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Taguchi lab2020 for 4回生(12期)

皆さんこんにちは。12期生の皆さんは、就活等で忙しくされていることと思います。また、特に未来の自分のことを色々と模索し、また社会と自分との関わりについても色々と考えるところが多いのではないでしょうか。

現在の皆さんがやるべき第1はもちろん「自分の身を守ること」ですが、そのことを前提にしつつも、「未来の自分」のために、いま何をすべきか、何を考えておくべきかを踏まえながら、ゼミの残り1年を過ごしてもらえたらと思います。

12期生の皆さんの今後1年の研究室でのタイムスケジュールは以下のとおりです。


4-5月 もう一度基礎体力をつける

6-7月 卒論の第一歩を記す&もう一度後輩たちを引っ張ってあげる

8-9月 卒論の先行研究を充実&仮説

10-12月 データ取得&論文執筆(&新14期生に、田口labのspiritを吹き込む)

2021/1月 提出!ゼミ卒業


今回は「4-5月 もう一度基礎体力をつける」について説明します。皆さんの世代は、これまで数々の学会投稿を体験し、研究一筋で走り抜けてきましたね。とても嬉しく思います。そしてこの4-5月は、それを前提に「今一度、自分たちの(知的な)基礎体力を付けなおし、今後の卒論執筆に向けて準備をする時間」としてもらえたら幸いです。

具体的には、以下の2つの作業をしてもらえたら幸いです。

作業1:11期生の卒論の中から「自分のベースになりそうな論文」を「3つ」選び、じっくり読む

田口研究室第2章のスタートであった11期の卒業論文は、主に「AI x 社会」に関するものでした。

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もうすでにpdfに目を通してみましたか?いずれも非常に独創的で面白い論文です(特に、No.11神先・西論文は商学会卒業論文の最優秀賞を、No. 8西・永田論文は優秀賞を、それぞれ獲得しています)。


ですので、まずこの時期の皆さんがすべきことは、これら「先輩の卒論をじっくり読む」(=良いところはどこか、また今後の「伸びしろ」(未解決の課題)はどこか、自分の卒論に使えそうな素材はないかを吟味する)ことです。

卒論というと、「オリジナリティの高いものを書きたい→だから、ゼロベースで1から書かなければ」と思ってしまいがちです。しかし、(これまでも皆さんには折に触れて述べてきた通り)我々のラボは、「組織戦」「チーム戦」で戦う研究室です。せっかく先人(=11期の先輩)が残してくれた財産(=卒論)を、無駄にしてしまうのはもったいないです。これらを有効活用し、「点を線にする(先輩たちの卒論を、自分の問題意識とリンクさせ、自分の卒論に応用する)」作業をしてみましょう。そうすると、卒論を書くことへのハードルが少し低くなるかもしれません。

※具体的には、12期生の皆さんには、ゴールデンウィーク明けに「googleフォーム」(もしくは「Microsoft teams」(大学メールで利用しているofficeに入っているwebクラウド上の作業場)・・・後日どちらを使うかを提示予定)で、①どの卒論を選んだか、②その卒論の良さ・伸びしろはどこか、③自分の卒論にどうリンクできそうか、を課題として提出してもらう予定です。また5月のオンラインゼミでも少しディスカッションしたいと思います。


作業2 課題図書「シン・ニホン」を手に取り、読み、考える

また第2は、(先にslackで提示した課題図書の1つである)安宅2020『シン・ニホン』を手に取り、読み、考える時間をとってもらえたらと思います。

安宅和人2020『シン・ニホン-AI×データ時代における日本の再生と人材育成』-NewsPicksパブリッシング
https://www.amazon.co.jp/dp/4910063048


安宅先生のyoutube動画も参照
https://www.youtube.com/watch?v=G6ypXVO_Fm0


https://www.youtube.com/watch?v=o2Bc7ClLRjg


皆さんは、ゼミ活動を通じて、また就活等を通じて、未来社会がどの様になるか、またなったらよいか、色々と考えてきたのではないでしょうか。本書には、まさにそのことが、多くのデータとともに記されています。

私も本書を読みましたが(分厚いが、面白いので一気に読めると思います)、AI社会における日本の今後の「先行きの不透明さ」(安宅氏はあえてポジティブに「伸びしろ」という表現を用いています)を、多くのエビデンスとともに突きつけられ、「何とかしなくては・・・」「自分にできることはなんだろう?」と考えさせられました。

皆さんもこれまで、田口研究室で未来社会について色々と考えてきました。ここで、皆さんがこれまでやってきた研究と本書とをリンクすることができたら、大きな力になるのではないでしょうか。

※こちらについても、12期生の皆さんには、ゴールデンウィーク明けに「googleフォーム」(もしくは「Microsoft teams」・・・後日どちらを使うかを提示予定)で、本書の感想を課題として提出してもらう予定です。また5月のオンラインゼミでも少しディスカッションしたいと思います。



***まとめ***

以上、皆さんは、4-5月は「もう一度基礎体力をつける」をテーマに、以下の2つのタスクをこなしてもらえたらと思います。

作業1:11期生の卒論の中から「自分のベースになりそうな論文」を「3つ」選び、じっくり読む

作業2 課題図書「シン・ニホン」を手に取り、読み、考える


就活等で忙しくされていることと思いますが、健康にはくれぐれも留意し、また、これまでと異なる生活サイクルですので、ストレスも溜まりがちかと思いますが、心のなかで「笑顔と拍手」を忘れず、日々過ごしてください。

またもし何か不明点や就活等での相談事とかあれば、遠慮なくおっしゃってください。私は皆さんの味方です。


【今後のスケジュール】

4/15 online ゼミ第1回 →(課題1・2提出)→ 5/20 onlineゼミ第2回


田口聡志(同志社大学)



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