の仕方、スケジュールの進捗管理手法、タスクの切り分け方、役割分担の仕方などを学ぶことで、大学卒業後も、自分らしく、楽しく働くことができるだろう。


 また、現代のビジネスにおいては、「GAFA」などのプラットフォームビジネスに代表されるように、「データ」を上手に集め、ハンドリングし、かつ解析する力を有する企業や人材は、大きな価値を生みだすことができるといわれている。研究室で、アンケートや実験などにより、人間の判断・意思決定データの採取方法を知り、仮説検証のお作法を学び、具体的な統計的解析手法を身につけることは、皆さん自身の未来を、きっと明るいものにすることは間違いない。



※なお、田口研究室では、入ゼミ後すぐのタスクとして、「データサイエンス・プレゼン」や「海外トップジャーナル文献解題」をチームで行い、仮説検証の仕方や統計的手法を学ぶ機会を設けている。また、先輩や大学院生から豊富なフィードバックを受けることができるので、データサイエンスに馴染みのない方も、安心してゼミ活動に入ることが出来る。もちろん、その後の研究においても、タテのつながりの強い田口研究室では、先輩や院生から多くを学ぶことが出来る。なので、入ゼミ当初は研究に馴染みがなくとも、活動を続けていくうちに「研究とはこういうものなのか!」ということを、肌で感じていくことが出来るだろう。


2 田口研究室 x  学会報告 !

田口研究室の活動においては、様々なeventがあり、皆が自主的かつアクティブに研究活動を進めているが、ここでは特に、学会報告について、その雰囲気をお伝えしたい。


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[2019年度人工知能学会]
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人工知能学会での学会報告(2019.6新潟)


 我々は、研究で得られた分析結果を論文にして、研究者や企業の実務家が集まる学会や研究会議において報告することを、活動の大きな軸に据えている。これは、我々の得た研究成果を世界に発信していき、「その道のプロ」である研究者や企業実務家から専門的かつ実践的なフィードバックを得ることで、よりレベルの高い研究を作り上げていくために必要不可欠なプロセスである。通常、このような活動は、大学や企業の研究者、ないし、大学院生がおこなうものであるが、これを(もちろん教授や院生、先輩の支援を受けつつも)学部生のうちからおこなうというのが、他のゼミにはない大きな特徴と言える。

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[行動経済学会での学会報告(2019.10)]


 では、このような学会報告を通じて得られるものは、一体何だろうか。もちろん、①「プレゼン能力」が高まるというのは言うまでもないが、それ以上に大切なのは、②「仮説思考で主体的に物事を考え乗り越える力」や、③「他者を巻き込み幸せの輪を大きくしていくプロデュース力」が養われるという点であろう。


 すなわち、現代のような複雑かつ不連続で、不確実性の高い世の中では、「決まりきった答え」がないことのほうが多いと言える。またそもそも、どんな問いを立てるべきかということがわからないということも多い。そのような中では、自分たちなりの「仮説」を立てていき、その仮説検証のトライ・アンド・エラーを繰り返しながら、主体的に物事を捉え、そして乗り越えていく力が何よりも求められると言えよう。これがまさに②「仮説思考で主体的に物事を考え乗り越える力」にほかならない。

 また、現代においては、「人と人とのつながり」が社会の中で非常に大きな要素となっていることは言うまでもないが、もし社会を変えるような大きなインパクトのある仕事をしたいのであれば、このような「人と人とのつながり」をうまく活用し、他者をうまく巻き込みながら、タスクの「小さな輪」を徐々に「大きな輪」へと育てていくことのできる力が求められるだろう。これがまさに③「他者を巻き込み幸せの輪を大きくしていくプロデュース力」にほかならない。このように、②③は現代を生き抜く上での「次世代型専門性」ともいえる。

 我々の研究活動、およびその延長としての学会報告は、まさにこの②③の「次世代型専門性」を鍛えることができる格好の舞台といえる。すなわち、研究とは、答えのないこと、および、問のないところに自ら問いを立て、そしてその問を仮説検証の中で解き明かす作業である。ここではまさに②の力が求められる。また、研究には、大義名分(これをなすべき社会的な意義)が必要であるし、また最終的には社会をより良くするものでなければならないが、まさにこれは③の力を意識しなければ出来ないことであると言えよう。

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[ポスターセッション(2019.10)]



まとめ:研究室で活動すると何が得られるか?

・最先端の「研究力」で、現実を動かすことができる人材になれる!(チーム&データサイエンス)
・高度なスキルと熱いハートを持った「次世代型の専門性」を身につけることが出来る!(「仮説思考で主体的に物事を考え乗り越える力」と「他者を巻き込み幸せの輪を大きくしていくプロデュース力」)
・苦楽を共にする仲間との「一生モノの友情」が得られる!

いずれにせよ、田口研究室では、他のゼミでは得られない、貴重な体験をすることが出来るだろうし、またそこで得た経験や能力(そして友情!)は、卒業後も自分自身にとっての大きな「武器」となり得るものと考えられる。

多くの「志しの高い」皆さんが、熱いハートで田口研究室を志望してくれたら幸いです。一緒に社会を変えるような世界レベルの研究をしましょう。


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