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わからなかったこと

 体に不自由がない時は何げなくできてたことが脳の病気で体の一部が動かなくなるとそんなことさえできなくなる。
 見た感じでわかるのは歩けなくなるとか手が握ったまんまになるとかだ。
 思いもしなかったことだか横になっている時に寝相のせいで服がたくしあがったりしたら元気な頃はそのまんま服の裾を引っ張れば元に戻っていたのだが身体が半分動かない様になったら同じ様にしても全く元に戻らない、あげくは破れたりしてしまったりする。
 あとベットから起き上がった時よく掛け布団や毛布が腿や尻の下に巻き込んでしまうことがあるがそんな時も普通に引っ張ったらぬけていたのだが動かない側の下にあると引っ張っても取れなく取り敢えず立って毛布なんかを丁寧に取っている。
 やはり元気な頃は微妙に体を動かして体重移動を無意識にしていたからできていたんだろうが動かなくなるとそんなこともできなくなってダイレクトに重さがかかっているからできなくなっているんだろう。
 これは違うかもだが自分で危機回避ができなくなってそれを自覚してるから極端なほどビビリになってしまった。前にも書いたが駅のホームや階段の降り口などは落ちそうで近寄りたくなくなっている。昔は当然そんな事はなかったのだが。
 入院中のリハビリで階段を一階分登ったのだが体のバランスが全く取れずに登るにつれて恐怖しかなくなっていた。右側に手すりがあればなんとかなるのだがそれがない階段は杖で昇り降りするのだが安定しない杖に頼るのはできないからしない様になった。
 こんなになって初めてわかる事なのだが逆にならないとずっとわからないままなんだろう。
 ま、こんな事わからなくていいことなんだけど。

#半身不随 #できないこと #なってみて初めてわかること

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