キャッチボールとオセロ

口実を理由にするほどの温度を
持ち合わせていないことは
冷えた指先の鈍い動きで
とうに実感していたけれど
年甲斐もなくどこか浮き足立ちながら
傘を持ってでも知らない地面を
歩いてみたかった。

変わらない景色に変化を見出して
明日の朝まで温度を保って
構える前にボールを投げて。

不安定にひっくり返る
逆転した夜が待ち遠しいから
眠気を堪えて消耗ばかりの
しょうもない思考は横に置いとく。

明日の朝の天気を話したい。

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