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子どもみたいとか言う奴はいつから大人になったんだ?

 「ガキみたい」「もう大人なんだから」「もうはしゃぐ体力はない」「あの頃だったら」「そんな時期もあったなあ」

 そういって自分が大人になったように錯覚している人間は、いつから子どもじゃなくなったんだろうか。

 俺の座右の銘、かつ自分の好きな部分の一つが「少年の心を忘れない」ということだ。少年の頃、自分を取り囲む全てや、自分自身までもが遊び道具だった。その頃のシンプルな楽しさや衝動を常に持ち続けたいと思っている。

 今年二十二歳になる俺は、身体的にも法的にも大人であることに違いはない。新しいものを知って現実を見て、社会に対して責任感を持つことは当然求められている。それはそれで生きていくために必要だ。

 しかし周りを見てみれば、心の底までが大人になったように思い込んで、何かを忘れている人間が多いように見えた。「そんな中高生みたいなことしたくない」「大人になれよ」というお前は、少年のシンプルな楽しみ方を忘れていないか?一番簡単な事を忘れて、この先の人生でなにが楽しめるのか。

 オシャレなカフェ巡りも結構。素晴らしい。俺もしたい。通な立ち飲み屋で飲む。最高。ダーツバーもパチンコも行ってみたい。でも、カブトムシ採りも楽しいし、堤防で走り回るのも楽しい。衝動でギターを弾くのも気持ちいいし、女の子に連絡するのは今でもドキドキする。何が言いたいかというと、大人になって新しい楽しみを知ったからといって、昔好きだったことを否定する必要はない。

 バンド好きにたまにいる、「昔はあのバンド好きだったけど、今じゃあんなのダサくて聴いてられない」みたいなことを言うやつ。昔自分が好きだったことを否定するやつは、この先も本気で何かを好きになれないと思う。過去に好きだったものは、確実に、今自分を作り上げている要素の一つだ。

 ナルトだって影分身の術を一巻で覚えたからこそ、螺旋丸を習得できたし火影になれた。ガッシュは第一の術ザケルを派生させて王にまで登り詰めた。最近ルフィはゴムゴムの銃を使わないけれど、きっと心の奥底でゴムゴムの銃を大事な技として覚えているだろう。漫画において、最終話で最初に覚えた必殺技を使う展開、アレってすごく熱い。そういうことが言いたい。いや違う少し話が逸れてきたかもしれない。

 要は、子どもみたいなシンプルな喜怒哀楽や、楽しみ方、衝動。それを大人になったつもりだけで蔑ろにする人間にはなりたくない。見た目も中身も大人、でもパックリ割ってみれば気持ちは少年、そんな人間になりたい。

サポートして頂いた暁には、あなたの事を思いながら眠りにつきます。