世界経済は、ルーブルがゲームチェンジャー。原油取引も金ベースで。「紙の市場」終焉が始まった。６月30日が期限。
RT News より 2022.4.2
https://www.rt.com/business/553099-gold-backed-ruble-gamechanger-west/
金で裏打ちされたルーブルが、ゲームチェンジャーになる可能性があります。
ロシア中央銀行は今週、金の購入を再開しましたが、さらに重要なことは、規制当局は3月28日から6月30日まで、1グラムあたり5,000ルーブル（59ドル）の固定価格で金本位制に戻る可能性を高めているということ。これは 、1世紀以上ぶりのことになる。
今週提案されたように、ロシアがルーブルで価格設定された商品を販売するための次のステップとしては、ルーブルと米ドルの組み合わされた動きが、世界経済に大きな影響を与える可能性が考えられるだろう。
いくつかの答えを得るため、RTはBullion Starシンガポールの貴金属アナリストRonan Manlyに話を聞いた。
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- ゴールドに固定価格を設定するのはなぜですか？
ロシアの銀行から、金を1グラム当たり5,000ルーブルの価格で購入することを申し出ると、ロシア銀行はルーブルと米ドルの双方をゴールドにリンクさせる。すると、米ドルによる貿易は米ドル観点から、ルーブル床値価格を設定することになります。
私たちは、ロシアの銀行が固定価格発表をした3月25日金曜日から、このリンケージを開くことができるようになりました。 ルーブルはその時点で、100米ドル以上で取引されていたが、それ以来ルーブルは強くなり、現在は80米ドルに近い。
なぜそうなるのですか？
金は、（5,000 / 62）=約80.5ルーブルに相当する、1グラムあたり62ドルで国際市場で取引されている。約80.5ルーブル、市場や仲裁業者の貿易業者は現在、RUB / USDの為替レートを推進しており、ルーブルは金の面で、米ドルの底値を握っていることになる。
しかし、ゴールドには最低値があり、1グラムあたり5,000のルーブルは、ゴールド・トロイあたり155,500ルーブル、つまり約80杯の床があり、それはおよそ1,940ドルの金価格に相当する。 そして、LBMA / COMEXの西側金融市場が米ドルゴールド価格を下回ると、（西側は）ルーブルを弱めるか、そうでなければ紙幣の操作を行うしかない。 さらに、ルーブルが強くなり続けると（たとえば、ルーブルによる義務的なエネルギー支払いによる需要のために）、これはより強い金価格に反映されるというわけです。
-原油価格の意味するものは？
ロシアは、世界最大の天然ガス輸出国であり、世界第三位の原油輸出国でもある。 プーチンは、外国人バイヤー（ロシアのガスの輸入業者）が、ルーブルを使ってこの天然ガスの代金を支払うよう厳しく制限している。 これは、直ちに天然ガスの価格をルーブルと（金への固定リンクのせい）金の価格にリンクさせる。 よって、ロシアの天然ガスは、現在、ルーブルを介して金にリンクされているということになります。
ロシアがルーブルを使った石油輸出の支払いを求め始めると、（固定価格ルーブル - ゴールド接続を介して）これは金に対しての直接、間接ペグとなる。 そしてロシアは、その原油輸出のために直接、金を受け入れ始めている。 実際、これは原油や天然ガスだけでなく、商品全般にも適用できるものです。
金価格は何を意味しますか？
方程式の両側をプレイすることによって、つまり、ルーブルを金にリンクさせてから、ルーブルにエネルギー支払いを結びつけ、ロシアの銀行とクレムリンは根本的に、グローバルの変化を加速しながら、世界的な貿易システムの全体的な仮定を変更しているのです。
現状の通貨システムは、現実の商品の代金を支払うための物理的な金を求める買い手にとっての壁となるため、彼らは、コメックスの紙による金市場を、魚雷で爆破する可能性すらあります。 ルーブルとゴールドの間の固定ペグは、最低価格/ USD率の下限を設定しますが、同時に米ドル/ゴールド価格の準床にも設定されるでしょう。 しかし、問題はこれを超えて、金とエネルギー支払いの結合が、主たるイベントの目的なのです。
ルーブルの需要の増加は、RUBL / USDの率を強化し続けていますが、ルーブルと金のリンケージ、原油の支払いとして金を直接受け入れ始めたとき、金価格の新しいパラダイムシフトになるでしょう。金価格に直接リンクした石油価格ということになります。
たとえばロシアは、石油のバレルごとに1グラムの金を受け入れ始めることができます。これは 1グラムである必要はありませんが、現在の原油ベンチマーク価格に対する割引オファーである必要があります。 1バレルあたり1.2グラム。 バイヤーはその後、ロシアの石油輸出を支払うために、物理的な金を購入することをスクランブルします。これは、ロンドンとニューヨークの紙の金市場で巨大な株を生み出し、ニューヨークの紙の金の市場に急増しますが、彼らは全体の「ゴールド価格」を見つけ、未割り当て、未課税の「金」に基づくことになる。 金の価格の派生物としての新しい「金価格」です。
ルーブルはどういう役割ですか？
ロシアの銀行の固定価格を介してルーブルを金にリンク、RUB / USD率の下で底値を置き、それによってルーブルを安定させ強化しました。 （ロシアの）天然ガス輸出が、ルーブル（そしておそらく石油やその回線の下にある他の商品）で支払われることを要求すると、再び安定化およびサポートとして機能します。 国際取引システムの大部分が、商品支払手配のために、これらのルーブルを受け入れ始めた場合、これはロシアのルーブルを推進することに繋がるからです。
同時に、石油支払いの金を受け入れるために、より多くの国際的な金がロシアの埋蔵量に流れ込む。それはロシアの銀行の貸借対照表を強化し、今度はルーブルを強化するでしょう。 ルーブルの正式なゴールドスタンダードの話は、時期尚早かもしれませんが、金に裏づけされたルーブルは、ロシアの銀行が検討した何か他の通貨でなければなりません。
- 他の通貨とはどういう意味ですか？
世界金融の状況は急速に変化しており、世界中の中央銀行は、明らかに注意しています。 大部分のロシアの金の凍結のような西側への制裁は、ロシアの金が、海外でオープンしているFX埋蔵量に対しての財産権が尊重されないことを明らかにし、同様に、そのようなボールトの場所で取引されていることを明らかにしました。イギリスの銀行とニューヨークの給餌は、まだ没収を超えていません。 インドはロシアとの貿易を迂回する準備ができています。 言い換えれば、ロシアが金の石油の支払いを受け入れ始めた場合、他の国々がこのスーツ（組み合わせ）に従う必要性を感じるかもしれないということです。
アメリカから離れていく、世界最大の石油と天然ガスの生産国 - イラン、中国、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールを見てください。 明らかに、すべてのBRICS国、ユーラシア諸国もこのすべての国々に続いています。 米ドルからの脱退が近づくと、これらの国々は、彼らの通貨が新しい多層金額注文の受益者であることを望むでしょう。
- これは米ドルにとって何を意味しますか？
1971年以来、米ドルの世界的な準備金（連邦準備金制度）の地位は石油によって支えられており、これは、石油など米国の貿易能力と米ドルの継続的な使用を可能にしています。 しかし、私たちが今見ているのは、50年に及ぶ古い金融システムの終わりの始まり、そして新しい金商品と新しい多極的通貨システムの誕生なのです。
ロシアの外国為替予約の凍結は、トリガーとなりました。 中国など、石油や商品の輸出に強い巨大な国は、今こそ新しい通貨システムに移動する時期なのです。 それは驚きではありません、彼らは何年もの間それを議論してきています。 米ドルがどのように影響を受けるかを断定しませんが、それは以前よりも影響力が弱く、それほど影響力が少なくなるでしょう。
- どのような影響がありますか？
ルーブルとルーブル（金）をリンクし、ルーブルによるリンク商品の支払いをリンクするロシアの銀行は、西側メディアがまだ把握していないパラダイムシフトです。 Dominosが倒れ始めると、これらのイベントはさまざまな方法で残響する可能性があります。 物質的な金に対する需要の増加、紙の金市場における高級金の価格高騰。 米ドルから離れたシフト。 米ドル以外の通貨による非西側グループの間の商品の二国間貿易の増加があるでしょう。
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金融の専門用語に明るくないため、多少表現に間違いがあるかも知れません。この記事でわかることは、まずはロシアルーブルを媒介として、世界の紙による経済を金に裏づけられた新通貨に切り替えがはじまったということです。続いて、インドルピー、中国元などの資源輸出国がこれに準じるため、連邦準備制度USドルは、投資家たちによってバブル市場となる。冒頭の制裁期限は６月30日。ここまでに世界中の政府はこれに続くことになるでしょう、最後に残る国は、インフレと物資不足がさらに酷くなります。防災はもちろんですが、２〜３ヶ月の飲料水や食料、生活用品の備蓄を薦めているのは、このことも関連しているようです。
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