特別について、好きについて

2020年になって早くも1ヶ月が経とうとしていて、それはつまりもうすぐ2月になるってことで、ということは今稽古している公演はもうすぐ本番を迎えるわけで。

『好きな子として、生きていく』という劇で主演をいただいています。中々自信はつかないけれど、迷い悩みながら、精一杯考えたり試したりしています。

主題が主題なので、好きなことについて、ひいては特別や愛について、最近思ったことや考えたことを綴ったりしました。こないだインタビュー記事も公開になったけど、それだけでは伝えきれないものもあるので。
(ちなみに役者インタビューはここで読めます。https://kaikiwoterae.wixsite.com/shokubutushoujo/device03interview)

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東京に来てから名前を褒められることが増えました。

21年間自分と生きているとどんなに平凡な自分でもさすがに大切で特別でかけがえのない存在に思えてくる(と私は思っている)けれど、毎日たくさんの人で溢れている東京という場所において、一人ひとりが特別でかけがえのない存在のはずの私たちは気を抜けばすぐに特別じゃなくなってしまう。
特別になることはとても難しく、特別になりたい人が全員特別になりたいわけではなく、頑張ったからといって報われるわけでもない。

そのような社会の中で生きている何でもない私にとって、名前というのは最初のそして最強の御守りです。私はまだ特別でも何でもないけれど、五十嵐彩夏という存在なんだぞ、と思うと頑張るスタートラインみたいのようなものが生まれる気がします。

(結婚するときも苗字が変わってしまうのがさみしいくらい自分の名前が好き。今は好きにしていいみたいだけど。五十嵐彩夏という大好きな名前を変えたくなるくらいに好きな人と結婚したいけど見つかるのか。)

上京する前は五十嵐なんて名字は珍しくなかったけど、東京では珍しいみたいで、色んな人が私を五十嵐さん/いがちゃん/いが/がし/など五十嵐から派生した名前で呼んでくれる。今までに呼ばれたことのない名前で呼ばれることは、その人に名前をつけてもらえたような感覚になります。東京に来てから新しい名前がたくさん増えました。好きな人に呼ばれる名前はいつだって心を明るくしてくれます。
彩夏ちゃん/彩夏/彩夏さんって呼んでくれる人は私が上京する前に出会った人がほとんどで、その人たちもその人たちでとても大事に思っています。

あとこれも当たり前ではあるんだけど人によって名前を呼ばれた時の気持ちが違うことも分かりました。

五十嵐さんと呼んでくれるもっと仲良くなりたい人のこと、五十嵐!と呼んでくれる大好きな人、彩夏と呼んでくれるいつまでも大事な人もいれば、下の名前を預けることにもやついてしまう人もいたり。名前を呼んでくれるからと言っていつでもにこにこになれるわけじゃない。俺のかけがえのない名前を気軽に呼ぶんじゃないばか。

そういったことに気づくようになってからは、同じ苗字の看板を街で見かける時、同じ名前の人、漢字が想起させるもの、自分の名前じゃなくて好きな人の名前に対しても色んな気持ちが生まれてくることも分かりました。

私には私にとって特別な人が沢山いて、それはとても自然に受け入れられるし当たり前だけど、私が誰かの特別な存在になるということも場合によってはあるかもしれない、ということも考えます。
自惚れとかではなく世界には沢山人がいるから、何人かくらい親友とか憧れとか戦友とかそういうことを思ってくれる人がいてもおかしくないよねって意味で。
誰かの特別になることはやっぱり恐れ多いというか、嬉しいけどむずむずしてしまう。でも例えば、私が好きな親友の好きな私を、私もそれなりに大事にしないとなぁということに思い当たったので、自分に話しかけることも最近は頑張っています。

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こんなことを考えながら生きてるから、本当に今日も生きにくいんですけど、沢山の好きな人たちと沢山の時間を過ごした2019年の幸せが今もずっと続いていて、最近は何となく、世界が少しきらめいてみえています。
この世界の色んなところに色んな人の見えない想いがひしめき合っていて、その気持ちの一部がたまに他の人の目に触れると、思いもしなかったところで知らない人に影響を与えている。
演劇もその一部になれるような気がします。
物語の中の誰かの思いや、演じる人の同じだけど別の思いが渦巻く劇場という場所を、いつだって特別に感じています。そして、たまにその物語とか役者とかに心を動かされる人がいる。
誰かの特別になることはまだ少し怖いけど、『好きな子として、生きていく』も、誰かの特別な作品になれる可能性を秘めていると信じています。

↓そういうことを考えてる人間が主役の劇がこちら↓

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怪奇月蝕キヲテラエ device03
 『好きな子として、生きていく』
 
公演期間:2020年2月7日(金) ~11日(火・祝)
公演会場:新宿眼科画廊 スペース地下
(JR新宿駅東口 徒歩12分/地下鉄東新宿駅 徒歩6分/地下鉄新宿三丁目駅徒歩7分)

《清水澪扱いの予約フォーム》
ticket.corich.jp/apply/104849/smz/

《キャスト》
清水澪
守谷花梨
杉山文乃
中村遥香
橋爪水姫(エスエスピー)
丸山えん
矢崎愛(アミティープロモーション)
夢咲乃
劉嘉林
渡邊百香
木山りお (怪奇月蝕キヲテラエ)※ダブルキャスト
藤真廉(怪奇月蝕キヲテラエ) ※ダブルキャスト

《公演日程》
2/7(金) 15:00(公開ゲネ・藤真) / 19:30(藤真)
2/8(土) 13:00(木山) / 17:30(木山)
2/9(日) 13:00(木山) / 17:30(藤真)
2/10(月) 15:00(藤真) / 19:30(藤真)
2/11(火) 15:00(藤真) / 19:00(木山)
※受付、開場開始は開演の30分前

《チケット料金》
一般:2500円
22歳以下:2000円
高校生以下:500円
公開ゲネプロ:2000円(一律)
あちらのお客様からチケット:0円
※チケット料金は来場時に受付にて精算致します
※予約・当日同料金
あちらのお客様からチケットとは
https://0454cbfb-5c0f-4960-a0c0-5f859cda8c04.filesusr.com/ugd/111c37_ac3b18b3d4c24fc199062c4263ab4d68.pdf

《諸注意》
・U-22、高校生以下でご予約のお客様は受付にて証明するもののご提示をお願い致します(例:学生証、免許証、生徒手帳など)
・劇場受付に簡易型のクレジットカードリーダーを設置予定です
・防音のため、開演時刻を過ぎての入場はお断りしております。お早目の到着をおすすめ致します
・開演5分前までにお越しいただけない場合は、劇団までその旨をお知らせください
・ご予約のキャンセル、予約変更、その他チケットに関するお問い合わせはkaikiwoterae@gmail.comまでご連絡ください

・上演時間は約80分を予定しております。途中休憩はございません
・上演中は会場のお手洗いの利用が出来ません。会場内での飲食、喫煙はお控えください
・上演中の許可のない撮影、録音、メモ、その他記録行為はお控えください
・観劇の際は携帯、スマートフォンの電源を切り、周囲のお客様のご迷惑にならないようご配慮いただきますようご協力お願い致します

その他ご不明な点がございましたら
https://kaikiwoterae.wixsite.com/shokubutushoujo/device03
をご覧ください

お問い合わせ : kaikiwoterae@gmail.com

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ご来場お待ちしてます。

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