松村北斗くんという道標が連れてきてくれたSixTONESという場所

2022年8月。
人生ではじめてファンクラブに入った。
SixTONESの松村北斗くんに導かれて。

一生に一度しかないこの貴重なできごとを記憶に残しておくために沼落ちブログなるものを書いてみようと思う。正直沼落ちブログとはどんなものなのかよく知らないし、今から書き溜めるものが沼落ちブログと呼べるものなのかはわからない。それでも私にとっての沼落ちまでの記録には間違いないので、沼落ちブログとしておく。

最初に自分のこと。
20代女性の社会人。ドラマ大好き人間。主要ドラマはほぼ全て見たい派で学生時代はほんとにずっと見てた。(残念ながら朝ドラを見る習慣はなかった...)
小説と漫画を読むのも好き。文章を読むことが全く苦ではなく物心ついた頃から本の虫だった。ゆえに自分で書く文章もそれはそれは長い。
音楽は流行りのものをかじるくらい。切ない片想いを歌った歌が大好物。基本はレンタルか無料音楽アプリでまかなっていて、唯一ずっと好きなback numberもCDは家族から借りて満足してた。CDを買うという行為は自分に無関係のことだった。
ジャニーズはテレビで楽しむ程度には好き。『嵐にしやがれ』や『vs嵐』は録画して見てた。毎年年越しはカウコンを楽しみにしていた。ドラマや映画で主役をやるようないわゆる"センター"の子が特に好きだった。

俳優 松村北斗くん

"松村北斗くん"を認識したのはいつだろう。

初めて目にしたのはたぶん『黒の女教師』。生徒陣のなかでひとり異なる雰囲気の役柄が好きだった。少しおとなびた冷たい目がとても印象的だった。でもそれで終わり。たぶんこのときはまだ名前も知らなかった。

次に覚えてるのは『ぴんとこな』。歌舞伎熱心なヒロくんに嫉妬するお弟子さんの役だった。ずる賢そうなギラギラした目がとても印象的だった。このドラマは1回しか見てないのにすごくよく覚えてる。メインじゃないけどなぜか気になった。
たぶんこのとき名前を調べた気がする。ジャニーズの子なんだな、と思った気がする。気になる俳優さんのひとりになった。

お気に入り度が増したのは『パーフェクトワールド』。表向きは明るくていつも笑顔で、でも本当は義足というハンデをすごくすごく気にしている青年の役だった。暗さのカケラも感じない笑顔と、感情を爆発させたときの表情のギャップが印象的だった。ヒロイン妹とゲームするシーンの表情の変化が大好きだった。
回を重ねるたびに密かにお気に入りになっていった。ドラマをあまり見ない姉に「この子の役いいよね」なんて言われたときも誇らしげに「でしょ!」なんて返したのを覚えてる。

こうしていつのまにかお気に入りの俳優"松村北斗くん"は私の頭に刷り込まれていた。

デビューしたのも知っていた。
2グループ同時デビューという、特別ジャニーズに詳しくなくても耳に入ってきた話題のグループに見知った顔をただひとり見つけた。デビュー曲披露を見ながら、意外と端っこなんだな、なんて思っていた。
"お気に入りの俳優"という立ち位置から変わることはなかった。

『レッドアイズ 監視捜査官』の天才ハッカー役。出演メンバーに名前を見つけたときは嬉しかった。わんこで少し上からな物言いの小牧くんは素晴らしくお似合いだった。自信、動揺、悲しさ、覚悟。小牧くんの心の中を伝えてくれる表情が全部好きだった。

そして『恋なんて、本気でやってどうするの?』柊磨くん。とうとう松村北斗くんの時代がきたー!!準主演じゃん!!?なんて、予告を見たとき飛び跳ねた。
実のところは私が知らないだけでとっくに彼の時代はやってきていたのだが。『カムカムエヴリバディ』の雉真稔さんとして。先ほどちらっと言ったが、朝ドラを見る習慣がなく、朝ドラはタイトルとヒロインを把握しているくらいな私。北斗くん演じる稔さんが世間を虜にしているだなんて1ミリも知らなかった。これは一生の不覚である。
とにかく、私は突然やってきた松村北斗くんがメインにいるドラマを心待ちにしていた。職場の先輩に「今度やるアリスが出るドラマって他に誰が出るんだっけ〜?」と聞かれて「松村北斗くんです!!」と即答するくらいには楽しみにしていた。だって恋愛ものである。ちらっと見かけた予告の白シャツはこれでもかというほど似合っていた。お気に入り俳優さんのかっこよさ全開な恋愛ものなんて楽しみ以外のなにものでもない。
実際、柊磨くんは最高にかっこよかった。女の子慣れしてる行動も甘いセリフも全く違和感ないくらい、松村北斗くんは柊磨くんだった。そのシーズンで1番好きだった。もちろんかっこいいだけじゃなくて。柔らかく笑ったかと思えば雄のような強い表情があって、完全に心を許したような甘える顔を見せたかと思えばふっと無になる瞬間があって。やっぱり目の演技が好きだった。お酒を煽るように飲んだシーンは鳥肌だった。やっぱりすごい俳優さんだと思った。
そこまで柊磨くんに陶酔していても私はアイドルの松村北斗くんという捉え方はしてなかった。あのびっくりするくらい長いキスシーンも、ファンの方々がダメージ受けてるのをTwitterで見かけながら、ファンは大変だなあ、私なんかあざーっす!もっとやれ〜!なんて思ってるのになあ、なんて思ってた。あのキスシーンは今でも雄みが強くて最高だったと思っているが。
挿入歌「わたし」もけっこう好きで、ふと聴きたくなるとYouTubeで検索して聴いたりしていた。音楽番組で披露している姿も見た。こうやって今振り返ると実はこのときにもうハマりかけていたのか??なんて思うが、その時はあくまでも"俳優の松村北斗くん"と"その挿入歌"として好きだった。
そんなこんなで恋マジは最終回を迎え、私は松村北斗くんを見る日々とさよならした。また次回作で素敵な演技が見られることを楽しみにしながら。

アイドル松村北斗くん
そしてSixTONES

そもそも私は、同時デビューしたSixTONESと SnowManの区別がついていなかった。
もともと人の顔を覚えるのが得意ではない私は全員を把握しているわけもなく、覚えた人もどの人がどちらのグループなのか永遠に覚えられず、どちらも"S"から始まるから余計に覚えられないなんてひどい言い訳をしていた。SnowManを好きな先輩に何度、「好きなのってSixTONESでしたっけ?SnowManでしたっけ?」と聞いたことだろう。失礼すぎる話である。ちなみに2022年の話でもある。
そんな私であるから、お気に入りの俳優松村北斗くんがどっちのグループなのかもよくわかってなかった。

アイドルの松村北斗くんに心奪われたのは2022年7月。忘れもしない『THE MUSIC DAY』である。
もともとジャニーズメドレーやシャッフルメドレーが好きで大型歌番組は録画して見るくらいには楽しみにしていた。その日ももちろん録画していた。
そこへ現れたほくみょんヘアーの松村北斗くん。ニヤリとして歌いはじめたVenus。どきどきがとまらなかった。思わずすぐに巻き戻した。え??かっこいいな??歌声よすぎるな??
キラッキラ輝く王子様な平野紫耀くんと並んでも劣ることなく、平野紫耀くんとは異なるオーラを放っている北斗くん。初めて、アイドルの松村北斗くんに惹かれた瞬間だった。
なにより、歌声が好きだと思った。

録画を消してしまってからもあのニヤリとした顔と歌い出しの歌声が忘れられず、ネットで動画を探しては繰り返し見ていた。(よくない行為ですね...) まるで中毒かのように、定期的に欲していた。

そして今の時代の優秀なインターネットは、私が北斗くんの動画を欲しているとちゃんと理解していた。
ある日YouTubeのおすすめに現れた「Imitation Rain 無音ダンス」。
繰り返しVenusを見るうちに同日のYOSHIKIさんコラボのImitation Rainが話題になっていることを知っていた。それが北斗くんの所属するグループSixTONESであることも。
だから気になって再生してみた。軽い気持ちで再生してみた自分を今では褒め称えたい。
キレッキレなダンスを踊る北斗くん。そして色々とカオスな人たち。この人たちこんなにおもしろいの??
キラキラというよりギラギラ、笑顔というよりクール、そんな人たちじゃないの??

完全に沼に足を突っ込んだ瞬間だった。

そこからはひたすら次のおすすめを見ていった。「マスカラ 無音ダンス」「ダンスジェスチャーゲーム」「優しい運動会」etc...
おなかが痛くなるくらいおもしろい動画ばかりだった。もう、北斗くんだけが目当てではなかった。
大げさではなく、オールした。もう社会人も数年目となるというのに、他の動画が気になりすぎて、あとひとつ、あとひとつ、をひたすらに繰り返して気がついたら朝が来ていた。もちろん、翌日は休日だったのだけど。まるでミステリー小説の続きが気になって夜通し読んでしまったときの気分だった。

少し寝てまた動画を見続けた。
仕事の日は家に帰ってからちょっとでも時間があると見ていた。夫にはまた見てるの??なんて呆れ笑われた。今までほとんどYouTubeを見てなかった人間がずっと見てるんだから当たり前だろう。だっておもしろいんだもん。たくさん動画があって追いつかないんだもん。言い訳にもならない言い訳をたくさん並べた。
おもしろいよ?って勧めてみたりもした。

YouTubeの愛溢れるコメント欄がまた一層深く私をSixTONESという沼に落としてきた。
ほとんど知識のない私にコメント欄を通してたくさんの情報をくれる人たちがいた。
Jr.時代心を開いてなかった北斗くん、ドラマをきっかけに集まった6人であること、一度バラバラになったけど自力で再集合したこと、きょもほく不仲説。挙げたらキリがないくらいの基本情報を教えてもらった。さらに好きが深まるエピソードしかないじゃないか。
たださらっと眺めるしかない私にたくさんの見どころを残してくれている人たちがいた。
なんだ、その目の付け所は。ひとりひとりがより一層可愛く愛おしく見えるじゃないか。

毎日SixTONESのことばかり考える日々が始まった。

(ちなみに、THE MUSIC DAYからここまで、およそ1週間の出来事である。)

応援するということ

あまりにも急速にハマっていく自分に戸惑いつつも、6人についてもっと知りたいと思った。

とりあえずWikipediaを読み漁った。ファンの方が書いたであろうおすすめポイントのような記事も読んでみた。
それぞれが挫折を味わって、今の6人がいる。
最初はバラバラだった6人が、月日を経てようやく同じ方角を向いて歩き出した。
そんな彼らの過去を知れば知るほど、現在のレベルの高さを知れば知るほど、"応援したい"と強く思った。彼らの魅力がもっと広まってほしい、と。6人の夢がどうか叶ってほしい、と。
今までに抱いたことのない感情だった。

こんなちっぽけな私はどうやったら彼らの役に立てるのだろう。
ファンクラブに入らなくても応援ってできるのか??そもそも応援ってなんだ??

まず、CDを買ってみた。たった1枚でも売上げ枚数に貢献できているかと思うと嬉しかった。
人生ではじめて買ったCDは「共鳴」と「わたし」の通常盤。
ハマってすぐ、アルバムはレンタルしてみた。そして、聴きたい曲が全ては入ってないことを知った。CDに疎かった私はアルバムにはカップリング含め全ての曲が入っているのだと思っていた。レンタルしたアルバム曲だけでは全然足りてないことを、YouTubeが教えてくれていた。
好きになったマスカラはアルバムに入っていたから、直近のシングル2枚にした。通常盤にしたのは、みなさんおすすめの「Gum Tape」2番が聴きたかったのと、1曲でも多くSixTONESの曲を知りたかったから。

曲をたくさん知れば知るほど、SixTONESのライブ映像が見たくなった。
SixTONESの音楽はそれまでの私が好んで聴いていた曲とはほど遠いものもあった。そんな曲も、映像と共に聴くと、彼ららしくて好きになれた。
過去のライブDVDが発売されていると知って、買うか迷っていた。
見たい気持ちは強かった。それでも、まだ今なら戻れるとも思っていた。いや、思い込んでいた。ライブDVDにまで手を出したらもう戻れないとわかっていたからすごく葛藤していた。
そんなタイミングで知ったFeel da CITYのDVD発売。
気がついたら、初めて予約をしていた。
その時のことはよく覚えてない。あんなに葛藤していたはずなのに、目の前に現れた新商品に飛びついていた。

こんなにハマってしまってもなお、ファンクラブに入るか迷っていたのには2つ理由があった。
1つはジャニーズのファンは怖そうという勝手な印象。仲のいい友達にジャニーズ好きがいなかったため、そんなイメージが強かった。自分はそんな集団の一員になれるのか、、、なんていらない悩みを抱えていた。
もう1つはファンクラブってこんな簡単に入っていいのか?という疑問。今まで一度もファンクラブに入ったことがなかったからか、入るというハードルが高く感じた。年会費はむしろもっと高いと思っていたので安く感じた。まだSixTONESに出会って1ヶ月も経ってない奴がほいっと入ってしまって熱量が足りてるんだろうか、なんて考えていた。

毎日ファンクラブ申し込み画面を見ながらダラダラと迷い、とりあえずSixTONESへの想いを書き出すTwitterのアカウントをつくってみたりした。
ラジオで繰り広げられる個性溢れる会話を聴きながらますます好きを増やしていた。

悩みも迷いも吹っ飛ばしてファンクラブに入ろう!と思わせてくれたのは『SixTONES summer liSTening PARTY on YouTube 2022』だった。好きになりたてで知らない曲もたくさんあったけどびっくりするくらい楽しくて、半ばしっとり泣きそうになって、1人なのにめちゃくちゃ盛り上がった。
ライブに行ってみたい!!と思った。この、なんでも自分たちの音楽にしてしまう集団の生歌を聴いてみたかった。
そして、こんなにも毎日考えてて、応援したい!!っていう気持ちが強いのに、入らないなんていう選択肢はないだろ!って思えた。

こうして、
SixTONESと出会っておよそ1ヶ月後。
人生ではじめてのファンクラブに入った。

ファンクラブに入ったから応援できる、ということではないと思う。入らなくても楽しめるし、貢献する形はあると思う。
それでも私はSixTONESという最高なグループを大好きなんです、応援してます、と胸を張って言いたかった。
入らずにはいられなかった。
大好きな人たちを応援する1つの形として。

SixTONESのいる日常

SixTONESはたくさんのはじめてをくれた。
SixTONESを好きになって、毎日の生活に彩りをもらった。
毎日のように更新されるブログも、毎週金曜日22時と土曜日23時半の待ち合わせも、突然解禁される嬉しいお知らせも、全てを頑張る理由になった。
推しがいる生活ってなんて楽しいんだろう。

彼らいわく、2023年は勝負の年らしい。
そんな彼らのここっていうタイミングの前に出会えていてよかった。
それもこれも全ては俳優松村北斗くんとアイドル松村北斗くんのおかげ。
Wikipediaによると、北斗くんの名前の由来は"人の道標となるような人間に育ってほしい"という願いが込められているらしい。
そんなご両親の素敵な願いは見事に叶ったのではないか。
私は見事に、北斗くんを道標に、SixTONESという最高のグループに辿り着いた。

北斗くん。
アイドルになってくれてありがとう。

そして、SixTONESにYouTubeというコンテンツがなかったら、私は彼らの楽しい面を知ることがなかったと思う。
「ジャニーズをデジタルに放つ新世代。」として、彼らが今の時代に沿った在り方をしていてくれたことに感謝しかない。

SixTONESの6人。
あなたたちに出会えてほんとに幸せです。

あとがき

わかってはいたが、びっくりするくらい長い。
ここまで読んでくれた方がいたら感謝しかない。
でも、正直まだまだ書き足りてない。
これでも実は端折った話がいくつかある。
本当は、6人それぞれの最初の印象やそこからの変化も入れる予定だった。でももう流石に長すぎるので、また別に書き溜めようと思う。
はじめて書いたブログ。
読みづらさや伝わりにくさもあるかも知れない。だけど。この文章を書いている時間はこの上なく楽しかった。
それだけで今の私は充分である。

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