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指切り

約束に呪われる

月日の経過とともに形が崩れていくのを
ただただ見ていることしかできずに
感情がまるで剥がれ落ちたメッキみたいだ

指先で触れた時のざらりとした触感が
自分の心に触れたかのように錯覚させる

果たされなかった約束に
足を取られて動けずにいるのは
呪われているようで
呪っているのかもしれない

呪いの先には
相手がいるのか自分がいるのか
視界が霞んでわかりやしないけど

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